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パルミーはじめました〜イラストについての近況〜

10月7日からオンラインお絵描き講座のパルミーに登録してお絵描きについて学んでいる。
最近は起きてる時は大体動画を見ている感じだ。

持病のコンプ癖が災いして「全動画ひととおり目を通そう」というのがひとまずの目標である。
課題のようなものをやらなければならない講座もあるので、それはきちんとやる。

もちろん動画を見ただけではイラストは上手くならない。
なので、全動画目を通したらようやくスタートラインに立てるという気持ちでやっている。
これも自分が専業主婦(ほぼニート)という立場だからこそ出来る所業だとは思う。
効率悪い。自分がいかに現代社会にそぐわないタイプかがよく分かる。テスト勉強が出来ないタイプだ。でも持病だし。不治の病だし。
目標までの道は結構果てしないが、それなりに楽しい。
必要な講座を後から見返すために、見た動画の感想やどれだけ参考になったかなどはスプレッドシートに適宜メモしている。
全て見終わった暁には、どの動画が参考になったなどの情報も共有出来たらと考えている。

効率が悪いと分かっていながらわざわざ全講座に目を通す理由は、持病のコンプ癖以外の面もある。
まず、イラストの技法にはどんなものがあるのか出来るだけたくさん知りたい…願わくば知れるものは全て知りたいという貪欲な知的好奇心。
同じ技法でも絵師ごとにノウハウも変わってくるし、個性もある。それを研究したい。
(そのせいで数年前から技法書の類も読み漁っている)

どの講師も口を揃えて言うのが「絵は練習しなければ(手を動かさなければ)上手くならない」
当たり前だ。
このへんは料理と共通している。
どんなにたくさんのレシピを知っていても料理が作れるわけではないのと同じように、イラストも技法をたくさん知っていたところで、実際に手を動かさなければ全く身につかないのと一緒である。

だが、闇雲に手を動かしていても確実に上手くなるとは言えない。
確実に上達するためには、やはりある程度の知識は必要だと思う。そこはバランスだ。

例えば、絵の練習方法として有効だと言われている模写。
私はもともと模写が好きで、パルミーを始める前から結構模写をしていた。
少しずつ上達していたし楽しかったが、今思うと少し効率が悪かったなと思う部分も多い。

当時から
「頻繁に引きで見て全体像を確認する(これを意識するようになってから液タブ使いのくせにほぼモニタばかり見るようになった)」
「最初に細部を描かずにシルエットをとる」
「お手本と同じものを描こうとするのではなく、あくまでも構造を理解する手段」
という意識はしていたが、それだけである。あとは何も考えていなかったなぁと思う。

だから服を着た人の模写でも、素体のアタリを取らずに服を着た状態から描いていたし、パーツの立体感にも意識が向いていなかった。
パーツ構造そのものは意識してはいたが、ちと足りなかったなとも思う。

そのためお手本の模写は出来るが、いざお手本が無くなると本当に何も描けない人になってしまっていた。当然オリジナルの絵も描けず。
模写を少しずつアレンジすればそのうちオリジナルが出来るのでは?と試行錯誤していた時期もあったが、なんか上手くいかず。

そもそも陰影をつける時の考え方が、知識としては分かるけど「じゃあこの知識をどういかせばいいの?実際にどうやればいいの?合ってる?なんもわからんのだけど」とドツボにはまる。
その時に苦しみながら陰影のつけ方について色々調べていたら、なんかパルミーに行き着いた。これが受講のきっかけである。

まあ持病のコンプ癖が災いして「難易度低い講座から順番に全動画を見よう!」になってしまい、肝心の陰影講座にはまだ辿り着けていないのだが。
でも塗りの講座などで陰のつけ方について結構教えてくれたおかげで、だいぶ考え方が分かるようになった。ありがてー。

知識をつけて情報を自分なりに整理していき、自分に合った確実な練習方法を導き出していく。
この流れでいけばきっと上手くなるだろうなと思っている。
上手くなる・ならない以前に、こーゆー事を考えるのが好きなのである。楽しいね。
そもそも絵って画力だけじゃないし。

パルミーについて

さて、パルミーについても少し書こう。
月額約1万円のサブスクと考えると、かなり割高に感じる。
学生さんは学割がきくからもっと安く済むが、サブスク形式なのもあって社会人はちと辛いかなと思う。
1週間無料体験は頻繁にやってるので、事前に見たい動画をピックアップして、年末年始などの大型連休を有効活用するのが良さげだろう。

動画の内容は、ぶっちゃけピンキリである。
目から鱗レベルのものから、ほぼ参考にならない動画まで。
講師の合う合わないは結構あるが、同じテーマで複数の動画があるので(塗り方動画とか)、合わないなら別の講師のものを見ればいいのはGood。
レジュメも豊富。作例のデータも豊富。
psdとかclip形式のデータがDL出来る講座もあるからレイヤー構成とか見れてありがたい。

講座によっては「やってみよう!」という感じで練習ログの画像をアップロード出来るシステムもある(強制でやらなければいけないわけではない)し、ログ機能もある。つまりモチベ維持になる工夫があっていい。

個人的に参考になった動画は現時点で半分ちょいくらいかな。
古い動画だとプロ絵師さんのイラストメイキングがいくつかあるのだが、描いてる様子をほぼフルで見れるのが大きい。
5時間近くの動画もある。実際に手を動かしている様子が見れるので、かなり参考になった。

ただのフルメイキングならyoutubeなどのLIVE配信でも見れそうなものだが、パルミーは隣にアシスタントさんがいるのがでかい。
素人目線で質問してくれるし、結構鋭い質問も多いので、絵師さんがどんな事を考えて作業しているのかがよく分かる。

youtubeといえば今はかなりのお絵描き講座があるが、多すぎて逆に自分に合うチャンネルを探し出すのがめんどくさい。
そんな自分にパルミーはピンズドだったわけだ。
(某有名な人は通販番組みたいで、分かりやすいんだけどイマイチ肌に合わなかった)

パルミーの話に戻すと、単純な講座系でも「とりあえずここはこうしとけばいい」という即戦力の小ワザもあれば、根本的な考え方を教えてくれるものもある。
色の選び方の説明で「とりあえず紫とか青にカラーサークル持ってけばいい」みたいなすぐ使えるけどふんわりとした説明の講師もいるし「陰の色はカラーピッカーで右斜め下にするのに加えて色相を少し動かして色幅を増やす、そうしないと単調で面白みのない配色になる」と詳しく教えてくれる講師もいる。

1つ明確に不満点がある。
昔の動画(5年前くらい)は純粋に音質が悪いものが結構ある。
これは私がめちゃくちゃ音質にこだわるマンとかそういう事じゃなくて、聞き取りづらいレベルのものがあったりするから困る。たまに外の電車?の音聞こえてくるし。
比較的新しい動画はそこらへん改善されている。

プロを目指す前提のガチガチの動画も無くはないけど「とにかく楽しくやろう」をモットーにしている動画もたくさんある。

あと1番大事な点があった。
パルミーを始めたからといって必ず絵が上手くなるわけではない。
あくまでも自分で考えたり練習することが大切なのであって、パルミーはその補助に過ぎないのを常に念頭においておきたい。

とにかく絵を描くのが楽しい

色々な技法を知れるし、もともと知っていた知識でも上手く咀嚼出来ていなかったものもあるので「あの本に描いてあったのはこういうことだったのね!」という発見もたくさんある。

客観的に見て自分はストイックなタイプだとは思うが「上達しなきゃ!」と力を入れているわけではなく、いろんな知識を取り込んでいくのがとにかく楽しい感じである。
一応ちゃんと上達もしているらしい。

ゲームの起動時間が明らかに減ったので、本当に絵を描くのが好きらしい。つい2年くらい前まではほぼ描いてこなかったのが不思議なレベルだ。

若き天才絵師たちを見ると、中高生時代にタイムトラベルして過去の自分に「今すぐそのくだらない部活をやめろ、学校は行っても行かなくてもいいから絵を描け!専門に行け!ばか!」と言いたくなる気持ちもなくはない。
でも長年絵を描けない側の人間だったからこそ、今現在こんなに描ける事の喜びとか楽しさを味わえているのかなとも思う。
当たり前が当たり前じゃなかった頃を経てきている故のものだ。
小さい頃からずっと絵を描いてきた人にはわからない感覚だろう。

やっぱり自分が当たり前に出来る事だと普段ありがたみを感じられないもんな。
歩くこと、文章を書く事、日常生活…。

そんな事を思いながら眠りにつくのであった。
それにしても書かないと文章力が鈍って仕方ない。

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