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乗り物にまつわる昔話

バイクは何台か乗ったが自分の車を所有したのは、昔、数年だけだ
セリカだった、10万キロを超えていて
継ぎ接ぎ修理中古車を友人から格安で売ってもらった記憶がある、
ドアキーとトランクキーとエンジンマスターキーが全部違いめんどくさかった
後塗りの“国防色“がいまいちだったが、面白い車だった。

そのセリカの”ドア“が自分の中の”標準“だった
仕事でのったハイエースやサニーバン
ドアは軽く“バシャン!“と閉まる”商用車“の感触だった
友人のコスモハードトップは2ドアで重く
“バシン!”と閉まった、標準より重好感があった

ある時、乗ってみる?しばらく使わないからと
コルベットを貸してくれた人がいた
ドアは”ボスン!“と閉まる、まさに映画の中の”アメ車“だった
自分のアパートと同じくらいの3畳ぐらいのボンネットで
細い裏道は切り返さないと曲がれなかったし
返す時に給油をしたらその月の生活費が半分になってしまった
リッター2か3kmだった、すぐに持ち主に返した。

大雨で普通になった区間が発生したと「代行輸送」になった
全乗客分タクシーだった、全部ベンツだった、
ドイツのだから不思議ではなかったが・・・
国境を越えたばかりだったのでびっくりだった
300km/hちかくでアウトバーンを平気で大雨の中
無線で仲間とレース気分で抜きあいながら脇見して飛ばす運ちゃんだった
ドアの音の記憶どころではなかった。

ことの成り行きで迎えにきてもらい
ロールスロイスの後ろに乗った
頭をかばい案内してくれたドアマンがそっとドアを閉めてくれた
”ブァッシャン“振動も金属音もなかった
クラシックがかかり要件の説明をウケているうちにあっという間に目的地についた
開けてもらった時は無音だった記憶がある
”メルシー ボク〜”

”ガシャん、バン“
今日も近所のおじちゃんにもらった昭和レトロな
山口自転車製「Benny防水デラックス」のセンタースタンドを外してスーパーに行く
エンジンのついているものはもう所有するどころではないし、いらない。

平和だ〜  いい天気だ〜


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