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【160日目】「パンデミック体験記」

ご隠居からのメール:【「パンデミック体験記」】

不動明王と摩利支天はどちらもインドに由来する怒り戦神。

不動明王ーー大日如来の化身。悪魔や煩悩を懲らしめる。
摩利支天ーー摩利支天はマリーシ、つまり"陽炎"の神格化である。

姿なく、影なく、無限の大地にひそかにきらめく。そのゆえに、隠身・護身・勝利不敗の神とされる。古来、武人・兵法家の守護神とされた。

わが家では四人の男子のうち三人は軍人になったが、それは不動明王や摩利支天の化身としてでもあるが、本領安堵の見返りとしての軍役奉仕とも解釈できる。長元信や新見元致と同じことだ。

オレは不動明王の化身と摩利支天の化身に鍛えられて育ったということになる。「尼子の落人」後日譚、の構想を考えたいが、その前に、「パンデミック体験記」の結末を何とかする必要がある。とりあえず、予定よりも、ややネガチブな調子に書き改めたが、八月三十一日の新規感染者数の傾向によっては、

 1)もっとネガチブな内容
 2)もっと希望のもてる内容
 3)どちらにもとれるような内容

のいずれかに再度、書きあらためる可能性がある。3の場合は現在の原稿でよいが、どうも歯切れがわるい。困るのは、感染者数はいずれピークアウトするはずだが、8月31日以前になってくれるかどうか、今のところ見きわめがつかないことだ。

「パンデミック体験記」のエンディング案

二○二一年八月三十一日。今日は「パンデミック体験記」の原稿締切日である。私が自分自身でそのようにあらかじめ決めていたのだ。いくらなんでも、この日までには新型コロナウイルスの世界的流行は終息しているだろうと私は予測していた。

 ところが、首都圏を中心に四度目の緊急事態宣言が発出され、感染者拡大傾向に歯止めがかからず、終息のメドが立っていない。世界の感染者数は今や二億人を超え、死者数はもうすぐ五百万人に達しそうだ。(以下省略)。


返信:【Re_「パンデミック体験記」】

不動明王と摩利支天の化身に育てられた父を持つ息子は、歴史を学ぶために、広島にある宮島の「厳島神社」と鳥取にある日野の「厳島神社」へ旅することにしたよ。

日野の長谷部氏は、長谷部元信と違う系統なのであれば、どの代からなのか気になるところではあるが、日野に現存する「長谷部館跡地」にも行く予定。

昨日は、山根さんと大内家、陶家、尼子家について整理をしてた。不思議に思っていたのは、同等同格の国人連合軍3,000の兵は、「厳島の戦い」で陶軍20,000に勝利した。

戦に勝利したのだから、本来であれば陶氏(大内氏)の領地を安堵される訳だが、誰ももらっていない。いつのまにか毛利氏の勢力になっている。

また、面白かったのは、各々の正室について。尼子経久の奥さんは吉川氏。毛利元就の奥さんは、経久の奥さんのお兄さんの娘の吉川氏だった。すなわち尼子氏と毛利氏は、親戚関係なのだが、毛利元就は、次男の元春を吉川氏の養子にした。

尼子経久の長男・政久の奥さんは、山名氏。次男・国久の奥さんは、新宮党。三男・興久は山内氏だった。

戦国期の政略結婚は、家を存続させるための有効な施策だった。長谷部氏が生き残れたのは、元々格の高い家柄だったためだね。


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