健康であるということ

健康でないことこそが人間として当然である。
人間は常に不調を感じ、愚痴をこぼし、その不調と付き合いながら自然に生き死んでいくものである。
代替療法者などの場合特に多いが、自然療法という名の不自然治療に準じていればとってもハッピー、体調が良いなどという人がいる。
しかしそれは本当の意味で自然なのか私は大いに疑問である。
自分自身で考えても私はいつも体の不調を感じている。と思ったらそれを忘れていて、また思い出したように不調を感じる。
理想的な健康体などというものは何処にも無い。
現代の人々は健康じゃなくても、生きてればいいやとはとても思えないのである。
それ自体が洗脳されているということに気付かない。
それが医療化を生み医原病を生みさらなる不健康をもたらす。
 
健康であるということは、体の何らの症状がないことだと考えている人が多いようだ。
しかし私に言わせればそれはおかしいと思う。
その症状はあなたのセンサーそのものであり、生きている証明そのものである。
その症状を愛さねばならない。
それを治そうと思うからこそ医学の奴隷になる。
医学でなくても何か治療しなくてはと思うことになる。
健康ばかり追い求めるからこそ、色んな商法が生まれ詐欺も発生する。
本来治療の目的は病院を卒業することにあり、その不調が自然であると悟ることにこそある。
 
<医学不要論より抜粋>
 
 
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