ノリコ✕パラメータ

我が家は住宅地であり、夜もとなるとほぼ無音と化す。今日は鈴虫の羽音も聞こえてこない。
ブゥーンと50CCバイクの排気音が時折流れてくる。
とても、静かな夜である。

音がないと耐えられない！！って方、ちびっこを集めてください！忽ち混沌ですよ(*´▽｀*)

はじめに

ノリコはハチャメチャな所があると思うと、とても慎重だったりする。無論振り切れたパラメータの持ち主の方が少ないだろうが、ノリコに関しては、振り切れていた方がらしい気がしている。

慎重

息子が生まれた時、「子供貯金」なるものを実践することになった。月1万円である。18年で200万円位になる。大学の入学金か結婚式にはなるだろう金額だ。ぼくは積み立て投資を提案したが、ノリコは断固反対した。ノリコは貯金方法について、ひさえちゃんに相談していた位だ。
結果5,000円ずつ各々が思う方法で、運用することになった。
12年が経ち、ぼくはノリコの1.5倍程の結果となっている。

羨ましい

ノリコの自主映画が映画祭で特別賞をいただき、世界の映画祭へ出品されることとなった。カナダ、オランダ、ドイツ、スイス、英国。旅費は大方自費である。ノリコは貯えと、足りない分は叔母から借りたのだと当時言っておった。
実に有意義な時間を過ごしたらしく、素晴らしい原体験だったことだろう。
羨ましい( *´艸｀)

ハチャメチャ

帰国後、気の抜けたノリコは、我が家で隠居生活に入った。
毎月、母への仕送りといい、ぼくが援助をしていた。
不思議だったのは、毎月仕送り額が微妙に変わることだった。
そのことを問いただすと、実は消費者金融へのローン返済であることがわかり、尚且つその金額は元本減らずの利子のみであった。
こういった無知の部分と、やりたいことは後先考えずやるのがノリコの一面であり、ハチャメチャの所以である。

最後に

大人のぼくは200万近くあった借入金を返済した。
以降、ノリコにお金管理を任すことをやめたし、この恐怖体験から暫くはノリコの出金方法を窘めた。
上手くはいかなかった。お金の争いは増え、ギスギスした毎日だった。

今は月給の全てをノリコに渡しているので、大半はノリコがお金管理をしている。ノリコは使う時は使い、節制する時は節制しているようだ。
十分ではないだろうが、昔よりだいぶ満足していると思う。

まぁ、全容を知るものはぼくなのだけれども( *´艸｀)