LSE/ロンドン留学記(LT Week 2)

エッセイの提出期限が迫ってきていて、いよいよ追い込まれてきている。

ストレスが高まってきたせいか、睡眠リズムも崩れ始めている。
どこまで完成度を上げるのか、時間配分が難しい。
とにかく8割までをざっくり仕上げる事を目標にして動いた方がよさそうだ。

<Cities and Social Change in East Asia>都市化の経済と資本の循環
東アジアの都市化は、不動産投資に特徴付けられる。
70年代の欧米の金融危機に伴い、それまでに福祉国家政策は見直しを迫られ、国家は社会に責任を持つ存在ではなく、市場の自由な活動を保護する存在へと役割を変えた。また、欧米企業は金融危機を契機に利益率の高い東アジアへの生産拠点を移動させた。東アジア諸国はそうした海外投資家にとっての魅力を高めるために公共事業投資を産業発展の道具として用いるようになった。
David Harveyが提唱するprimary circuit(産業)で発生した余剰資金の行き先としてsecondary circuit(住宅・公共設備)が機能した。もともと労働者の生産性を高めるためのものだった住宅は、投資対象に変わっていった。国家は、このprimary circuitからsecondary circuitへの資本の流れを調節する役割を担っているが、この国家の力が大きいのが東アジアの特徴である。

ただ、国家メカニズムの表現型は場所によって全く異なる。
中国のGhost Cityと呼ばれる現象は、①貯蓄の増大とその資本の行き先の無さ(海外に投資できない)、②都市化という評価基準を満たすための地方自治体の政治的思惑(実態が伴わなくてもよいので、美的側面が重視される)に特徴付けられる。
カンボジアのSatellite Cityと呼ばれる現象は、①政府が財政負担せずに経済発展を実現するためにアジア資本による開発を誘導する事、②政府の長期的ビジョンの欠落による無造作な開発、③アジアの他都市の姿をそのまま輸入する、に特徴特徴づけられる。

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