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限界旅行のすゝめ 〜旅の荷物攻略編〜

旅をするときに持ち歩く荷物。
自家用四輪車での旅行なら荷物はいくらでも増やせますが、公共交通機関を使うとなればそうはいきません。
普段の旅行では大容量のキャスター付きキャリーケースを愛用する方も多いようですが、タイトなスケジュールで旅をする場合には、乗り換えの時に階段の上り下りが大変だったり、嵩張るので混雑時の乗降に手間取ったりと、デメリットが目立ちます。

そこで今回は、迅速かつ快適な移動を実現するための荷物のまとめ方にスポットを当ててみようと思います。
コンパクトに荷物をまとめて、機動力を上げていきましょう。


カバン選び

旅の荷物を運ぶには、まずカバンが必要です。
カバン選びにあたっては容量と持ち運びのしやすさを考慮することになるわけですが、機動力を重視するのであれば大きめのリュックがオススメです。

リュックのメリットは、なんといっても両手が空くこと。
現金の支払い等の両手を使う動作の際に荷物を置くという手間がない上に、歩く際にも速度が落ちません。
歩きやすいというのは見落としがちなところですが、ギリギリの時間で乗り換えをする場合などには無視できないメリットになります。
また必要に応じて追加の荷物が発生しても空いた手で持てるので、何らかの理由で荷物が増えることになっても対応が容易です。

一方でリュックのデメリットは荷物の取り出しに時間が掛かること。
財布やスマホ等の頻繁に取り出す持ち物は、服のポケットに入れておいたり、ウェストポーチを併用するなどして対応しましょう。

筆者が普段使っているもの(サイド部分のペットボトルは500ml)
4泊5日ぐらいまでならこれだけで対応可能
ドン・キホーテにて購入

荷物の中身

機動性を考慮して、荷物はなるべく少なく・軽くするのが原則ですが、あまり減らしすぎると旅行中のQOLを低下させることになります。
機動性と旅行中のQOLはトレーオフになるので、荷物の中身に優先度をつけて取捨選択をすることになるでしょう。

携行が必須なもの

まずは重要度の高いものから。この辺りは必需品でしょう。

  • 財布
    コンパクトな二つ折りであればズボンや上着のポケットに入れておくことができるので、安価なものを旅行用に用意してもいいかもしれません。

  • スマートホン・充電器・モバイルバッテリー
    交通手段を調べたり、マップアプリで目的地までの経路を調べたり、宿の予約を取ったり、移動中に暇をつぶしたり、飯テロ写真をSNSに投下したりと八面六臂の活躍をしてくれるスマートホン。
    電源のない場所でバッテリーが切れると死活問題なので、予備のバッテリーは必ず携行しましょう。

  • 着替え
    一番容量を食うであろう荷物。
    機動力を確保するためには、これをいかに減らすかがキモです。詳しくは後ほど。

  • 時刻表(鉄道利用の場合)
    スマホで時刻検索をするより圧倒的に早く、かつ多くの乗り換えパターンを検討できます。
    予め乗車する列車が決まっていて、時間的にも余裕がある旅程なら良いのですが、旅程が変動する可能性がある場合には、コンパクト版で十分なので最新のものを1つ携行した方が良いでしょう。
    余談ですが筆者は「JTB 小さな時刻表」派です。

あると便利なもの

  • フェイスタオル
    ネットカフェでシャワールームを使う場合にはほぼ必須になります。
    普通に身体を洗って拭くだけなら、バスタオルではなくフェイスタオルのサイズで十分です。
    以前は無料レンタルの店舗も多くありましたが、タオルの無料レンタルは廃止される傾向にあります。最近は販売品になっている場合が多いので、現地で購入するか持参しましょう。

    その他にも急な雨に降られた時に身体を拭いたり、日差しが強い時には帽子代わりにしたりと、色々なシーンで役に立ってくれます。
    あと意外な盲点ですが、温泉地によくある足湯には基本的にタオルが設置されていないので、温泉地に立ち寄る場合には持って行くべし。

  • ビニール袋(スーパーのレジ袋)
    濡れたタオルを持ち歩いたり、道中で出たゴミを一時的に入れておいたり、脱いだ衣類をまとめておいたりするのに便利です。

  • マスク
    これについては個人の考え方もありますが、公共交通機関を利用するならあった方が良いです。
    COVID-19という極めて感染力の強い感染症が定着してしまった現在、旅先で感染症にかかるリスクは以前とは比較にならないレベルで高くなっています。
    土地勘のない場所で医療機関を受診するハードルの高さや、帰宅にも甚大な支障が生じることを考えると、旅先で体調を崩すことはなんとしても避けなければなりません。
    換気の悪い空間で不特定多数の人と長時間接触することになる公共交通機関では、可能な限りの感染対策を行うことをオススメします。
    あとメイクを省略するのにも役立ちます。

  • 毛布
    ネットカフェやカラオケルームに泊まったり、夜行フェリーの雑魚寝スペースで過ごすときに持っていると重宝します。ネットカフェの場合はブランケットの貸出がありますが、毛布とは快適性が段違いです。
    薄くて軽く、寝るときに使うぐらいのサイズのものがおススメ。

筆者が旅行用に購入した毛布
140cm×190cm、ポリエステル100%
ドン・キホーテにて購入

オプションで持っていくもの

上記以外のものは、荷物の量と自分が旅先でのQOLを確保するうえで欲しいもののバランスを考えて取捨選択することになります。
化粧品類や、宿泊施設のアメニティでは不満なもの、天気予報によっては雨具などがこれに当たるでしょうか。
カバンの積載量にも限度がある上に、荷物の重量が増えると体力的にも負担が増えるので、何を持って行き、何を置いて行くかはよく検討しましょう。

荷物を減らすための小技

着替えの量を減らす

旅の荷物で一番嵩張るのが着替え。
機動力重視で旅行をするとなると、持ち歩くことができる着替えの量にも限度があるので、あの手この手で削減に努めましょう。

  • なるべく軽装で
    ファッション性を重視して重ね着をしたり、アクセサリーを身に着けようとすると、どうしても嵩張ってしまいます。
    夏であればジーンズにTシャツなど、各自の許容範囲内でできるだけ軽装にするのが原則です。

  • アウターを使い回す
    冬季などで重ね着が必要な場合には、あまり汚れないアウターは同じものを使い回して、インナーだけを日替わりにすると持ち歩く衣服の量を減らせます。

  • 宿の寝間着を利用する
    大抵のビジネスホテルには浴衣が置いてあるので、それを使うと寝間着を持って行かずに済みます。
    ただしホテル以外の代替的な宿泊手段をとることになる可能性も考慮し、最低でも1回分の寝間着は持っておいた方が良いでしょう。

  • 道中で服を洗濯する
    ホテルのランドリーコーナーやコインランドリーで服を洗濯すれば、その分持って行く服を減らせます。最近ではネットカフェにもランドリーコーナーがあったりすることも。
    なお基本的には乾燥機を使うことになるので、服は乾燥機にかけても大丈夫なものを選ぶようにしましょう。
    長期の旅行では必須のテクニックです。

  • 現地調達
    そこそこの都市部であれば、駅の近くに衣料品店があったりするので、使うかどうか分からないものは現地で調達してしまうのも手です。
    また下着類であればコンビニにも置いてあるので、もし下着に関して何らかのアクシデントが生じたときにはコンビニを頼りましょう。

宅配便を活用する

コンビニや一部のホテル、土産物コーナーなどでは、宅急便の発送が可能です。
お土産を買ったらそのまま配達日を帰宅後に指定して自宅に送ってしまえば、荷物として持ち歩かずに済みます。
なお、コンビニでは店員さんに頼めば段ボールの空き箱を貰える店舗もあるので、途中で不要になった荷物があれば、お土産と一緒にまとめて送ってしまうのも良いでしょう。

逆に宿泊施設が対応していれば、現地で使う荷物を宿に送っておくということも可能です。
宿によって対応の可否があるので、これを検討する場合は事前に宿泊先に問い合わせてみましょう。

またゆうパックを利用すれば、郵便局留めで荷物を発送することが可能です。(受け取り時に本人確認書類が必要)
宿が宅配便に対応していないけど現地に荷物を送りこみたい、という場合には検討してもいいかもしれません。

最終手段 現地調達

今の世の中、都市部であれば大抵のものはその場で購入できるので、「使うことがあるかもしれない」程度のもの(例えば雨具など)は必要になったときに調達するというのも一つの手段です。
人里離れた場所に行くときは別として、荷物が嵩張りがちな人は必要になったら現地調達という手を選択肢に入れておくと良いでしょう。


今回は機動力に重点を置くことを前提に荷物のまとめ方を考察してみましたが、普通に旅行する場合にも応用できるテクニックがあると思うので、お役に立てば幸いです。
前回から随分と機会が空いてしまいましたが、また不定期にやっていこうと思いますので、またお付き合いいただければ。
次回は…バイク関係の記事でも書いてみようかな。

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