FF14黄金のレガシー感想(ネガ多め)

7.0メインストーリー完走した感想。
普通にネタバレしまくりなので気にする人は注意。
あとネガティブな意見多めです。






まず最初に言っておくと、黄金のレガシーのストーリーは個人的に結構楽しめた方だと思う。
が、巷ではネガティブな意見も散見される。
全体的に楽しんだものの、ネガティブな意見にも納得がいってしまうので自分の中で整理してみることにした。



ウクラマトゴリ押し

これは各方面で目にするが、黄金はとにかくウクラマト。何をするにもウクラマト。
紅蓮のリセを彷彿とさせるウクラマト推しっぷり。
これは黄金リリース前の「王位継承戦」という情報の時点でウクラマトが主人公、ヒカセンは傍観者なんだろうなとは思っていたので、それはいいのだが。

にしても、ゴリ押しっぷりが目に余る。

今回の序盤の旅は、アルフィノアリゼークルルも同行するのだが、彼らの印象が極端に薄い。
王位継承戦をやるにあたって準備などでチーム分けされるのだが、ほぼ毎回有無を言わさずウクラマトと組まされる。

そもそも彼らに関しては「序盤の旅で同行する必要あったか?」というくらい個性が剥奪されている。
アルフィノはただの進行役、アリゼーに関しては……ほぼ喋らない。
アリゼーが喋りそうなセリフはウクラマトに全て持ってかれている。

完全にキャラが食われている。

アリゼー好きなので尚更気になってしまい…。
途中から「いや、今このシーンでアリゼーなら絶対こう口を挟むだろ!」とかそんな事ばかり考えてしまった。
ここまで個性を没されると、じゃあアルフィノアリゼーである必要ないじゃん、となる。
早い段階で完全にコンサポ要員だなとなった。
それこそトラル出身のマムージャ族にでも同行させておけばいい。

そもそもウクラマトと同行メンバーで特に興味深いやり取りもなく。
紅蓮でのリセとアリゼーの意気投合っぷりは結構好きだっただけに。
まあ暁メンバーみんななぜか個性が取り払われてしまってるのでしゃーない。
そこらのモブNPC並に当たり前の事しか言わないんだもん。

ここまで書いておいてあれだが、個人的にウクラマトのキャラ自体は嫌いではない。
そもそも黄金のレガシーの主人公がウクラマトであるという事実も納得している。
だが、そんな私ですら辟易してしまうゴリ押しっぷり。
むしろ必要以上に叩かれている現状を見るに、脚本の犠牲者だなと感じた。

ちなみにアリゼーの扱いについては、黄金郷突入直前のセリフで「今までの空気っぷりは正妻の余裕ぶっこいてたんだ…きっとそうなんだ…」と自分に言い聞かせて無理矢理納得した。
あのシーンだけアリゼーがちゃんとアリゼーしてた。その他のシーンはアリゼーの皮を被った誰かだった。

ゾラージャの扱い

これも散々言われてる事だが、ゾラージャのキャラ描写が圧倒的に足りない。
「奇跡の子」と呼ばれ続けた事で拗らせてしまったというのは分かるが、それがどう歪んだらあんな事になったのかが全く見えてこない。想像で補うしかない。

グルージャジャ、ゾラージャ、コーナ、ウクラマトがどんな雰囲気の家族だったのかもイマイチ想像出来なかった。
こういう時こそ超える力の出番だと思うのだが。
漆黒暁月では事あるごとに発動してたんじゃん。あの超便利機能。

ゾラージャの息子も登場したが、お母さん誰?
そもそもあのゾラージャがどういう意図で子供を作ったのか?
このへんが全く分からない。

今後、秘話とかで語るつもりなのかもしれないが、いやそこは本編で語るべき部分だろ、と。
外伝の秘話なんてよっぽどのファンしかチェックしてないと思う。
それとも追加パッチで何かやるのかな。いや〜…うーん………。

序盤の多種族交流

一部ではかなり評判悪いようだが、(ウクラマトのゴリ押しに目をつぶれば)とても楽しめた。
トラル大陸という新天地で様々な種族、文化に触れて世界が広がる感覚。
特にヨカフイ族の死生観が印象的。ペルペル族も好きだ。

個人的に新生も2周目以降は楽しめた自分としては、世界観が広がっていくのはとても楽しい
(新生初めてプレイした時は世界観を全く理解していなかったので、おつかい多い、退屈と思っていたが)。

余談だが、新生をプレイしていた当時は「ロード・オブ・ザ・リング」の原作「指輪物語」の最序盤を思い出していた。
ストーリーが始まる前にホビットの説明が延々と続く。
ストーリーとか何も分からない状態で、長々と続くホビットの説明を読んでもわけがわからなくて面白くないが、1度ストーリーを読んで世界観を理解してから読むホビットの説明はとても面白かった。そんな感覚である。

今回の黄金ストーリー序盤も、新生のストーリーに立ち返ったような現地の人との交流から始まった。
暁月までのストーリーでエオルゼア・アーテリスという世界の土台があるうえで、新天地トラル大陸と世界が広がっていくのは純粋にワクワクした。
新しいフィールドも綺麗なとこばかりで、グラアプデ込みで楽しんでいた。
というかフィールドの美しさに気をとられてストーリーが二の次になってたからそこまで気にならなかったのかもしれない。

親と子の感動ストーリー

今回はエレンヴィルとカフキワ、クルルと両親、ゾラージャとグルージャ、グルージャジャとコーナウクラマト、などの親子がテーマだった。
親子の絆みたいなのに弱いので最後のエリアのシーンはほぼ泣き通しだったが、正直「これはずるいだろ」という思いもあった。
開発側からの「これ出しとけば泣くでしょ?」が若干透けて見えてしまってた感がある。
なんか脚本の粗を雑に誤魔化されたようなもやっとした気持ち。

というかハイデリンゾディアーク編が終わった一発目でジョーカーレベルの手札を出してきて、今後の拡張はどうするんだろう…と不安に思わなくもない。

エレンヴィルとの二人旅

王位継承戦がひと段落した後、里帰りするエレンヴィルに同行するのだが。
結局ドーム化して里帰りは叶わなくなってしまう。

いや、普通にエレンヴィルと里帰りしたかったけど………
シャーローニ荒野の閑話休題なストーリーも嫌いではなかったが、どうせなら故郷でいじられまくるエレンヴィルも見たかった。
一度故郷に帰って、ヒカセンエレンヴィルが離脱したタイミングでドーム化でも良かったのではないか?と思う。
その方が「あの故郷がこんなことに………故郷のみんなはどうなっちゃったの…?」と、プレーヤー的にもよりショッキングな体験になったと思う。

スフェーン

色々思う事はあるが、とりあえずこれだけ。
開発は暁月のメーティオンといい、微妙に世界観から浮いたぽっと出の女をラスボスにするのが好きなんだろうか?

戦闘難度上昇

ストーリーではなく戦闘難易度についても。

私は暁月6.1あたりからヒカセンデビューして、1ヶ月でストーリーを全て駆け抜けた人間である(ムービーも飛ばさずちゃんと見た)。
その結果、ほぼ初見のID討滅が莫大な数あり、1度駆け抜けただけなのでほぼ全て覚えてない状況。
しばらく野良でルレなんて全く行く勇気が無かった(当時ヒラがメインジョブだったのもある)。

そしてろくな戦闘経験を積めず今日に至ってしまった残念なヒカセンである。
メインジョブは行方不明、回しも自信なし、ギミックも自信なし。戦闘苦手の自覚がある。
少しずつ練習はしているのだが。

そんな私が黄金のID討滅をやった感想
「明らかに難易度上がってるなこれ………」
即死技の多さ。
ただでさえ不慣れ……というか黄金でめちゃくちゃ改悪変わったモンクでヒィヒィ言いながらクリア。ラスト討滅以外コンサポ使ったけど。

あとエキルレは許さねえ。

昔からやっている慣れたヒカセンにとってはコンテンツ難易度上昇は歓迎する事なのかもしれないが、私みたいなタイプにはちとキツい。

14プレイヤーの中でも戦闘苦手民は決して少なくないはずだし、今後黄金から始めて私みたいな速度で一気にストーリーを駆け抜ける人だっているだろうし、ジャンポ勢も出てくるだろう。
その層がいきなり黄金のギミックやらされて…………詰まないか?という疑問。

私はサブキャラもいくつかいてのんびりストーリーを進めているのだが、暁月以降リワークされた60ID魔科学研究所。
あれは蒼天で出てくるにしては難易度が異常に高いと思う。たまに当たるとワイプしたりする。

新生ラストにある、討滅からインスタンスバトルになったイシュガルド防衛戦。
結構暁月らしいギミックが出てきたりする。
サブキャラでやってて思うのは、「これ初心者だと大変だろうなー」という気持ち。
そう、初心者ってあのくらいのギミックすら大変なんですよ。
私も初心者だった頃、プラエトリウムとアルテマウェポンで半泣きになりながらやった思い出がある。

別に全てを初心者に配慮しろといったモンスタークレーマーみたいな事は言わないが、今回の黄金のギミックを見て改めて「開発、マジでベテランの高難度勢しか見えてないんじゃないかな」という思いが強くなった。

もともと14は通常コンテンツは適度なぬるさ、それでも物足りない人は極や零式、絶などの高難度に行けばいいという、戦闘民族と苦手民の棲み分けがいい感じに出来ていると思っていた。

今後も開発はノーマルコンテンツの難易度を上げていく方向性なんだろうか?
ヘタクソなりに通常難易度のルレに行くのは結構好きなんだが、ヘタクソはルレにも来るな、木人でも殴っとけという事なんだろうか?
ルレ回すハードルを爆上げしてどうするんだろうか。

今回の難易度設定は、開発側がプレーヤーをふるいにかけてきてる気がしてならない。

最後に

なんか思ったよりボロクソ書いてしまった。
正直リリース前ストーリーにそんなに期待してなかったのもあって(王位継承戦の手伝いって時点でワクワクしなかった)、ストーリー見てる最中と終わった直後は涙目になりながら「思ってたより良かったやん…」となっていた。
が、冷静になって考えれば考えるほどストーリーの粗、綻びが目立つ。

「おもしろかったー」以外の感想が特にない薄っぺらいエンタメ映画見た感覚。
というか完全にウクラマト主人公のなろう系じゃんこれ。

まあこのゲーム、ストーリー以外にも好きな要素はたくさんあるし今すぐやめたりするつもりはない。
ないが、今後の展開が超不安。ついていけるか不安。ストーリーも戦闘も。

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