何故、日本は社会構造上、ベンチャーが育ちにくいのか?

何故、日本は社会構造上、ベンチャーが育ちにくいのか?

日本は社会構造上、ベンチャーが育ちにくく、又、育ちにくい故に優秀な人材が大企業を目指す傾向が強い上、内需がかなり強い国家です。

日本は車を売ったり、Sonyの様な国際的なグローバル企業を沢山抱えている様に見えますが、数字で見るとせいぜい10~15%程度です。

例えばグローバル企業の日立ですら、売り上げの約半分以上、大体60%は国内で賄っています。

それは日本は言うなればそれだけ内需の需要の強い国なのです。

だから企業は態々グローバル展開しなくても国内で存在感プレゼンス取っていれば十分に企業として安泰するのです。

例えばファッションセンターしまむらは殆どの売り上げを日本国内で稼いでいますが、世界ファストファッションのランキングでは10位に食い込んでいます。

大げさな言い方をすれば日本国内だけでしか市場がないにも関わらず、世界10位に入れるのです。

以下に日本が内需が強いかが理解できると思います。

さて、これて、輸出制限したり完全を高く設定できる出来る、一昔前の護送船団方式の様なグローバリゼーションが来る前の状態だったら日本は内需が強いので世界中で日本はとても良い位置に立ててました。

しかしながら、時代はグローバリゼーションになってしまいました。ここが日本が現在GDPを稼げていない大きな要因なのです。

日本の様な国は、中途半端に鎖国していられる時代が一番強いのです。

ではなぜベンチャーが育ちにくいのでしょうか?銀行のシステムを使って説明します。

みさなんはATMを使った事があると思いますが、あのATMのシステムは結構単純に出来ておりまして、USBとか主要メディアポートが有ってスパコンが有れば総当たりしていけばいいので結構簡単にハッキング出来ます。

問題は、入り口が硬いので中にさえ入れれは漫画みたいな事はNEMコインが大量に流出したみたいな事は結構簡単に出来ます。中に入れさえすればDeathがね…

その前に、スーパーハカー初級のみさなんに理解しておいて欲しいことがあります。

プログラマー(Programmer) = 初級冒険者
ハッカー(Hacker) = 中級冒険者
ウィザード(Wizard) = 神 or 異常者
クラッカー(Cracker) = 盗賊

って感じです。 日本だとハッカー = クラッカー って認識があるのですが正しくはクラッカーです。あとアセンブリ言語理解して、機械言語見ただけで今コンピューターが何の演算しているのか分かるのが瞬時に分かる人々がwizardと言われる神々の人々です。ここまで来ると異常者です。

さて、とまぁ、銀行は日々クラッカーの攻撃の対象にされ日々どこかで銀行のお金が不正に増えたり減ったりしているのですが、

例えば日本で、そう言ったクラッカーが侵入しにくい既存のシステムとは違う新しいセキリュティソフトを開発しました。

意気揚々と大手メガバンクにそのシステムを買ってくれないかと交渉に行きます。

大手は、

「このシステムは画期的で、このシステムを使えば我が社のセキリュティはより強固になるだろう。それは、我々の利益を伸ばすことになる。

だけど、うちでこのシステムを導入する事は出来ない。

何故なら、うちで提携しているセキリュティの会社がありその雇用を奪う事になるからだ。」

となるわけです。こんな事案日本だと枚挙に遑がない位出てきます。

これはいわゆる破壊的イノベーションって奴で、新しい革新的な、より利便性の高い何かが出てきた時、ジョブ型の会社だったら、しがらみが無いですし、企業は合理的な判断をする為、ベンチャーのシステムを導入する余地があります。

所が日本だと、雇用を調整しなければならないのです。簡単には首を切れないので、どこかで誰かに仕事を振らなければなりません。

又、社内政治で負けた人間のポスト、所謂天下り先を何処かに確保しておかないと、合理的な意思決定が出来ません。

例えば、自分のやりたいビジネスモデルと正反対のビジネスをしてきた人間が居たとします。あなたがビジネスをする上でそのおじさんの存在はどうしても邪魔です。

日本型雇用なので、意見が違うからと言う理由だけで雇用は切れませんし(外国でも切れませんけどね)、

全員の合意を取らないと意思決定できない日本では、彼が必ず反対に回るので、又、反対派を集めたりして多数派工作をしてくるので、極めて目障りです。

そう言う中、子抱えの天下り先に、彼に意思決定から降りて貰う為の餌、ポストとして、例えばセキリュティー関連の業務委託会社を抱えていれば、ボトルネックのおじさんにログアウトして貰える可能性があります。

ミスマッチが起こった時の、使えない人材の島流し先としても、対立したおじさんのログアウト先としてもこうした子抱えの天下り先を抱える事は大企業にとって極めて合理的な形なのです。

だから、ベンチャーはどんなに自身の合理性だったり、外側から見ているとベンチャーの新しい破壊的イノベーションを導入した方が、うま味が大きいように見える内容でも、

日本型雇用だと内容や価値観が180%変わってしまうのです。

なので、日本だと破壊的なイノベーションが起きにくいですし、大企業はそう言った理由で、破壊的なイノベーションを作るベンチャーを利用しません。

この結果、既得権が強い業界では業界再編が行われず、いつまでたっても、人々がSonyは一体何をしているんだ?

とか衰退期に入っている大企業(過去のベンチャー)に理不尽で、意味不明な期待をかけ続けるのです。

そしてベンチャーが極めて育ちにくい土壌が日本で生まれているのです。

少しでも気に入ったり参考になれば幸いです。 いただいたお金で本を買いより有益な情報をお伝え出来れはと思います。