「意味がある」世界観をつくるために本を読む
「世界観をつくる」
おもしろすぎる本に出会った。
翌日3時間で読み終えた。
「世界観をつくる 「感性×知性」の仕事術」水野学・山口周(2020)
一流のデザインを生業とされている水野さんと
電通、BCGを経て独立研究者/著作家として活動し、バックグラウンドに美術史学をお持ちの山口さんの対談。
おもしろくないわけがないし、
お二人の分析力・言語化力がすばらしくて、
パンピーにもわかりやすい。
ありがたい。
(偶然出会わせてくれた透明書店さん、ありがとう)
ビジネス(特に過去の成功体験がある伝統的企業)で
なぜデザインの活用が困難なのか、
についてはUXの文脈にも非常に通じるところがあり
ドッグイヤーと付箋をつけまくったのだが、
それはまた今度。
「役に立つ」は文明 「意味がある」は文化
この本でもらったたくさんの視座の中で特に
「いただき!(どっかで使わせてもらおう)」と思ったのが
ここ。
(頭の良さが滲み出まくっている会話だ)
で、行き着くところまで行って「文明という学校」をトップで卒業したのが
1985年のプラザ合意。
(って例えがおしゃれすぎる)
ここから「意味の世界に行かなくちゃヤバいぞ」とスイッチを切り替えてブランド化する会社は生き残り、
意味はないけど役に立つの世界で戦う会社はナンバーワンの役に立つ会社に勝てずに消えていくことに…。
(詳しくは書籍を読んでみてね)
「ジャーニーシフト」
「世界観をつくる」を読んで思い出してつながった本があった。
「ジャーニーシフト デジタル社会を生き抜く前提条件」藤井 保文(2022)
藤井さんの本で整理されている、価値は2つのレイヤーに分かれるやつ。
まんまやん、と。
この2冊が頭の中でつながったときは
結構「おお〜!(謎の悦)」だったのだけど、
読み直したら「この利便性と意味性の整理は、著述家である山口周さんの著書『ニュータイプの時代 新時代を生き抜く24の思考・行動様式』(2019)を引用しており、」とちゃんと書いてあったわ。
恥ず。
それはいいとして。
じゃあこの「意味がある」ってどうやってつくるの?って話。
「意味がある」をつくれる人がやってること
それで、やっぱり「世界観をつくる」に戻ってくる。
「すごく意味がある!絶対に価値がある!」
と自分の感覚・センスを拠り所にして
誰にも理解されなくてもブレずに
信念を貫ける世界観。
そりゃ強いわ。
しかし凡人はきっと途中で心折れちゃう。
マジョリティに合わせた方が楽じゃんって。
摩擦で消耗するの辛くてつい省エネしたくなっちゃう。
でもそれじゃあ世界観はつくれない。
考えて考えて考え抜いたら、結論は一つに集約されていく。
結果に自信を持つには、考える材料と判断する根拠が必要。
(UXプロジェクトを1人で進めるのは精神的な負荷が大きいけど、大人数で最大公約数を探しにいくような広くて浅いアウトプットにはならないこと。それを背負うには実際のユーザーの一次情報にあたりに行くこと、は通じるものがあるな、と。)
ちなみに
お二人の思考やロジックは尋常じゃないインプット量に裏打ちされてた。
うん。
インプットしよ。
本読も。
色々体験しよ。
全然まとまってないけど、もう寝る。
明日また本を読む。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?