日本は、和をもって成す。

日本は、和をもって成す。と言うことわざやがある様に、基本的に、報告、相談、連絡を密に行い他者との意見や意思決定に齟齬がない様に調整し、談合し、みんなでお手手繋いでみんなで決めた方向に歩く。

と言った社交性を有する文化が日本の文化です。

ビジネスでも基本的に、そう言った民族的価値観とか文化的背景から出来上がるビジネスモデルになりやすいのです。それは言い換えると、そう言ったビジネスモデルの方が日本に住む多数の人間にとっては無理の少ない合理的な商売形態なのです。

中道というやり方があって。日本のプロダクトはほとんどマーケットインして中道した結果なんですね。

基本的に日本の大企業は常に強烈なマーケットインの企業であり、企業利益を優先します。

日本ほどマーケットインを重視してものづくりする企業はありません。

重複しますが、日本の様な文化形態の場合二つの不具合が生じます。

・殆どの人材がジェネラリスト(総合職)の為、個人の生産性を客観的にデータで判別するのが難しい。
・意思決定に多数の合意が必要の為、社内政治が起こりやす。又、強烈な前例主義になりやすい。

よってグローバリズムに弱い。

これは、日本という国は、高度経済成長期の時に運よく東京が更地で尚且つ、勤勉な国民性、敗戦以前に一万円札の人とかが教育改革してて、教育水準、文化水準がアジアの中では飛び抜けて高かったうえ、アメリカが金融で後押しした為、世界のGDPの10%以上しめる様な経済規模を誇っていた為、国内に同種の産業が結構増えました。車とか家電メーカーは一国家が持っているにはとても多いですよね。

又、幸か不幸か日本はベンチャーが育ちにくい文化的背景を持っています。

よって、イノベーション理論で言う所のアーリーアダプター層の優秀な人材は基本的に大企業を目指します。だから日本の場合は今の大企業がいつまでも強いのです。

例えば、ベンチャーにとっての多分天国である。アメリカを見てみると、今とおおよそ10年前でトップ企業は大きく様変わりしております。

昔はGAFA (Google, Amazon, Facebook, Apple)なんかありませんでしたし、ITといえばマイクロソフト一社の独断でした。

テクニカルな話をすると、Appleは以前から存在している会社ですが、ジョブズがNEXT社を作ってジョブズがAppleに出戻りした後と前ではAppleという会社は大きく別物の会社だと言っても差し支えないでしょう。

この様に、普段はベンチャーが頑張って、そのうちたまたま当たった新しい何かが次のアップルを作るのですが、基本的に日本はベンチャー育たない国なので新しいプロダクトアウトを生み出すようなgoogle とか apple みたいな企業はうまれません。

だから新陳代謝が起こりにくいので、いつまでも、Sonyは何してるんだ!?とか過去のベンチャー、今の大企業にいつまでも日本の人々はイノベーション的な要素を求めるのです。

そもそも、大企業は、経営で言うと、これから衰退期に入るのです。要するに、大企業はいずれ衰退する運命なです。その衰退する速度がどれだけ遅くできるか?どれだけ遅延できるか?が大企業の使命なのです。

新しい事、イノベーションを起こすのは、基本的にベンチャー企業であり、ベンチャーは既得権(現在の大企業)と戦い、ベンチャーが勝てばイノベーションが起き、既得権(大企業)が強ければいつまでたっても新陳代謝が起こらないと言うだけの話なのです。

なので、これから衰退するステージに入っている大企業に、ベンチャー的要素を人々が求めるのは残念ながらピントがズレた意見です。

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