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アトラエの360度評価の結果を公開してみた

Yentaのサーバサイドエンジニアをしているとおやです。ありがたいことに前の半期でVP賞をいただいたので、その内容と弊社が取り組んでいる360評価でいただいたフィードバックの内容を照らし合わせながら公開してみようと思い、このnoteを書きました。

公開に至った経緯

公開に至った経緯は下記の通りです。

  • 対社外:360度評価の実態を公開したら面白そう

  • 対社外:「これくらいなら俺の方ができらあ!」って仲間になってくれそうな人が興味持ってくれるかも?

  • 対社内:今のアトラエのフェーズで評価されるエンジニア像の指標の一つとして参考になるかも?

色々、書いてますが一番は単純に「面白そう」って理由です。興味を持っていただけたら少し長くなりますがお付き合いください。

前提知識

360度評価について

アトラエの360度評価に関しては簡単な説明が、コーポレートサイトに記載されています。説明されている概要を転記しておきます。

わたしたちは会社から評価されるのではなく、一緒に働く仲間同士で互いを評価し合う360度評価を導入しています。この評価は、会社のビジョンを実現するために、どのくらい「貢献」できているかという軸で、半期に1回行われます。一人ひとりがアトラエのオーナーとして、どんな貢献にどれほど価値があるのかを考え、自分たちの意見で、貴重な資源(給与)の分配割合を決定します。

https://atrae.co.jp/culture/workstyle/

具体的には、半年間の間に一緒に働いたメンバーを1対1で比較して、どちらがよりビジョンに対して貢献しているか?を回答してもらう仕組みで実施しています。また、それぞれのメンバーに対してフィードバックコメントを提出して、それらを参考に評価及びフィードバックMTGが設定されています。

個人的に面白いなと感じる点は、年次や経験、職能に関係なく評価がなされる点です。入社半年目の新メンバーが10年以上働いているメンバーを評価したり、エンジニアとセールスの職能のメンバーを比較してどちらがよりビジョンに貢献できていたかを考える必要があります。半年という少し長いスパンで見る必要もあり、これらの点からチームに対する高い意識や責任感を持つ必要があると考えています。

表彰について

アトラエでは、上記の評価などに基づいて半年に一度表彰が行われます。表彰対象は下記の通りです。

  • MVP賞:半年間で最も貢献をしたメンバー

  • VP賞:半年間で大きな貢献をしたメンバー

  • ベストチーム賞:半年間で最も貢献をしたチーム

  • アトラエスタンダード賞:半年間で最もアトラエの価値観を体現したメンバー

  • 社長賞:貢献にはいたっていなくても特筆すべき活躍・行動が見られたメンバー

  • 新人賞:前半期に入社したメンバーの中で最も活躍したメンバー

上述の通り、360度評価の結果も参照されているため、自分が関わったメンバーからの評価が可視化されて対外的に公開されることは非常にありがたく、誇らしいことだと思います。

今回の表彰内容

今回いただいた表彰状の画像を公開します。これ以外にトロフィーと景品もいただきました。

  • いちエンジニアとしての貢献

  • エンジニアリーダっぽくなってきたこと

  • チームメンバーとしての貢献

の3点が表彰していただいた理由です。

直接的な表彰内容ではありませんが、前後に付け加えられている社長のちょっとしたコメントは、関わる機会の少ないメンバーの一面が垣間見えるため毎回楽しみなコンテンツの一つになっていますw

360度評価の内容

表彰をいただいた期とその前期にいただいた360度評価のフィードバックコメントも公開します。

概要だけまとめておきますので、興味がない方は次のセクションまで読み飛ばしてください。また、公開できない内容はテキトーに伏せているので雰囲気で解釈をお願いします。

360度評価の概要

表彰をいただいた期で前期から一番進捗した点は「チームメンバーの人間的成長を促した / 対応できる幅が広がった点」ということで、チームに対する貢献の成長幅を一番評価いただけたのだと思います。

振り返ってみると、「距離の近い後輩がノビノビ挑戦・成長できること」を念頭に置いた半年だったため、その点が評価されたのは非常に嬉しく思います。また、しっかり成長してくれた後輩には非常に感謝していますw

次の半期での改善点や望む点は

  • より広範囲に成長を促すこと

  • より成果に向かう取り組みや振る舞い

  • 幅広い範囲の技術貢献

  • プレイヤーとしてだけではない、エンジニアチームのリード

などがあります。


表彰前期のフィードバック内容

Iさん(サーバサイドエンジニア)

よかったところ
エンジニアとして技術力と合理性を持ってスピードとクオリティを高い水準で維持しながら開発を進めていること。また想定の幅が広く、今後起こりそうな問題や出てきそうな懸念点を先に潰して議論を促していた。今期に関してはサーバーサイドのエンジニアが僕と2人だったため、後輩の育成という観点でも僕に時間を割き、実装の技術の話から仕事の進め方やメンタルの部分まで多分に力添えをいただいた。全体の議論においてはチームとしてのコミットメントを強く意識して全体としてブレないことや共通認識をとりにいく動きをしていた。
まずは実装の速さとクオリティ。<とある機能>の開発ではほとんど一人で作っていたにもかかわらずフロント側よりも早く終わって修正などに時間を充てていた。その他の仕様をどう実現するかに関してはDBやインフラも含めてほとんど遠矢さんが考えており、そこの部分で自分との差を強く感じた。普段どんなことを考えて実装をしているのか、どんな点において僕と遠矢さんが違うのかが分かり大変勉強になった。遠矢さんの責任感やコミットメント力は目を見張るものがあり、同時にチームメイトとして大変心強かった。 遠矢さんとしては前言ったこととをやり切ることや整合性を大事にしているところから議論が生まれると思うのでWhatを決めるところでも持ち前の論理性や想定の幅を持って意見を言っていて良い影響を与え続けて欲しい

今後の改善 / +1
開発に関しては今回かなり面倒を見てもらって自分に足りない部分がよくわかったのでとても助かった。一方で週一回の1on1を通してや壁打ちの時間を多くもらったことが大きいので遠矢さんもおっしゃっていたが、チームが大きくなった時(1人でも後輩が増えた時)どのように再現性を持たせていくのかは話し合いたい。

Mさん(アプリエンジニア)

よかったところ
- Yentaのサーバーサイド、インフラ、機械学習周りの開発、運用。それらで何かあった時の緊急対応
- 必要があったらそれ以外の技術領域でも貢献
- 後輩の育成
- 全社のインフラで何か導入を検討する際に、検討を率先する存在
- サーバーサイド、インフラ領域において、チームに必要なことを事前に見越して積極的に調べ、共有、実装している点(レコメンド速度、GraphQL、その他インフラ領域)
- 後輩に大きな実装のチャンスを渡して、適宜サポートをして支えて、チームにとってさすがに解決した方がいい問題が出てきたら、解決しにいく点

今後の改善 / +1
- API領域がだんだんIへ移譲されていると思うので、遠矢さんが構築したものをIがより扱えるようにサポートや促進ができるといいのかなと思います。
- また、興味があったら全社のテクノロジーの横断的なものをインフラ領域から進めていただけるのもいいんじゃないかなと思っております。

Hさん(デザイナー)

よかったところ
- Yentaのインフラ側の仕組みの構築・改善の検討やサーバーサイド開発を一手に担っている
- 必要に応じてフロント開発のサポートも行うなどカバー範囲が広く、スピードも速いので、遠矢さんがいてくれるだけで開発が一気に進めやすくなる、とてもすごい存在
- Yenta以外のPJでも、その高い開発能力と知識量と問題解決力を発揮して頼りにされている(評価PJ、アルティーリ、コーポレートサイトPJなど)
- 遠矢さんの視点やスピード感、普段のコミュニケーションなどによって、チームが活気づいたり、周囲のメンバーのアイディアがブラッシュアップされたりする
- 後輩の育成(壁打ち・フィードバック・賞賛)
- 議論の際に、ものごとを論理的に整理し結論を導いてくださったり、独自の視点で穴を見つけたり、アイディアをシンプルにする、ブラッシュアップするなどしてくださるので頼もしい。
- 発言量が多い、話を広げてくださることも大きなバリューだと感じてます!

今後の改善 / +1
遠矢さんがさらに影響力を広げようと思えば、例えばビジネス方面などにも広げることもできるのかなと思いますし、岩田さんのように、開発者としてなんかすごい伝説を残した人とかの方向性もあるのかな〜などと妄想してました。

Aさん(アプリエンジニア)

よかったところ
- Yentaのサーバサイド/インフラの機能開発/運用を一手に担っており、サービス開発を円滑/素早く進める上で欠かせない存在になっている。また、社内評価制度のロジック決めなどにも関わっている
- 実装スピードが全般的に速い
- 管理画面の整備など、自動化/効率化への感度が高い
- チームとして決めた開発スケジュールを守ることへの意識が強い

今後の改善 / +1
- Iさんのさらなる育成と知見の委譲。(極論かもしれないが) 自身の開発業務以上に優先度を上げてみてもいいかも。Yentaチームの開発領域だと遠矢に依存している部分が現状一番多く、遠矢が新しい貢献領域を開拓するのがとにかく難しそう
- このまま開発をとにかく突き詰める一人のエンジニアプレイヤーになっていくのか?とかは、遠矢に聞いてみたいところ (改善点ではない)

表彰された期のフィードバック内容

Iさん(サーバサイドエンジニア)

よかったところ
高い実装力でYentaでの新規開発、既存の変更どちらも大黒柱としてAPI、インフラを担っている。その開発速度やクオリティ(設計やバグを出す頻度の低さ)も高い。また実装だけではなく高い論理的思考力で企画段階からどんな狙いの企画なのかを整理し、最適な形で実装に落としていっている。特に今期は僕自身を含め、後輩や他のチームメンバーへの関わり方も大きく変わったと思う。今までは正しさや論理の主張をしていた場面でも後輩に敢えて考えさせたり、他のチームメンバーに何が足りていないかを観察して考えて働きかける場面もあった。さらに僕と遠矢さんは2人でサーバーサイドのエンジニアをしているが、僕が機械学習などを用いてレコメンドのモデルを作りたいという話をした時も今回グロースハックをやっていきたいという話をした時も、僕がそちらに集中しやすいような編成にしてくれてアイディアも出してくれて、感謝しかない。1on1やそのような編成も含め意思を尊重し応援してくれるのでこちらもやりきるしかないという気持ちになる。

今後の改善 / +1
<今後予定している新機能>の開発も企画で考える観点も多いため、遠矢さんの力は不可欠だと感じている。遠矢さん自身も言っていたように「<意気込み>」という気持ちで全員がなんでも全力でやっていく必要があるので圧倒的パフォーマンスで開発も議論も引っ張っていってほしい。
API開発では2人のチームだが、連携していってボトルネックと言わせないように、KPIや企画の目標設定ではブレがない最後まで追い切れる、やり切れるものを掲げられるように一緒に頑張りたい。
確か半年前も書いたが、現状業務でやっていることに関して僕から改善点はあまりない。MTGでOさんや他のメンバーと意見が食い違う時にも自分の意見を通しつつ相手の意見も理解しながら建設的な議論をしていると思うし、開発や企画を詰める段階では先述の通り後輩の成長に寄与するような形で働いていることもある。
唯一個人的な願望を言えば、遠矢さんはみんなが思っているよりチームメンバーそれぞれの改善点とかもっとこうしたら良いってことが見えているはずだからそれがもっとチームメンバーにうまくFBとして入っていけばベストだなと思う。

Mさん(アプリエンジニア)

よかったところ
・Yentaにおけるサーバーサイド、インフラ周りの開発、運用の全責任を負ってくれている。
・Yentaで何か技術的な実験を行うときに土壌、プロトタイプづくりを率先して行なってくれている。
・抽象と具体を行き来する議論が多いYentaにおいて、全員の目線、方向性を合わせるために議論を積極的にまとめ、要点を抑えることをしてくれている。
・新メンバー、後輩エンジニアとの1on1を通して、個人の成長やチームへの貢献意識を醸成してくれている。
・今期は特に、チームメンバー(特にOさん、Hさん)の発言に積極的に発言し、神輿を盛り上げる意識が強かったなと思う。

今後の改善 / +1
・実行面はもちろん、持ち前の知識量とアイディアを発揮して、創意工夫によってYentaを成功に導くこと。
・引き続き、アトラエのバックエンドやインフラ周りの技術領域を牽引すること。
・周囲のメンバーのパフォーマンスを高めチームを引っ張ること。
貢献の幅を広げるという意味で、引き続き、後輩をエンジニア的にも、人間的にも導く存在としてのポジショニングを確立してみる。

Hさん(デザイナー)

よかったところ
・Yentaのバックエンドとインフラ周りの開発を一手に担っており、不具合対応等も常に迅速に行なっている。通常一人で捌ける量ではないと感じるほどの開発量。
・Yentaに留まらず、評価のPJなど、アトラエ全社としての取り組みにも従事している。
・後輩との壁打ち等を通じた育成。日頃から後輩の相談に親身に乗り、わかりやすく状況を整理して成長の手助けをしている。
・独自の視点からの意見やアイディア出し・状況整理力によって、チームの議論を活性化させている。

今後の改善 / +1
・実行面はもちろん、持ち前の知識量とアイディアを発揮して、創意工夫によってYentaを成功に導くこと。
・引き続き、アトラエのバックエンドやインフラ周りの技術領域を牽引すること。
・周囲のメンバーのパフォーマンスを高めチームを引っ張ること。
貢献の幅を広げるという意味で、引き続き、後輩をエンジニア的にも、人間的にも導く存在としてのポジショニングを確立してみる。

Aさん(アプリエンジニア)

よかったところ
・抽象度の高い開発対象の解像度をしっかり上げて開発に取り掛かれること、作ると決まったものをきっちりと作り切ること、そのプロセスの速度が早いこと
・一緒に働くメンバー (主にI) に対して、人間的な成長を促したこと
・MTGの状況などを図解して分かりやすく伝える行動をしていたこと

今後の改善 / +1
・”やると決まったことをとにかく正確に早くやる”, “不要なものを開発しない” という得意領域 (開発) に加えて、プラスαの部分で<見せられないよ!>に尽くすこと
・引き続き周囲のメンバーの成長を促していくこと
・1人でガシガシ進めるのはめちゃくちゃ強いと思うが、例えば数人~10人のチームでバックエンドやった方がメリットが大きい (インパクト観点で、遠矢一人が頑張る << みんなで成果出す) 状況になった時、どれくらい柔軟に自分を変えられるかは気になる。何くそという気持ちで1人で頑張ってしまいそうな印象。この先もずっと少人数チームにいるわけではないと思うので、将来的にはその視点も必要だなと思いました。※とはいえ今期は必要ない (緊急性低い) 気もするので、話半分くらいで受け取ってもらえれば...

Oさん(プロジェクトリーダー)

よかったところ
圧倒的なエンジニアとしての行動量、技術力、メンタル。
MTGや議論での論理的な整理や共有、とりまとめる力。
ビジョンの実現は日々の積み重ねからしか生まれないという、ブレない思想とそれによるブレない実行力。
今期は特に、自分以外の後輩の思考の整理や、メンター等で相手の成長やサポートをすることが増えて、人間的にも幅が広がったんじゃないかなと思う。

今後の改善 / +1
チーム全体の成果に対する意識と強い意見が欲しい。
後輩を引き上げるとか、一般的には難しい議論を理解してまとめるとかに関しては、申し分ないので、トップラインを引き上げることに遠矢がチャレンジしている姿をもっと後輩に見せて、引き上げられているという意識ではなく、引き上がらなきゃいけないって後輩が思うような先輩としての挑戦を意識して行動してほしい。挑戦の矛先はYentaの事業成長、技術で成果を高めること、アトラエの技術力向上、技術者の採用など。

まとめ

表彰や評価を書き下してみてあらためて、アトラエはチーム・組織に対する思い入れが非常に強い会社だなと感じました。

そのような意識や振る舞い、取り組みをみんながしっかりとみていてくれて、結果として表彰されるということは非常に喜ばしく、挑戦しがいがあるなと感じます。今期も期待されていることにしっかり答えられるように、自分も周りのメンバーも、そして事業や会社も成長させられるように頑張っていきたいと思います。

採用してます

アトラエでは一緒に戦ってくれる仲間を積極的に探しております。

今回の記事で少しでも雰囲気などを感じていただいて興味を持っていただけると嬉しいです。ぜひぜひ一緒に働きましょう!



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