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唐津・有田へ行ってきました

ゴールデンウィークに九州の焼物産地である唐津・有田へ行ってきました。

唐津も有田もこの時期に陶器市を開いていますが、趣はかなり違いました。有田は陶器市らしい陶器市で、町の通りに所狭しとお店が出ていました。唐津は商店街の店舗を借りて、若手の作家さんたちが1人1店舗でミニ個展を開いている、見本市のような(もちろん購入できます)雰囲気でした。

おのずと唐津の方が値段的には高いのですが、焼物自体も大量生産品とは物自体のレベルも違うのでお値打ちでした。

唐津駅前です。

駅は結構立派ですが、商店街に入ると地方でよく見かけるシャッターが降りた風景。

そんな使われてない店舗を使うことで、町の活性化にもなるように、と若い方を中心に開かれているのが「唐津やきもん祭り」です。

川上清美さんのところで修行をされた岸田匡啓(きしだまさひろ)さんは、婦人服のお店を借りていました。

町の名所、旧唐津銀行でも作品展示会が開かれていました。この建物は唐津出身の辰野金吾が設計監修したそうです。

その向かいには和菓子屋さん。カステラ生地で餡を包んだ松露饅頭が名物で、岸田さんのところでもこのお菓子と一緒にお茶をいただきました。

唐津には、唐津で修行されたりした方たちも集まっていて、期せずして何人もの既知の作家さんたちと会うことができました。

やきもん祭りの間は、唐津と有田の間でシャトルバスが運行されています。それがないと唐津-有田を電車で行くのは結構不便です。ただバスも渋滞に巻き込まれて時間はかかってしまいますが・・・

有田の陶器市は連日多くの人で賑わいます。ほとんどは大量生産品ですが、中には自作のを売っている作家さんたちもいました。

駅までの細い道も人でごった返していました。

正直、焼物好きにとっては有田陶器市はあまり面白味がありませんでした。それよりも、丘の上にある佐賀県立九州陶磁文化館が断然楽しめました。

ここでは九州各地の古い焼物を見たり、その歴史を学ぶことができます。一番の目玉は柴田夫妻が寄贈された有田焼のコレクションです。1万点を越える中から有田焼の歴史や時代ごとの特徴が分かるような作品群が展示されています。

唐津も有田も、陶器市が終わるとガランとした静かな町になります。それもまたよしですが、県外から行くのであればやはりゴールデンウィークの時に行くのが一番よいタイミングだと思います。特に唐津は福岡空港から直通電車(90分弱)もあるくらい行きやすかったです。途中の玄界灘を車窓から眺めるのも旅行の楽しみです。



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