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😳:0029 人がプラごみのようだ

「はい、押しますよー。」
群集がゆがむ。女子高生のおしりに当たらないように男性会社員の手が天井にのびる。小柄な女子高生はS字に曲がる。シャンシャン親指で鳴らすソシャゲはS字ちゃんの頭のすぐうえで開催される。ヘッドフォンから音漏れするロックは横浜線よりおとなしい。

プラごみはかさばりやすい。捨てる日の2日まえには拳で押しつぶす。たいしてゴミは出ていなかったのだと気づく。ひともゴミのように圧縮されて「これなら大丈夫!」とまいにち誤魔化されている。黄緑のラインがはいったJR横浜線の車体はプラごみのゴミ箱のようなものだ。

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