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死んだスズメを埋めてそして掘り起こしていた日々

タイトル怖い、どう見てもサイコパスです。こんにちは。
子供の頃は平気だったのに大人になると絶対無理なことってありますか?
例えば高いところが平気だったのに今では高所恐怖症!とか、昆虫を余裕で捕まえてたのに今では触ることさえ無理!とか。
そういう線引きはどこから始まるのでしょう。
わたしはその「線」にあたる出来事をはっきり覚えています。

今日は幼少のわらべ・う侍の子どもから大人の階段を登る?お話をしてこうかと思います。


わらべ・うはとにかく動物が大好きだったんです。
小学低学年だったの夏の日のこと。
実家の庭でそれこそよく庭で一人アリの巣とかを観察していたりしたのですが、この日は玄関から出てすぐのところに茶色いかたまりが落ちていました。

よく見るとそれはスズメで、目をつむったまま動きません。手で包み込むようすっぽりおさまる小さなスズメは、普段捕まえることなどできないので、近くで見るとそれはそれはかわいく見えました。触り心地もふわふわ、羽毛が風で揺れ、茶色の羽の柄もきれいでずっと眺めていられると思いました。
が、安心してください、さすがのわらべもこれが死んでしまったスズメということは理解しています。お祭りですくった金魚とか飼ってはよく死んでしまっていたので、墓を作るのはもっぱらわたしの得意分野だったのですね。

早速庭に穴を掘って埋めてあげました。良かった安らかに。
そしてその日は終わりました。

次の日。
昨日埋めたスズメちゃんはまだいるのかな?と気になったわらべ・うはちょっと確認のために墓を掘り起こしてみました

良かった、いました。
この時点でなんだなおかしな行動ではあるのですが、安否を確認したかったのです。(いや既に死んでるんですが。)

少し土がついたのでさっと払ってまた両手で包み込んであげました。目を閉じたスズメは動きませんがとても可愛らしかったです。しばらく、一緒に日光浴したあと「また明日ね」と同じ穴に埋め直しました。

そうです、次の日。
もうそのスズメとは秘密の友だちとなっていたんでしょう。
もちろん掘り起こしました。
ちゃんとそこにスズメはいました。
土がまたついていたので今度は水で洗って天日に当ててふわっとさせてから、また同じ場所に埋めました。

かれこれスズメと出会って4日目くらいでしょうか。
その日だけ1日中大雨で庭に出ることができませんでした。
気になりつつも、この日はスズメに会うのは我慢しました。

翌日は前日の雨が嘘のように晴れました。
さて、スズメはちゃんといるでしょうか。
当たり前のように掘り起こしました。
前日の雨のせいで土はまだぬかるんでおり、スズメもだいぶ泥まみれになっているようでした。土がぬかるんでおり、慎重に手で掘り起こして、両手で包み込むように持ち上げました。
いつも以上に泥だらけなので今日も洗ってあげないとなと思った瞬間、

おや?スズメが少し動いてる?

毎日様子をみていたから生き返ったのかと一瞬、ほんの一瞬思ったのですが、そんなはずがありません。手の中の見たこともないもぞもぞはスズメの顔やお腹付近から勢いよくその正体を団体で表しました。

かあさああああああああああああああん!!!!!!!

叫ぶと同時に両手で昨日まで「友だち」だったものを放り投げ逃げましたよね。。

ゾッとしすぎてその後スズメは見ていません。
逃げ帰ったので、あとは困ったときの母さんがどうにかしてくれたのかな。

ゾッとしたレベルでいうと、同じ時期にミノムシのミノを変えてあげようと無理矢理ミノを引き裂いて初めて中身の幼虫を見たときや、地面の穴に好奇心で割り箸突っ込んだらコオロギが大量に噴き出てきたときの衝撃に似ていますが、スズメはまじで今でも思い出す衝撃というか、脳内にモザイクフィルターかかっているくらい思い出してはいけない光景として補完されています。

生き物は死んだら絶対と生き返らないし、それは虫に食われて朽ちるんだ…と初めて悟った瞬間でした。
たとえ知っていても現実味が無いとその意味がわからないことってあるんですよ…。
まじで死骸は触ったり墓は掘り起こしたらアカン。
身を持って「アカン」ことを体験することで、大人の階段登りましたね…。
動かない動物はぬいぐるみ→死骸として認識された瞬間でした。

ちなみに、環境局から野鳥の死骸は細菌や鳥インフルエンザの可能性もあるので素手で絶対触らないで!とのことです。
好奇心旺盛なお子さんがいらっしゃる家庭はくれぐれも早めに教えてあげてください。

今これ書いてて思い出したんですが、小さいトカゲのミイラを大切に練り消しのケースに入れてたな、あれまだ実家の引き出しの中にあるんだろうか。
母にはマジすまんとしか言いようがない。

おわり。

う侍はTwitter(@uzamurai)もやっています。どうぞ仲良くしてくださいませ。今日も素敵な1日でありますように。