ふり返る 月曜日

気が付くと1ヶ月以上が過ぎていた。空白のように感じるが、空白ではないはず。脱け殻といえば脱け殻。分身といえば分身。あるのは今の気分。今の気分からあの日の気分ばかり思い返す作業に没頭するのはいかがなものか、と君は言う。感情は液体のように重かったり気体のように軽かったり何もない空っぽのように思えたりかと思えばいっぱいで満たされてると感じたり、掴みどころがない。どれも楽しみの一部であってくれればと他人事のように君は呟く。人の思っていることを妄想して、もしそれに振り回されているとするならそれはお門違い。自分の気持ちすら手に負えないのに人の考えてることなんて分からないんだから。あるのは私の感覚、そして反応。日々実験。混ぜて捏ねて反応を確かめる。私はどうしたいのか。君は私のこと好き?君に尋ねる。落ちてくる雪が風に吹かれて上に舞った。それだって君の感覚で決めればいい。分からないよ。言葉で確かめたいときだってあるんだよ。でも、ふり返った月曜日、君は私が好きだと思った。なぜなら今満たされてるように感じるから。


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