メディア小噺#2: まとめてみる・分けてみる

ウォークマン
スケジュール帳
カメラ
ビデオカメラ
時計
携帯ゲーム機・・・

そして、電話。

ここ十数年ほどのあいだに、このようなデバイスはだいたいスマホ1台に集約されるようになりました。

スマホで出来ることは今後も増えていくでしょうし、コンテンツの側もどんどんスマホに最適化されていってます。

最近、いわゆるガラケーを持つようになりました。スマホとの2台持ちです。電話って、突然鳴りますよね(当たり前)。スマホで何か作業中に、突然なる電話に中断されるのとか、あるいはスマホの画面見ながら電話で話す、みたいなことがどうも不便だなあと思っていたので。

電話は通話専用で、それでも最近の機種は地図アプリやらLINEやらプリインストールされてますがそもそも通信サービス契約してないので使いません。
逆にスマホの方は、通話をしないのでデータ専用SIMにしました。

これで、自分の場合はかなりストレスフリーになったんですね。まず、スマホが鳴らない(当たり前)。電話って常に鳴る可能性に備えて持っておく、ホットスタンバイが必要なわけですが、これとスマホを切り離せたことが大きい。スマホ見ながら通話も余裕です。もちろん2台持ちになることで、片方どこいったっけとか充電の手間とかあるわけですが、そういう不都合よりもメリットのほうが大きく、当面これでいいかな、という感じです。

今回のメディアはデバイスの話ですが、テクノロジーが進化するとデバイスはひとつにまとまっていく方向になる。テレビのような動画コンテンツも50インチの画面よりせいぜい5インチのスマホ画面で見てるという人も相当数増えているはずです。

いっぽうで、なにかがぐんぐん進化するとき、まとまっていく方向に収斂してゆく勢いに乗って、ちょっと行き過ぎるというかまとまりすぎることってあると思うんですよね。

そこからまたちょっとだけ戻す、つまり分ける。

時計を見るのにいちいち5インチの画面を見る必要も無くね?だったり、ついでにスマホの画面じゃなくてもよさそうな機能とかを小さく切り離してみたら?という流れでスマートウォッチみたいなデバイスが生まれたりとか。

ガラケーは20年以上の歴史があるのでなんだかんだで久しぶりに使ってみるとよく出来てます。でも、これが「いったんスマホにまとまったあと切り離される需要=2台持ち前提」になると、もう少し進化の余地があるような気がするんですね。地図アプリもカメラも要らないですもん。

ぐんぐん進化する時はどんどんまとまる。

勢いに乗ってまとまりすぎたものを、いったんちょっと分けてみる。そのときに、どう分けるか。

メディアの進化にかかわらず、新しいものを企画するときにこういう視点は必要そうな気がしています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?