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【5日目】アンナチュラる

ご隠居からのメール:【アンナチュラる】

アンナチュラるとは不自然、不審という意味。ミステリードラマのタイトルに使う場合は、不審死がテーマになることが多い。石原さとみ主演のドラマをDVDで観たが、残念ながら法医学の知識が乏しい上に、原作がないので、ストーリーの展開がよくつかめなかった。

ただ、日常生活で不審死と遭遇するときは、必ず警察の介入があることは承知している。最近の事例では、昨年8月に従弟が孤独死したとき、警察官が二人わが家を訪れた。続いて十二月には神戸の叔母が風呂場で亡くなった。これも不審死なので、同居している息子の妻が疑われたが、掛かりつけの医師が心臓弁膜症の基礎疾患があったと証言してくれたので疑いは晴れた。

叔母さんは102歳。遺品として人形を送ってくれた。女の子がいれば、貰ってほしいということだが、長女は三十年前、叔母さんの家に泊めてもらったとき、人形を見せてもらったのに、まったく興味を示さなかったらしい。

長女の娘の中学一年生は興味を示すだろうか。ちなみに、三女のマコに見せたら、こわいと言って、引き取りを拒否した。次女の娘、二十歳の家事手伝い孫娘もおそらく同じ反応だろう。残るは長男の娘の小学二年生孫娘だが、人形ごっこよりもアウトドアの活動やカラオケで歌うほうが得意なようなので、あまり期待できそうもない。

誰も引き取り手がいなければ、オレの部屋のタンスの上で保管しておくので、葬式のとき、柩の中に入れてほしい。なにしろ、八十年前に実母が妹、つまり神戸の叔母さんの結婚祝いにプレゼントした由緒ある人形である。あだやおろそこにしてはいけないと思う。

3月20日には浅草寺にお詣りしてご先祖の供養をするつもりでいたが、緊急事態宣言が解除されなかったので、またしても先送りせざるをえない。12月8日にはひとりでお詣りしているので、ご先祖はそれで許してくれるだろう。

返信:【Re_アンナチュナる】

うちの娘も人形はいらないというだろうな。最近は、「将来、スイミングの選手になる!」といって練習頑張ってるよ。息子は、中の下の学力だから、これから3年間でどこまで巻き返せるかで人生変わりそうだね。それよりも、お父さんの人生もタイトルだけでも振り返ると面白そうだよね。大河ドラマのように文章にしてみてよ!

【タイトル】
・満州で生まれる
・母が亡くなる
・日本へ帰国する
・父親が再婚する
・勉学に明け暮れる
・家を出る
・大阪外国語大学
・宝幸水産就職
・海外出張
・船で死にかける
・見合い結婚
・長女、次女、長男生まれる
・マイホーム購入
・三女が生まれる
・従兄弟の徹さんの死


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