LSE/ロンドン留学記 (LT Week 10)

授業が終わる実質的な今学期の最終週。
暖かくなって暖房をつけなくてもいい日が増えてきた。
雨の日も減って天気を気にせずランニングをできるようになって、快適になってきた今日この頃。

画像1

<Cities and Social Change in East Asia>都市の闘争
都市における闘争は、人種・民族的な問題、階級闘争など様々な形のものが存在する。
前者のような文化的な搾取への闘争と後者のような物理的な搾取への闘争とに大きく分けられるとする意見もある。
誰が支配勢力に属し、誰が服従を強いられているのか、というのはそれぞれの問題によって異なるが、人種・ジェンダー・宗教的マイノリティー・貧困など複数の抑圧が重複して苦しめている事がある。

権利というのは、誰かを含むと同時に誰かを排除しているものである事を認識する必要がある。
様々な権利を求める運動は、団結して一つの大きな社会変革運動につながる事もあるが、大きなムーブメントになった場合に労働者運動における女性労働者や非正規雇用労働者のようにその中でのマイノリティーの意見が見逃されてしまうという点にも留意が必要。

また運動の継続性もしばしば課題となる。地域の住民運動などは、世代が変わったり新しい人々が流入する事によって継続が難しくなる事が多い。様々な地域に散らばった小さな運動というのは大きなインパクトを持ちにくいという側面もあるが、一方で既存勢力による圧力を回避する事ができるというメリットがあると同時に、グローバル化によって空間的に分散していても全体として大きなムーブメントを起こす事が可能になってきている。
社会運動というのは、問題に対する理解や社会構造に対する啓蒙活動になるという側面もある。

不平等や排斥・搾取、それに対する闘争というのは現在始まったことではなく、過去から続いてきたものであり、今までの歴史背景の中に位置づける事も重要。文化や社会構造によっても大きく影響するため、その場所の特性も考慮する必要がある。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?