胃腸疾患、肝臓胆嚢膵臓疾患とその薬たち

胃腸疾患においては人々が最も病院にかかり、かつ気になる病気の筆頭が癌に関するものであろう、実際胃癌、大腸癌、肝癌、胆のう癌、膵癌をはじめとして消化器領域は癌が普遍的に多い領域である。
肺癌や他の癌も含めて、癌に関する各論は別記事を参照してもらいたい。
ここでは病名としては慢性胃炎、胃潰瘍や十二指腸潰瘍をとりあげる。
 
胃酸を中心として症状が出る病気たちの代表格が胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍などの病気である。
もちろんこれらは胃酸だけで規定されるものではないが、便宜上ここではそれにまつわるものとしてまとめて書こう。
そしてこれらにまつわる薬というのはたくさんのものが販売されている。
PPI(プロトンポンプインヒビター)、H2ブロッカー、制酸剤、粘膜防御剤などであり、細かくいえば他にも存在する。
 
これらのうち、特に前二者に潰瘍改善作用は間違いなく存在する。
吐血を呈するような出血性疾患であっても、かなりの改善がみられるという点において、これらの薬を完全否定するということは難しい。
だが医学不要論は弊害の観点から薬を見ることが基本であるのだから、これらの薬は安全かということをもっと多くの人は知るべきであろう。
 
例えばPPIは非常に強力に胃酸を抑えるが、公式添付文書をみると、軽いものだけでも発疹、便秘、下痢、口渇、腹部膨満感、頭痛、眠気、発熱、女性化乳房、味覚異常、発疹などが報告されており、重いものとなると汎血球減少・無顆粒球症・溶血性貧血・血小板減少・肝機能障害・皮膚粘膜眼症候群・間質性肺炎などが報告されている。
前出の浜氏は免疫力の低下、骨粗鬆症の進行、不整脈の増加なども指摘している。
 
PPIの前世代として使われていたH2ブロッカーはさらに副作用が多い。
ヒスタミンH2受容体は人間の場合、胃壁の他、心筋等にも存在する。
ヒスタミンH2受容体拮抗薬は心筋の受容体にも影響を与えるため、不整脈等の心臓の異常を起こすことがある。
特に心臓病の患者が摂取することは禁忌とされる。
ファモチジンを含む市販薬では死亡例も確認されている。
 
以下は最も有名なH2ブロッカーである、公式添付文書に記載されたガスターの代表的な副作用を示す。 
 
便秘、発疹、眠気、頭痛、めまい、錯乱、うつ状態、幻覚、意識障害、不随意運動:振戦、眼振、 パーキンソニズム、 不安感、無気力感、混乱、幻覚、けいれん、アナフィラキシー、蕁麻疹、手足のしびれ 、白血球や血小板の減少、女性化乳房、乳汁分泌、帯下増加、月経不順、勃起障害など他にも多数。
特にヒスタミンは精神物質でもあるので、精神系作用が多いことに着目すべきである。
 
制酸剤や粘膜防御剤については前二者程の強力な胃酸抑制作用はない。
ただ前二者にも共通することだが、これらの胃薬と呼ばれる物質は前二者に代表されるイオンの問題やヒスタミンの問題だけでなく、胃薬としての根本的な問題があるのだ。
胃酸はただ食物を消化するだけでなく、強い酸性の要素により殺菌するという要素も兼ね備えている。
つまり胃酸を抑えれば抑えるほど最近による別の病気を引き起こしかねない。
これが一つめの問題点。
 
同様に胃酸を抑制することにより食物の消化が不十分になり、十分な栄養素を書くほどできなくなる。
これが二つめの問題点。
腸内細菌も人為的影響によりバランスを崩すことになる。
さらにいうと胃薬の大半にはアルミニウムが大量に入っている。
このアルミニウムが重要なのである。
アルミニウムについては人体にとっては必須元素であると同時に、取り過ぎれば様々な体の弊害をもたらすことが知られている。
よって胃薬というのは安易に飲むものではなく、潰瘍が深いとか出血した潰瘍になっている時だけ、限定的に飲むものであると言えよう。
 
しかし残念ながら誰も守ってはいない。
 

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