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松阪偏愛ツアー旅前ガイド②

こんにちは。
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松坂城

蒲生氏郷によって築かれたお城。着工から約3年で完成させたとか。
明治10年の失火と明治14年の破却によって城内の建築物はないものの、安土城を上回ると言われるほど強固で美観という点でも非常に優れた石垣が残る。安土桃山時代に活躍した石垣造り集団“穴太衆(あのうしゅう)“によって造られたもので、先人の高い技術を目の当たりにすることができる。蒲生氏郷の美意識の高さを感じられるだろう。春にはソメイヨシノや山桜約300本が咲き誇り、市民や観光客で賑わいを見せる。最高のお花見スポットだ。


本居宣長記念館

松坂城跡の敷地内にある本居宣長記念館。資料数や研究の蓄積から宣長顕彰の聖地ともいうべき場所。展示や講座などを通して幅広く宣長の業績と魅力の普及に努める。約16000点の収蔵品のうち1949点が国指定重要文化財。宣長直筆の書類の字の美しさにきっと驚くはず。描かれた絵図面の想像力と感度の高さ、細やかさには感動すら覚える。こんなにも直筆の資料が残っているのは、宣長はなんでも書き残す習慣を持っていたからだそう。江戸時代の学問は門外不出とされたことも多かったが、「学問の発展のためには議論が必要だ」と考えていた宣長。その時代に生きながら、恥や批判さえ恐れないその開かれた姿勢は現代の合理的な学問研究に通づるものがあるのでは。その思いが子孫の方に受け継がれ、たくさんの貴重な資料の提供のおかげで今私たちは宣長の人柄と思想、思考を詳しく知ることができるのだろう。
同館は常設展示ではなく季節ごとに年4回の企画展を開催している。違うテーマでいろんな角度から宣長を紹介しているのだ。
明治42年に松坂城下の魚町から城内に移築された“鈴屋“は、宣長が12歳から72歳で亡くなるまで暮らした家。2階の書斎には入ることはできないが、1階の住宅部分には記念館と共通の入場料で上がることができる。そして何よりおすすめなのが学芸員さんのお話だ。最高に面白い。


本居宣長ノ宮

松坂城跡の南側、森の中に静かに鎮座するのは“本居宣長ノ宮“。
身の引き締まるような清らかで凛とした空気が流れる。
江戸を代表する国学者、本居宣長が祀られていることから、学問の神として広く知られる。人物が祀られることは珍しく、宣長さんが町の人から愛されていたことがよくわかる。たくさん並ぶ絵馬のほとんどは受験合格祈願。みんな最後は神さま宣長さま頼みなんだな。


豪商のまち松阪 観光交流センター 

三井家・長谷川家・小津家など松阪の豪商が軒を連ねる中心に“豪商のまち松阪 観光交流センター“が誕生したのは2019年4月。
松阪の歴史や文化、食など様々な魅力を紹介し、町歩きの発着点として便利に利用できる「まちなか観光」の新名所だ。1Fでは観光スポットやグルメ情報の収集、お土産探しができる。2Fでは「参宮街道のにぎわい」をテーマとしたパネル展示やシアター映像の上映が行われ、松阪のヒミツや魅力を紹介している。



つづく……

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