LSE/ロンドン留学記(Week 0)

イギリスに到着して約10日。明日からいよいよMichaelmas TermのWeek 1がはじまる。
学生証も受け取って、少しずつこちらの生活に慣れてきた。
その一方で難しさを感じることも多々ある。

<生活>
滞在している寮のLilian Knowles HouseはLiverpool Streetという金融街のすぐ隣の街にある。ガーキンやLloyd's本社など名だたる名建築がすぐの場所にあって刺激的だ。
寮の建物は古い建物をリノベーションした施設で、中身は新しく、隣のイギリス人が時々スピーカーで音楽をかけるとうるさいと感じる以外は比較的快適に過ごせている。
ただ、包丁や鍋など、期待していた日常生活品が無く、布団やシーツなどもあわせて最初の数日であわてて買い集めた。

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自分は食事が大事な人間であることは今までの海外経験で理解していたので、白米を買ってほぼ日本食生活。ロンドンならではだが、日本酒や出汁醤油など、だいたいほしいものは手に入る。どれも日本の1.5-2倍くらいの値段だが、外食する値段の高さを考えたら全然許容範囲だと思う。最初は日本酒を白ワインで代用しようとしたけど、やっぱり匂いが変な感じなのでちゃんと日本酒を買った。
ただ、野菜や肉のクオリティーは日本とはやっぱり違う。同じように思えてやはり日本のようにはいかない。トマトは酸っぱくて、白ネギや鶏肉は臭いし、ナスは大きくてもさっとしている。人参やブロッコリー、生姜は日本と同じクオリティーで日本よりも安い。品質がひどいと噂を聞いていたサランラップは思っていたほど悪くなく、今の所不満なく使えている。

水は硬水というだけあって最初はおいしくないと思ったけど、最近はもう馴れてきた。最初下痢気味だったので、やっぱり水のせいかなと思ったが、果物をちゃんと洗剤で洗うようにしてからどうもおさまった気がするから、水ではないみたい。果物や野菜はちゃんと洗剤で洗ったほうが良さそうだ。

学校までは電車で20分(£2.4)自転車で20分(1日£2)、徒歩で40分。どれにするか色々試したけど、結局徒歩がよいという結論に至った。密になりたくないし、お金を節約したいし。自転車が年間£80くらいで借りれるけど、タイヤが小さいし道路が危ないし、いつ雨が降るか分からないので、期待していたほどよい選択肢ではない、という結論に至った。

運動は週に2-3回の筋トレとランニングにしてみようと思っている。走って5分でタワーブリッジというインスタ映えするテムズ川沿いのコースはとても気持ちよい。ロンドンに住んでるな、と実感する。

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今のところ残っている事務作業としては、銀行口座の開設のみ。なぜ銀行口座を作るかというと、携帯電話番号を固定にしたくて、そのためには現地の銀行口座が必要だから。
現時点では携帯電話はThreeというメーカーの1ヶ月5Gで£10のプリペイドSIMを使っている。日本と比べると格段に安い。寮内はWifiが使えるので、あまりこれで不自由はないが、SIMカードを変えるたびに番号が変わってしまうので、やはり定額制にした方がよいかなと思っている。

寮内にあるコインランドリーはアプリで支払いができて便利なんだが、地下にあって電波が悪いのがたまに傷。そして1回£3.2と安くないから週1回まとめて洗濯することにした。

最近はハイテク化が進んでいるなと感じるのがプリントアウトの仕組み。自分のアカウントを作ってweb上にファイルをアップロードすれば、寮内や学内にあるコピー機でどこからでもプリントアウトできる。1枚£0.035(約5円)だから特に不満はない。

コロナの影響もあって勝手に玄関前に土足厳禁ラインを作って屋内は靴を履かないルールをしいた。最初は土足のまま入ってしまったけど、今はもうこの生活に馴れた。

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<勉強>
やっぱり異国の地で、今までと異なる分野の内容を、母国語ではない言語で学ぶ事の困難さを感じている。まだ授業は本格的には始まってないけど、いや、始まってないからかもしれないが不安が募る。
IELTSのスコアや南スーダンでの経験を自分で思い出して、自信を持て、と奮い立たせるけど、
現実で感じる聞き取れていない・話せいない場面は、自分の出来なさを感じざるを得ない。
仮に、そういう経験無しでここに来ていたらもっと大変だっただろうなと思う。
オンラインではあったけど、PresessionalでAcademic WritingとAcademic Speakingを勉強していたし、Zoomに慣れていたのはかなり安心感につながっている。

ただ、どうやってReadingの課題をこなして授業の準備をしていくのか、文献の蓄積の仕方については検討が必要そうだ。医学系の論文と社会学の論文は組み立てが違うようで、読み進め方やまとめ方がまだまだ馴れない。

<コロナ>
コロナの影響はやはり大きい。

寮はシャワー・トイレは個別にあってキッチンを共有する形だが、まだ8人いるはずのフラットメイトのうち自分を含めて4人しかいない。ある意味すごく快適だが、これが8人揃ったら、と思うと感染リスクが怖い。

講義はオンライン、ゼミは対面、という感じで今のところ進むようだが、スコットランドの大学寮でアウトブレイクが起きてスコットランド全域の大学が完全オンライン化したことを考えると、いつこちらがそうなってもおかしくないと思う。
そしてほとんど人と接触しないことがやはり不安につながっている。今のところ20人いるクラスのメンバーの中で直接会ったのは2人だけ。授業の後に雑談して情報交換したりするのが大学生活のイメージで、そういう場面でキャッチアップしてきたけど、それが通用しなそうなのは不安だ。
先生に質問に行くのも、普段だったら先生の部屋にふらっと行けばいいのかもしれないけど、今は1週間に20分ずつ計6コマ設定されている面談の時間を予約してオンラインで相談する形だ。授業後に聞いたり工夫が必要そうだ。
幸いプログラム責任者の2人はとても親身になってくれそうな人のようなので、そこは幸いだと思う。
ただやはり年末年始はこちらで過ごすとうつになりそうなので、一度帰国しようかと考えている今日この頃。

授業は通年の必修科目2つ(Design StudioとIndependent Research)が決まっていて、あと1ターム単位で行われる授業をあと4つ選択することになる。
うち2つはほぼ決まっているようなものなので、実質的に自ら選択するのは2つのみ。3学期のうちどの時期に割り振るかも考えないといけない。ほぼ決まっている2つはどちらも1学期に行われるので、残り2つを1学期と2学期に振り分けようかと考えている。3学期は修論作成に使うので、実質的にはほぼ2学期だけで終わる。

期待していた図書館はほとんど誰もいない。本を借りるだけならいつでも入れるけど、机を使うなら事前に予約が必要で、それも1回2時間、週に3コマしか予約できない。開館時間も8時〜20時で、もともと24時間使えたことを考えると、非常に使いづらくなってしまった。

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こんなコロナの影響はよそに、街角ではまだまだみんな立呑を楽しんでいるし、マスクの着用率もここ1週間でようやく少し上がった気はするが、驚くほどみんな付けていない。

勉強も生活もどうなっていくのか先行きが見えない不安が漂う今日この頃。

<ロンドンで手に入るもの>
豆腐、みりん、醤油、ごま油、片栗粉、おろし金、酢、出汁醤油、うどん、そうめん、ラーメン、米、布団/シーツ(日本より安い)、まな板、トイレットペーパー、洗濯/食器洗剤、シャンプー、ハンドソープ

<ロンドンでも手に入るが持ってきておけばよかったもの>
味噌汁/おすましの素・だしの素・中華の素・スパチュラ/木べら・ふりかけ・日本酒、多めのヒートテック(1週間に1回程度の洗濯で済ませたいので)、包丁、カイロ、押しピン

<ロンドンに持ってきておいてよかったもの>
デスクライト、魔法瓶、菜箸/箸、枕、変圧器、マスク/手指消毒液、折りたたみ傘/カッパ、耳かき/毛抜き/鏡/爪切り/歯ブラシ/歯磨き粉、ジーパン、洗濯カゴ、洗濯ヒモ、洗濯バサミ、ハサミ、絆創膏

<ロンドンで手に入らず、持ってきておくべきだったもの>
計量カップ、計量スプーン、どんぶり、ケトル(鍋で沸かしたり電子レンジで代用可)、洗濯を複数干すためのもの



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