家族の中で演じ続けてきた偽りの自分

癌とは直接関係ないように思えますが、アダルトチルドレンという言葉をお聞きになられた方は多いと思います。
では、アダルトチルドレンとはどういう人を指すのでしょうか?
アダルトチルドレンという言葉はもとをただせばアメリカのアルコホリックの治療現場から生まれた言葉です。
アルコホリックの親のもとで育った静かで控えめな人々の、自己破壊的とも呼べるような他人への献身に注目してこの言葉が生まれました。
しかし次第に、アルコホリックに由来するものだけではないことがわかってきました。
 
虐待する親のもとで育ち、大人になった人たち
機能不全家族のもとで育ち、大人になった人たち
 
「親との関係で何らかのトラウマを負ったと考えている成人」のことが、最近のアダルトチルドレンの定義となっています。
しかし、よく考えてみると多かれ少なかれ、人間は親の影響を受けて大人になります。
 
では、機能不全家族とはどのような家族を言うのでしょうか。
子どもにとって「安全な基地」であること、そのなかで子どもが自らの「自己」を充分発達させることができることこれが健康な家族の機能であるとされています。
これが破られ家族から有形無形に侵入され支配されると、いい子ちゃんになりがちです。
親から明らかに虐待を受けていなくても、願望などが幼少期に強くなってしまうことがあります。
そうやって我々は次のような心理学的役割を演じるといわれています。
 
[ヒーロー]
何かが秀でているお子さんがいると、さらなる活躍を期待して熱中し、子どもの方も一層頑張ることになり、ますます一芸に秀でることになります。
 
[スケープゴート]
ヒーローの裏側に当たるのがこのタイプのお子さんです。一家のダメを全部背負うような子どもです。
 
[ロストワン]
「いない子」としての役割をするお子さんもいます。
いつも静かで文字通り「忘れ去られた子」です。
 
[プラケーター]
慰め役のお子さんのことです。
 
[クラン]
道化役のお子さんのことです。
 
[イネイプラー]
支え役の子どものことです。他人の世話をやいてクルクル動き回っています。
 
この他にもいろいろあると思いますが、ざっとみるとこのような役割があります。
しかし、子どもたちは「無意識の言語」「ふるまい」をしていますので、伝えたいことは彼らにさえもわからないのです。
 
こうして、自分自身の欲求を棚上げし、他人の欲求を自己に取り入れ、自分の欲求のようにして生きているので、自分の感情を感じることができなくなってきます。
これらは心理学から人間関係を読み解いていくときの基本になります。
 
さて、癌に関してこれらはどう関係してくるでしょうか。
たとえばある人が50歳で胃がんだったと仮定しましょう。
そしてその人が昔から家族の問題を抱えていたとします。
家族の問題の抱え方は千差万別であり、セッションやカウンセリングで読み解いていく必要があります。
さて、仮にこの胃がんになった50歳の人も、昔は子どもだったのです。
いま、この人が家庭問題や人間関係によって、イネイプラー的な子どもだったとしましょう。
それは実は思春期で終わったりなどしません。
自分の人生から新しい伴侶選びから仕事に至るまで、いたるところに影響を与えています。
しかし自分はそこまでとは思っていません。
 
深層心理の深い部分ではイネイプラーを演じている自分を拒絶しています。
誰だってもっと自由で誠実に生きたいのです。
でもしみついてしまった自分、刷り込まれてしまった自分はそう簡単には変えれない、それ以前に気付かないのです。
かくして、イネイプラーを演じる自分に限界が来ると、甘いものに逃げてしまうかもしれません。
胃は共感の臓器でしたが依存の臓器でしたので、誰かと共依存という傷をなめあう関係、いびつな関係を築くかもしれません。
それらの感情は胃がんの形成に大いにかかわっているのです。
よって胃がんをよくしたいのであれば、この根本的思想や深層心理から見直すこと、これを突き詰めていくのが内海式根本療法の精神セッションです。
 
<医者に頼らなくてもがんは消えるより抜粋>
 
 
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