ムコ多糖

糖について書くのなら、すこしムコ多糖類についても書かねばならないでしょう。
ムコ多糖というと何やら聞いたことがなかったりしますが、これは糖が沢山つながったものの総称であり、ムコはねばねばなどの意味をあらわす言葉です。
いわゆる納豆やオクラや山芋などの類は、このムコ多糖類に属すると考えてよいでしょう。
ムコ多糖類には健康に良いとされる様々な効用があるとされていますが、免疫力、血糖値調節、新陳代謝などだけでなく、骨の形成促進、水分媒介による組織への栄養供給、などが指摘されています。
 
ムコ多糖類は食品でいうと、アンコウ、ドジョウ、ウナギ、ナマコ、すっぽんなどのヌルヌル系、カレイ、ヒラメ、アワビ、カキ、魚の目玉の周り、フカヒレ、ツバメの巣、そして玄米や豆類などになるでしょう。
いわゆるアロエの中にもムコ多糖類は多いです。
 
ここでもあれ?と多くの人が思うでしょう。
糖は悪いといったではないかと。
そう単純ではないことが糖の難しいところですが、これまで述べてきたようにまず「直接糖を避ける」というのが糖分や炭水化物との上手い付き合い方です。
そして違う意味での糖の難しいところがこのムコ多糖類だといえるでしょう。
ねばねば系が体に良いというコマーシャルはもはや私が言うまでもありませんが、このムコ多糖を勉強することは実は健康や栄養にとって重要な意味があります。
 
ムコ多糖類が体内で生成されるためには、マンガンやマグネシウムが重要であるとされています。
この点においても単一栄養素、つまりある栄養素にだけこだわるということが意味のないこと、そして医学不要論でも示した栄養素と必須ではない栄養素の、相互作用を考慮する必要があることがみえてきます。
 
そしてカルシウム、マグネシウムを含めた様々な栄養素は、アレルギーや喘息などの病気にもかかわってくるとされています。
ムコ多糖はアレルギーには有用な作用を示し、直接糖そのものはアレルギーは悪化させる作用が強い、すべてはつながっているといってよいでしょう。
食べ物の不思議、人体の不思議さがここに表れています。
 
<おかんと医者の社会科見学より引用>
 
 
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