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限界旅行のすゝめ ~旅の計画~

旅に出るにはまず計画。
検討することは大体こんなところでしょうか。

  1. 行き先

  2. 交通手段

  3. 経路

  4. 宿泊場所

早速ですが、計画を立てる時に普段考えていることを書いていこうと思います。


1.行き先

どこに行って何をするのか。いわば旅の目的になる部分ですね。
ここは最初に決まっている部分ではないかと思います。

…が、ここで欲を出すのが限界旅行民の常。
メインの目的地のついでに立ち寄れる所はないかと考えます。
せっかく限られた時間を使って旅に出るんだから、回れるスポットは多いに越したことはないでしょう。

例えば…
・広島に行ったついでに呉で護衛艦カレーを食べる
・北陸に行ったついでに舞鶴も観光
・九州に行ったついでに四国にも渡って足摺岬辺りを観光
・飛騨に行ったついでに松本から糸魚川まで足を伸ばす

後述の経路の部分でも触れますが、メインの目的地から比較的近接しているエリアや、目的地までの移動経路からちょっと寄り道すれば訪問できるエリアは狙い目です。
九州から四国はちょっとの寄り道じゃねーよとか言ってはいけない。

2.交通手段

これは行き先や旅の目的に合わせて選ぶことになると思います。
基本的には公共交通機関か自家用車の二択になるわけですが、どちらも一長一短。

公共交通機関のメリットとしては、
・長距離移動の場合は圧倒的に早い
・到着時刻が読みやすい
・費用を抑えやすい
・夜行便で寝ながら移動が可能(=宿代が浮く+睡眠時間の有効活用)
・自由に酒が飲める
・移動中に旅行計画の変更などの作業が可能
逆にデメリットは
・災害や事故等により、大規模な旅程崩壊が発生することがある

自家用車のメリットとしては、
・時間の自由度が高い
・移動範囲の制約が少ない
・荷物を大量に持って行ける(二輪を除く)
・駐車場所さえあれば車中泊が可能(二輪を除く)
デメリットは
・不慣れな環境で長距離・長時間の運転を強いられ、心身の負担が大きい
・郊外では迷子になるリスクが高い(特に二輪)
・人数が少ないほど費用が割高になるが、限界旅行には原則同行者が居ない

大体こんな所でしょうか。バイクは特に限界度が高めです。
まあそれを楽しむのがバイク乗りなんですが。

公共交通機関に関してはかなり工夫の余地があるので、次回の記事で詳しく触れてみたいと思います。

3.経路

これは物凄く重要な部分で、限界旅行の大きなファクターを占めます。
一般的な旅行では自宅→目的地→自宅という単純な往復ルートを取ることが多いと思うのですが、一度の旅行で限界まで楽しむためには、行きと帰りで違うルートを経由するのがポイントです。
こうすると訪問できるスポットを増やせる上に、旅行の最終盤まで楽しみを作れるので、帰り道の「あとはただ帰るだけ」というあの憂鬱な時間を最小化することができます。

例えば、近畿以西から北陸方面に行くならこんな感じ。

近畿以西から名古屋・飛騨経由で北陸に行き、敦賀・舞鶴を経由して帰るルート
地理院タイルより作成

これなら北陸だけでなく、名古屋や飛騨地方、舞鶴辺りにも足を伸ばすことができます。

もう一つ例として、関東圏から新潟方面に行くならこんな感じ。

関東圏から上越国境経由で新潟に入り、会津・郡山・栃木を経由して帰るルート
地理院タイルより作成

こうすると帰り道に会津を観光したり、宇都宮で餃子を食べたりできます。

こんな感じで周回ルートをとると、一度の旅行で色々な場所を訪れることができ、たいへんお得です。
あとはこの大まかに決めたルートを元に、気になるスポットをピックアップして時間配分と宿泊地を決めれば一丁上がりですね。

4.宿泊場所

ルートが決まったら宿泊場所を決めるわけですが、訪問予定地を極限まで増やすと一つ問題が出てきます。

一日でどこまで行けるかはっきり分からない。

訪れたスポットが思った以上に魅力的で時間を使い過ぎる可能性もあるし、予定外の面白そうな場所を見つけて寄り道なんてこともあるでしょう。
特に自家用車の場合は、体力の消耗によって予定より休憩が長くなったり、渋滞に巻き込まれたりという不確定要素も多いです。
更には、移動距離が長くなるほど台風や大雨、大雪といったの自然災害による旅程崩壊に遭遇するリスクも大きくなります。

大抵の場合は宿泊地への到着時刻を繰り下げれば済みますが、場合によっては計画段階で宿泊場所を確定できないこともあります。
そんなときはどうするか。

旅行途中でその日の宿泊地を決めるのです。

スマートホンという文明の利器の登場により、ネットで簡単に当日予約ができるようになりました。これを使わない手はありません。
ホテル側もできるだけ空室を出したくないため、当日になると宿泊料金が割り引かれていることも多く、格安で宿泊できるメリットもあります。
宿泊するエリアが元から決まっている場合でも、当日予約は選択肢として大いにアリです。
慣れてくると、最終的には泊まる所は移動中に探せばいいか…とか考えるようになってきます。

でも、そんなことをしてもしホテルが満室だったら…?
大丈夫、ホテル以外にも泊まれる場所はあります
これに関しては長くなりそうなので、詳しくはまた別の記事で。


こんな感じで極限まで行き先を欲張って、できるだけ経費を削れば限界旅行計画の完成です。
あとは荷物をまとめて出発するだけ。

ただ、これを読まれた方の中には「そんな無茶な行程がにこなせるか心配」という人も居るかもしれません。
ですが安心してください。
一旦出発してしまえば、やり切る以外の選択肢はなくなります。
「どうにかなるだろうか…」などと心配している場合ではありません。
どうにかするのです。

そして無事に旅行を終えた暁には、きっとこう言ってもらえるでしょう。
どうかしている
と。

次回は限界旅行の一番の醍醐味とも言える移動について、「公共交通機関を使い倒せ!」というテーマで書いていこうと思います。
Bon Voyage!


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