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【194日目】都立中央図書館予約

ご隠居からのメール:【 都立中央図書館予約】

「無理をしているかもしれない」というのは、以前から感じていた。ベンチャー企業のイケイケドンドンで若手社員に何も考えさせず、がむしゃらに働かせることによって利益を追求してきた成功体験は東証一部のプライム企業では通用しない。

今、百田尚樹『海賊とよばれた男』を読んでいるが、出光佐三をモデルにしたこの古い時代の小説の経営方針が、これからのブライダル産業にも参考になるのではないか。要約すると、「社員は財産なり」という考え方だ。どうすればお客様が結婚することによってハッピーな生き方ができるかを自分の頭で考えて、適切にサポート出来る社員が2000人もいれば、優良企業だ。

オレは売れない作家に甘んじてきたので、今の自分にほぼ満足していると思わざるを得ない。要するに、作家として生き、作家として死ぬことができれば、本は売れなくてもいいのだ(と達観? それとも負け惜しみ?)。

家族には貧乏を強いることになったが、なんとか最低限の暮らしは維持できているので、それでよしと思ってくれればよい。思ってくれなければ、それはそれで致し方なしとあきらめる。

息子という新進作家のライバルもあらわれたので、八十代の前半は、息子から刺激を受けながら、『尼子の落人』の執筆に専念、それ以外では歴史散歩か俳句三昧で過ごすことにするよ。

與一さんには大学に進学させてもらったことに感謝している。小学生の頃、『豊臣秀吉』という本を買ってくれた。天下を取れという意味だったのだろうが、期待を大きくうらぎった。

中学二年生の時、机の上に分厚い大学入試問題集が載っていた。家は母屋と向き合った長屋住まいの貧乏暮らしだったので、大学に進学できるとは夢にも思わず、その問題集が自分のために買ってくれたのだということもしばらく気がつかなかった。

與一さんが買ってくれた本で、記憶に残っているのはこの二冊だ。


返信:【Re_都立中央図書館予約】

都立図書館に電話予約をしました。当日は、広尾駅の1番出口(地上)に9時50分待ち合わせとしましょう。また、「息子へ紡ぐ物語」のURLを以下に貼り付けます。


いまの経営者は、人、物、金の順番で考えているよ。特に社長は、従業員のことを考え、決断している。他のブライダル企業に比べたら断トツで優良企業だとは思うよ。「企業が人材に求めること」と「人材が企業に求めること」には、まだまだギャップがあり、他業種に比べると、落としどころが難しい職種だろうから、まだまだ成長過程だね。

自分は、考えるチカラがなかったから、どうなりたいとか、やりたいことがずっと、見つからなかった。これは、いまでもそうだが、人の気持ちに添い、人に流され、いつしか自分の器を超えてしまうと、破裂してしまう。そんなことを繰り返している気がする。

いまだに、意見のあわない人とは、ケンカして縁をきられてしまうこともある。いまの社長からはよく「ほんとうに頑固だな」といわれる。「ひとつの正論しか道をつくらず、マネジメントの領域を狭めてる」ともいわれたな。まあ、人間としての心、人格がまだまだ未熟なんだろう。

昨日、第一回目の「食プロ」講座を受講した。これから12月のあたままで毎週、オンラインセミナーを受ける予定だ。昨日の研修で印象的だったのは、高知県馬路村の成功事例。徳島県との県境にある馬路村は、97%が山林。ゆずの生産をしていたが、高知県のゆずマーケットは飽和状態だった。

そこで、リーダーが大阪などの催事場へ赴き、産直を謳い、ゆず×馬路村×田舎を骨子にブランディングを展開していく。ゆずジュースやゆずポン酢で年商30億円まで事業を成長させた。金が回ると、人もついてくる。高瀬村と同様だった限界集落がいまでは、働き手が集まるようになったそうだ。


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