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2023/02/26 田中慧日記 #3

今日はタイミーを使って短髪のアルバイトをしにいった。何度か足を運んだことのある飲食チェーン店だ。僕は何度か顔を出していることもあり、よくして貰える。店長が非正規雇用の人たちには、なんだか疑ってしまうぐらい褒める。それは店長の人柄というのもあるが、人材不足で繁忙の土日などは非正規の方がいないと回らないような現状。働いている人は若い人体もいるが、多くは40代以上の方々が大半である。なので、非正規は重要なのだ。店長やマネジメント・経営層からしてみれば盤面の駒でしかない。ただ非正規の新規が何度も来られると教育コストなどの人的コストがかかってしまう。だからある程度仕事ができそうな非正規雇用の人には優遇する。とても合理的だ。そして最近僕はタイミーさんから、田中さんに名称が変わっていた。だからどこからともなく、田中さんと呼ばれる。そのことに対して、嬉しさはあまりない。自分は替えのきく、都合のいい道具としの認識があるからに違いない。こんな風に、経営層やマネジメント層視点でのその人的資本をどう捉えているのかを考えたりするとなんだか寂しくなる。寂しんだと思う。ただ合理的である。このような飲食業である、回転数に準じて売り上げ・利益を出すモデルでは致し方ないことだ。ただ違和感はある。職場の雰囲気は殺伐としているのだ。これは僕が飲食店や旅館業で回転数や大量生産・大量消費を前提とする職場では必ず忙しい時は殺伐とする。今日はたくさんのお客さんが満席で席で入れないぐらい、3時間程度、店内が一杯になった時に調理場は舌打ちが聞こえ、目つきが鋭くなり、ホールではせっせとあちこちに足を運ぶホールスタッフ達。洗い場なんてとんでもない。その上で、制服の後ろに「人間だいすき」と書かれているのだから、理念と現場の一致は難しいように思える。ただお客さんがそれだけこのお店に入っているのだからリスペクトだ。家族連れからカップルまでたくさんの人たちが訪れて笑顔でいた。私たちが提供しているサービスやプロダクトでお客さんのニーズを満たし、その対価でお金を受け取る。それが人件費やランニングコストなどに回され、それ以外の利益は株主に還元って感じなわけだ。だが、私も含めてまずサービスマンや事業主の意識の在り方を模索し、その上でシステムで職場環境などの改善をしていく必要性があると思った。意識とシステム。どちらの両輪が必要だ。劣悪とまではいかないまでも、労働環境があまりよくない上で賃金は低い訳である。ただ代替可能な職業であるし、ホワイトカラーではないこのような仕事は賃金が是正されるなんてことがあるとは思えない。むしろ機械に代替される未来がきっとくるのだろう。何を書いているのか分からないけど。今日僕は自分が洗い場を指示されて、あまり説明も受けないまま刻々とどんどん食器が回ってくることにあまり肯定的になれなかった。いや、反省というかもやもやであるが、自分で稼ぐ報告へ時間を割く方が絶対にいいなと改めて思ったのである。家へ帰ってからは、母親のご飯を食べて安堵し、とても幸福である時間だった。一緒に「羊たちの沈黙」を観た。サイコスリラーの傑作だ。羊たちの沈黙の意味や蛾の意味などがつながったときに気持ちよかった。そしてバッハの音楽と映像の見せ方がとてもよかった。その後いつものように親とYoutubeのストレッチ的な動画をやる。後は読書だ。この日記を後に、ギターで楽しんで、本を読んで、寝ようと思う。

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