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SUGAが影響を受けたヒップホップについてのとりとめのない話


先日、ユンギがラジオ「ペ・チョルスの音楽キャンプ」に出演した際に、彼の音楽のルーツの話になったので、今日はその話を徒然なるままにしたいなと思います。

ペチョルスの音楽キャンプでBTSメンバーの影響を受けたアーティストについて語られている部分はこちら。

ユンギが音楽をやるきっかけになったのはEpik Highだといつも語っていますね。そちらについてはあらゆる方が話していると思いますし、私はK-Hiphopよりもアメリカのヒップホップを聴いて育ったのでそちらの話を中心にします。

影響を受けたアーティストとして、たびたび「カニエウエスト」と答えてきたユンギ。しかし、こないだのラジオ(音楽キャンプ)では、「T.I.」を挙げていて、しかもD-2で共作しようと思っていたなんて裏話が聞けました。鼻血が出そうなぐらい興奮してしまいましたね。

T.I.の楽曲って、メロディアスなラップ多くて、良い意味で、すごく耳馴染みの良い、とっつきやすいヒップホップだと思っていて、意図的に売れる曲・チャートインを狙った曲を作ることのできるPD気質のユンギの楽曲にも似たところを感じています。二人とも、言いたいことを優先した自分本位なラップではなく、聞いている側が気持ちの良いリズムでラップをする人だなと思うんです。リズム感と難しいリズムに合わせた歌詞を書けるスキルを持っているラッパーだと思うのです。ユンギは過去にプレイリストで、T.I.の”What You Know”を入れています。

リズム感でいうと興味深いなと感じているのが、ユンギは小5の時にSTONY SKUNKというレゲエグループのステージを見に行っていたというエピソード。そして、ジミンとジンとダンスゲームを楽しむVLIVEで、ラテンポップのCamila Cabelloの“Havana”を口ずさみながら踊っている様子からかなりこの曲を気に入っているように見えたところ。(本当に可愛くて大好きなシーンです)

STONY SKUNK (YG エンタのグループ)の代表曲はこちら

Havana で踊るくねくねユンギさん

レゲエやラテンミュージックのようなピースフルでダンサブルな音も好むんだよなぁと発見があります。そういったリズムの感覚が身体に染み付いているからこそ、今のAgustDやプロデュース曲にもつながっているのではないでしょうか。(新アルバムBEに収録されたTelepathyもとてもダンサブルなサウンドですよね) ユンギが作る楽曲は、ヒップホップだけをやってきた人では作ることができないような、ポップスやバラードがあると思います。eightやWe don't talk togetherなど女性アーティストに提供した楽曲なんかは特にBTSでの作風と異なるので興味深いです。

そして、ユンギは寡黙でむすっとした表情をしている時も多いし、楽曲では苦悩や怒りを歌詞にすることも多いので、暗いのかな?と思われがちですが、いつかのインタビューでは、元来明るい人間だというようなニュアンスの発言も目にしたことがあり、実は結構ポジティブなバイブスを持った人なのかもと最近思ったり。時々、かなり愉快なキャラになったりしますしね、、、好きです。(突然の告白)

レゲエのリズムが好きなユンギさんは、T.I.の楽曲でいうと、超ヒットしたIggy Azaleaとのコラボ曲「No Mediocre」とかも好きなのかなと想像したり。

インザスープで、このような言葉を微笑みながらこぼしていたユンギ。

「最近はどんな音楽を聞けばいいのか本当にわからない。最近、好みが全くなくなった気がする。昔は音楽を聞くとときめいたのに」

プロデューサーの仕事が増えて、売れる曲の分析などが自然に頭で始まってしまって新しい曲を聞く時に疲れさえ感じるのかもしれないな、と少し寂しさを感じたシーンでした。ただ、仕事柄もありつつ、大人になったということでもあるのかなとも思います。私自身も学生時代に色んなヒップホップ、R&Bに出会うことが楽しくて仕方がなく、頻繁にCDショップに出掛けたり、音楽雑誌でおすすめされているCDを視聴して買って帰っていましたが、聞いてきた音楽のストックが多くなるほど、昔から気に入っている馴染みの音楽を繰り返し聞くようになるものだなと実感しています。
また、サブスクで、あまりにも膨大な楽曲に簡単にアクセスできてしまうのもときめきを減らしてしまう原因かもしれませんね。

しかし!!!最近SpotifyにあがっていたSUGA's Favorite Tracks (現在はまた更新されてしまいました)では、そんなユンギも新しいアーティストをちゃんとチェックしてるじゃん...(涙) となってしまう曲達が入っています。アトランタの新星、つまりT.I.の大後輩で、T.I.らしさも感じるトラップビートにラップを乗せるLil Babyや、Travis ScottのSICKO MODEの客演でも有名なこちらも新星Swae Leeが入っているんですね。

ユンギがこれは新しい!ワクワクするな!と感じられる音楽との出会いがこれからも沢山あるといいなと思いますし、刺激を受けて、また素晴らしい新しい楽曲を生み出してくれることを楽しみにしている今日この頃です。
(大変にとりとめない話にお付き合いありがとうございました)

昔Spotifyにあがっていたユンギのヒップホッププレイリスト。上のものに書き換えられてしまっているので復元してみました。よろしければ!


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