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【239日目】尼子姫十勇士

ご隠居からのメール:【尼子姫十勇士】

諸田玲子『尼子姫十勇士』を読みはじめた。『八犬伝』や『八つ墓村』の系譜につながる伝記小説の類だ。

登場人物は、スセリ姫、尼子勝久、山中鹿介など。スセリ姫は、尼子再興軍の女統領で、塩冶興久えんやおきひさ日御碕神社ひのみさきじんじゃの巫女に生ませた娘ということになっている。

興久自刃後は新宮党しんぐうとうの伯父、尼子国久くにひさの養女となって月山富田城がっさんとだじょう下で成長、国久の嫡子・誠久まさひさの妻となり勝久を産むも新宮党は壊滅、従弟の晴久の側室となり、尼子滅亡後は京で隠棲いんせいといういかにもありそうな設定だ。これからじっくり読んでみる。

河合敦かわいあつしの解説によれば、「といっても、けっこうな歴史好きでも「そもそも尼子ってどんな戦国大名?」と思うくらい、マイナーな存在なのだ」。

尼子晴久がマイナーな存在だとすれば、長谷部元信はせべもとのぶ松田誠保まつださねやすはさらにマイナーな存在で、オレでさえ、古希になるまで名前も知らなかった。

そんな小説を題材にして、面白おかしく読ませようとすれば、波乱万丈、荒唐無稽なストーリー展開にせざるをえない。集英社文庫の表紙を見ると、漫画みたいだよ。


返信: 【Re_尼子姫十勇士】

これまたご先祖さまにつながる話だね。日御碕神社の日置ひおき氏が松田氏の祖でないか、といわれているから、スセリ姫は松田氏の始祖にあたる人かもしれないね。つまりは、尼子氏の正室。日御碕神社もいつかは行ってみたい場所のひとつだ。

いずれ、尼子氏のことを整理しないといけないけど、登場人物も多いし、名前を覚えるも大変だろうな。尼子姫十勇士、いつか読んでみよう。

地方の文学誌も運営を継続することが大変そうだね。コロナの影響だろうか。それともデジタル記事の普及が理由だろうか。地域の文学を支えているのだから頑張ってほしいものだね。

今月、どこかで実家に帰るよ。一人かもしれないし、息子をつれて行くかもしれないし、日程は、まだ未定だけどね。息子の成長をあたたかい目で見守ります。


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