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高知への車中泊の旅

9月13日
堤防決壊中継の後遺症か、昨夜もまた眠れない夜を過ごす。そういう時は又、亡き妻の残したあの最期の言葉「おとうさん..痛くないよ」・・彼此の境にいて、なを私を苦しめまいと、やっとの思いで弱い声を振り絞りながら息を引き取る前に私の耳に届けてくれたのだ。
宮沢賢治のあの有名な永訣の朝、妹とし子が賢治に「あめゆじゆとてきてけんじゃ」と叫んだように... さゆりは私に残された人生を明るくするために、死ぬという間際になって私に優しく語りかけたのだ。枯れることのない涙を拭きながら、私は又、酒を勢いよく喉に流し込みながら倒れるように床につく。

13 de septiembre
Pase la noche sin dormir después de que vi la imagen del dique roto . En esta noche siempre recuerdo la última palabra dejaba de mi difunta esposa "otousan,,,itakunaiyo.",decía que"papá.... a mi no me duele". Lo dijo a mi oído para no molestarme. y finalmente dio su ultimo débil aliento.
Como la famosa "mañana eterna "de Kenji Miyazawa,su hermana menor Toshiko grito antes de morir" traéme la nieve" ... Sayuri dejó esta palabra para alegrar el resto de mi vida. Mientras seco mis lágrimas que no se acaban, bebo sake y me acuesto en la cama.

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9月16日
今朝10時出立。先ずは、多賀城跡地の壺の碑を見に行く。ゆっくりと見るのは20才くらいの時以来だ。千年以上の時を経てなを古の面影を伝えている。芭蕉が感涙し、西行も訪れたであろう古人の形見なり。

16 de septiembre
Salí a las 10 esta mañana. Primero fui a ver el monumento de piedra en Tagajo. Han pasado unos 20 años desde que lo vi por primera vez. A través de mil años y más, Esta piedra esta diciendo el recuerdo antiguo. Basho y Saigyo tambien habían visitado este sitio.


白河まで行こうかと思ったが途中で、智恵子の公園という案内板を見つけたので今夜はそこのパーキングで泊まることにする。

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Pensé ir a Shirakawa, pero en el camino encontré un panel de información llamado parque Chieko, así que decidi quedarme esa noche allí.

レモン哀歌 Serenata de limón
                     高村光太郎 Kotaro Takamura

そんなにもあなたはレモンを待つてゐた
かなしく白いあかるい死の床で
私の手からとつた一つのレモンを
あなたのきれいな歯ががりりと噛んだ
トパアズいろの香気が立つ
その数滴の天のものなるレモンの汁は
ぱつとあなたの意識を正常にした
あなたの青く澄んだ眼がかすかに笑ふ
わたしの手を握るあなたの力の健康さよ
あなたの咽喉に嵐はあるが
かういふ命の瀬戸ぎはに
智恵子はもとの智恵子となり
生涯の愛を一瞬にかたむけた
それからひと時
昔山巓でしたやうな深呼吸を一つして
あなたの機関ははそれなり止まつた
写真の前に挿した桜の花かげに
すずしく光つレモンを今日も置かう


                          「智恵子抄」より


9月17日
今朝は智恵子の生家近くの丘に登る。そこにある「 樹下の二人 」の詩碑
Esta mañana subí a una colina cerca del lugar de nacimiento de Chieko . Hay un monumento de "dos personas debajo del árbol"

あれが阿多多羅山、
あの光るのが阿武隈川。

ここはあなたの生れたふるさと、
あの小さな白壁の点点があなたのうちの酒庫。
それでは足をのびのびと投げ出して、
このがらんと晴れ渡つた北国の木の香に満ちた空気を吸はう。
あなたそのもののやうなこのひいやりと快い、
すんなりと弾力ある雰囲気に肌を洗はう。

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