精神薬は麻薬と同じ

近年、うつ病や心身症などで精神科・心療内科などを受診する人は増加する一方なので、みなさんの身の回りにも少なからず存在しているのではないかと思います。
そして精神医学では薬物治療がその治療法の主流となっていますが、精神科で処方される精神薬についていえば、すべての薬が極めて危険な薬だと私は考えています。
少し乱暴な言い方になりますが、すべての精神薬は麻薬と同じです。
もう少し正確な言い方をするならば、精神薬とは、覚せい剤やコカインに比べると依存性や副作用がややマシではあるものの、高い依存性や深刻な副作用や後遺症が危惧される危険な薬といえます。
場合によってはヘロインやコカインよりも強力な精神薬が存在するくらいです。
これは科学的にも説明がつくことなのです。
代表的な精神薬である抗うつ薬や抗精神薬、抗不安薬などは、脳内のセロトニンやドーパミン、ノルアドレナリンなどを薬によってコントロールすることによって薬理作用を得ています。
一方、コカインやMDMA、覚せい剤などもセロトニンやドーパミンノルアドレナリンなどに働きかけて、多幸感や高揚感を得ているのです。
 
たとえばまったく同じなのはMDMAと抗うつ薬です。
MDMAといえば某芸能人の方が逮捕され、銀座のママと使っていたといえば思い出す方もいらっしゃるのではないでしょうか。
MDMAも錠剤であり製薬会社が開発したものです。
このMDMAの科学的作用機序は「セロトニン再取り込み阻害薬」です。
そしてシナプス内セロトニン濃度を増やすというのが基本ですが、これと全く同じなのが抗うつ薬なのです。
抗うつ薬のSSRIは代表的な「セロトニン再取り込み阻害薬」であり、シナプス内セロトニン濃度を増やすのが作用機序です。
つまりまったく同じなので、副作用も禁断症状も後遺症もほとんど大差ない薬物だと説明することが出来るのです。
 
このことは2003年に医学界で最も権威のある雑誌のひとつである『The Lancet』に掲載された論文からも明確に読み取れます。
この論文では麻薬と薬、タバコやアルコールなど20の物質について、その精神的依存性、身体的依存性、多幸感について数値化して、その強さを比較しています。
精神薬はヘロインやコカインには及ばないものの大麻やLSDなどより依存性の高い物質なのです。
 
<薬毒論より抜粋>
 

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