yukkaya@分倍河原
パン屋の奥さんと陶芸家の旦那さんがお二人でされている「パンと器とカフェyukkaya」。うつわとパンの両方にこだわっているということで前々から気になってました。
府中市にある分倍河原はJR南武線と京王線が交わる場所。これまで電車の乗り換えしかしたことがなかったのですが、今回はこのお店を目当てに降りてみました。
あまり事前情報をインプットせずに到着したら、まずこの洒落た店構えに気持ちが盛り上がりました。
戸を引くとレジに立っていた男性が迎えてくれ、奥には女性がいそいそと動いている姿が見えます。
先にパンのことを書いてしまうと、パン・ド・ミとパン・ド・カンパーニュは、バターなどの風味は比較的抑えられ、かわりに絶妙な酸味がありました。チェーン店のパン屋だとパン・ド・ミですらこってり甘いパンばかりになってしまった中で、この酸味の効いたどこか素朴さを感じるような味わいは、しみじみ美味しいと思えるものでした。毎日食べたいパンの味です。
バナナとプルーンが入った固めの丸いパンは、逆にバターたっぷりのリッチな生地。それだけの濃厚さが、熱でもっちり食感になったフルーツと相まって、やはり全然飽きのこない美味しさが充満のパンでした。
後から来た女性客も、この丸パンシリーズを買っていってました。レジに立たれていた旦那さんの話では売り切れてしまったサンドイッチもおすすめとのことです。
ちなみに奥さんはパンの名店にしてカフェの名店でもある立川のゼルコバで働かれていたとのことです。
さて旦那さんの粕谷修朗(かすやのぶあき)さんが陶芸をされている方です。その作品がお店の一角で展示販売されています。
素直で優しい形をしたカップは手の内にすっぽりはまります。透明釉もしっかりかけられていて白さを明るいものにしてます。シブなどでの色の変化もなそうです。この白い雰囲気が好きな人にはぴったりです。
面白かったのがこの漏斗。金属、たまに木製なら手作り漏斗を見ることがあっても、陶製は初めてです。フック用の穴まで付けている気配りがあるのですから、使い勝手もいいに違いありません。
お店にはカフェも併設されています。広くはありませんが、ゆっくりと寛げそうな雰囲気です。
うつわがあるだけでなく、美味しいパンと優しい雰囲気の場所で、近所にあったら日々通いたくなるようなyukkaya。駅からも徒歩で5分ほどですし、京王線と南武線を乗り換える機会があればぜひ立ち寄ってみてください。
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