声優養成塾 ①声優とは何か

こんばんは。初めまして。
元プロ声優のしょうです。

僕の簡単なプロフィールです。

・元プロ声優
・アニメ、ナレーションの他、世界配信されてるアプリや数万人が集まるイベントでトークショーに出演
・現在はイベント制作を中心に表現者の仕事を作る側に回っている

興味ある人がいれば、いつか詳細に書いていこうと思います。

最近「声優志望」の方をよく紹介してもらいます。
すごく勉強熱心な人が多い一方で、声優になるための正しい知識を持っていない人が多いのも事実だなぁと感じています。

なので声優志望の方に役立つあらゆる知識を公開していこうと思います。

養成所や専門学校では教えてくれないことも怒られない限り発信していくので、本気で目指してる方は是非参考にしていってください(^^)

〜本題〜

さて、今回のテーマです。

『声優とは何か』

これについて、解説していこうと思います。
よくこういう質問をいただきます。

「声優になるためにはどうしたらいいですか?」

意欲のある素晴らしい質問だと思いますが、そもそも皆さんは声優が何なのか正しく認識していますか?

ゴールを正しく認識できていないとどれだけ有益なアドバイスも意味を持ちません。
自分の目指すべきものが何なのか、それをしっかり理解してから歩き出しましょう(^^)

〜結論〜

まず僕の結論をお伝えします。

声優とは『自分自身を商品とした個人事業主』です。

抽象的ですよね。おいおい、この人はいきなり何を言い出してるのかと。大丈夫です、ちゃんと解説していきます。

〜解説〜

まず声優は「声を使って演じる人」というのが多くの人の見解かと思います。これ自体は間違ってないです。

ただこれだと具体的すぎるんです。
具体的すぎるとめちゃくちゃ視野が狭くなります。
その結果、大半の人が声優になるためには

演技力だ!

ってなっちゃってるんですね。
いや、演技力も必要なんですけど、それだけじゃないっていうか幾つもある必要な力の中の一つが演技力ってだけなんですよ。

でも声優って演技ができて当然なんですよ。だって役者ですから。一部異論があるのは分かるのですが、今回は一旦置いといてくださいw

だから声優は演技力が大事って言ってるのは

車は走れることが大事って言ってるのと全く同じなんですよ。いやそれ当たり前やんwみたいな。

車は走れることは大前提で、見た目だったり内装、大きさ、燃費だったりいろんなところで差別化するからそれを求めるユーザーに買ってもらえるわけですよ。

じゃあ声優もそうやって差別化をしていかなければいけない、その時にちゃんと自覚して欲しいのが

声優は個人事業主である

ってことなんです。

個人事業主であれば、商品開発も営業販売も自分でやります。
そして声優にとって商品とは自分自身です。
つまり自分という商品を理解し、磨くことが商品開発になるわけです。

でもどれだけ素晴らしい商品ができたとしても、相手に伝わらなかったら何の意味もないですよね?だから営業して販売につなげていくというのが次のステップになります。

声優における営業とは自己PRです。
自分の良さや魅力を相手にしっかり伝えていくことで、初めて事務所に所属できたり、オーディションに合格したりするわけです。

逆に両方やってない声優をイメージしてみてください。

・自分のことを全く知らない、理解してない
・良さを全く伝えられない、もしくは伝えない

こんな声優さんが売れると思いますか?w

事務所に所属をしたところで、雇用ではなく業務提携みたいなものなので、あなたが個人事業主であることには変わりありません。
仕事を取ってくるのはあなた自身なんです。
事務所はあくまでお手伝い、あなたが主役なんです。

というわけで、声優とは「自身を商品とした個人事業主である」ということでした。

まとめ

いかがでしたか。

演技が上手くなれば仕事がもらえると誤解してる人が多いので、まずはここから伝えさせていただきました。

自分の好きなお芝居だけできるようになるのは遥か先です。お金をいただくわけですから、払いたいと思われるお芝居ができる人が声優になります。

その考え方が個人事業主の考え方そのものって感じですね。

それでは今回はこの辺りで。
また次回もよろしくお願いします。


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