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『トランス女性は「女性」ってほんと?』 冊子発行記者会見について

2023年12月15日都内記者会見場
会見前準備中

以下は、記者会見で私が話した内容です。

私は母親であり教育に携わって来た経験から性教育は必要だと考えています。しかし、「包括的性教育」に反対しています。包括的性教育は、性の快楽優先で、自慰、性交、性行為の弊害、性依存、性的自傷、性搾取、性感染症、ピルのリスク、海外で起きた問題など、負の部分をほとんど教えないからです。

海外で包括的性教育が始まったのは、キリスト教による純潔教育の問題解決が叫ばれた時期と子どもの権利条約ができた時期が重なったという流れがあります。子どもの自己決定権、主体性は、尊重すべきですが、脆弱な子どもたちの自己決定は、容易に操作されます。そこが伏せられたままでは危険です。

包括的性教育は、クイア理論に偏り過ぎて、一部の活動家のプロモーションのステージとなっています。 性教育の自由化で、何の資格も教育経験を持たない人や教員資格がなくても誰でも参入でき、自治体協働事業としての利権化しています。

富裕層など安全圏の子どもたちは危険から一定の距離を置けるでしょうが、世界各地の脆弱な子たちが搾取の標的にされているのと同様の包括的性教育に起因する問題が起きるでしょう。逆境環境や発達特性ある子どもたちは、子ども間性暴力、性的グルーミングにもさらに遭い易くなる可能性があります。

幼児間性暴力を防止する法律がなく国会審議後も棚上げ状態です。困難家庭の多い地域では、校内での子ども間性暴力が放置されたままです。被害体験ある子どもにとって包括的性教育は性暴力二次加害にも当たります。 日本は海外と同じ失敗を繰り返すのではなく社会 と家庭の合意を得る必要があります。

子どもへの医療措置問題について説明します。「思春期性別違和症候群」搾取をやめて欲しいのです。思春期に性的違和を感じるのは、ほとんどの子どもに程度の差はあれ起こりうること。特に発達特性ある脆弱な子どもたちをSNSグルーミングし、ジェンダー医療に誘導し搾取する問題が起こっています。

グルーミングされた子どもたちは、思春期ブロッカー、異性ホルモンを投与され、副作用で苦しんでいます。更年期のような症状、骨粗鬆症、肝臓損傷、精神疾患、性器未発達などが起き、訴訟が多発しています。

性別違和を感じる子どもたちのなかには、発達特性を含め 精神上の生きづらさを抱えているケースが多いことについて、ジェンダー医療の専門クリニックが積極的に公開してこなかったことも明らかになり、専門医療機関が閉鎖する事件が海外では起きています。

ジェンダー肯定医療に救われる子どもばかりではない事実は、性別違和に悩む子どもや家族にこそ必要な情報です。日本には現在30万人近い不登校の子どもたちがいて、SNSグルーミング の標的にされている問題があります。16歳以上の子どもはグルーミング罪の対象ではなく法的に守られていません。

生きづらい思春期の子どもたちは共感を求めたのであって、拙速な医療行為行うことが適切であったとは言えないことが問題になっています。

特に発達特性ある子どもには、
ジェンダー肯定医療の前に、十分なカウンセリングと適切な支援が必要です。

“彼らが欲しかったのは共感であり、愛情であった。そして身体が変化し、精神的にも嵐のような思春期を、なんとかやり過ごすためにアドバイスができる先達だっただろう。生理や胸の変化が大好きだったという女性に、私はいまだ会ったことがない。“

(千田有紀さん記事引用)



海外で起きた問題を日本のメディアはほとんど伝えていません。ジェンダーイデオロギーに都合の悪い情報に耳を塞ぐのではなく、生きづらい子どもや思春期性別違和症候群などにどのようにかかわることができるのかを、一緒に考えていく必要があります。子どもを守るのは、大人の役目です。

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冊子『トランス女性は「女性」ってほんと?』

会見したメンバー

冊子『トランス女性は「女性」ってほんと?』

記者会見登壇者全員の話した内容はこちらです。

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