2018春アニメ 視聴作品

今期視聴しているアニメ作品です(●´ϖ`●)

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期待度・評価: ★★★★★
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1. B : The Beginning

Netflix独占配信の、非製作委員会方式で製作されたクライム・サスペンス刑事ドラマ。個人的に今期断トツNo1。

殺人現場に「B」を刻むシリアルキラー、通称「Killer B」。それが引き起こす連続猟奇殺人事件をきっかけに、主人公の属する特殊犯罪捜査課「RIS」が、社会を暗黒に塗り替える規模の巨大な陰謀に、徐々に飲み込まれて行く。

悪魔的頭脳が共演し合う、至高の知的痛快感。指揮官、シンクタンク、分析官、現場組がチームとして機能し、小気味よくミッションを遂行するスパイアクション的高揚感。さらに、劇場映画レベルの作画クオリティで描かれる先鋭な切れ味のアクションによる、クライム・サスペンスとしてのエンターテイメント性は一級!

また、事件捜査を通し陰謀が紐解かれていくメインプロットの中で、バラバラに破砕したステンドグラスの如く、途方もなく複雑怪奇に絡み合った、インシデントと記号とモチーフにより配置される膨大な伏線を、クライマックスの因縁に縛り付けられた二人の男の対立という構図に収束させ、作品のメッセージを一点に集約させる。そのストーリーテリングと構成の手際は、あまりにも見事。

何より圧巻なのが、映像作品としての芸術性と文学性。一流海外ドラマを彷彿とさせるハイセンスなOPに始まり、冷静なる熱量を宿したプロフェッショナル論と、善悪の二元論では語れない冷酷な社会のリアリズムを包摂した、「攻殻機動隊」や「サイコパス」を想起させる、 洗練されたI.G的ダーク・ハードボイルドな世界観、その至高の映像芸術は終始我々を魅了する。
その中で、芸術の域にまで高められた、洗練された知能犯罪の魅力。あらゆるものを相対化して捉えられるが故に、正義や損得や倫理の枠を超越し、純粋な殺人衝動の愉悦を求道的に探求する、偏執な悪魔的天才の放つ狂乱性の麻薬的魅力。そして、己が最も信頼する人物に自らの存在の終幕を託し、生命が途絶える刹那の絶頂。…といった、地上波では描けない、攻めに攻めた表現までも鮮烈に描き切り、監督の中澤一登が存分にその作家性を爆発させている。このマニアックさが堪らない!

エンターテイメント性、社会性、文学性、偏執性ともに文句無し。Netfrixに代表されるネット配信を基軸とした、新たなアニメビジネス・フェーズの幕開けを告げる旗手として、余りにも鮮烈な一手を放った凄まじい作品。こういう作品が見たかった!

2. A.I.C.O. Incarnation

こちらもNetfrix独占配信作品。近未来バイオ系SFアクションでありながら、人工生命とアイデンティティ問題を描いたヒューマンドラマ感動巨編。「B the begining」同様、世界を相手にしている作品は志の高さが違う!

無限増殖する人工生体細胞「マリグナント・マター」が人を飲み込むバイオ・パニック。そのイメージは、ブライアン・オールディスの「地球の長い午後」の世界観を彷彿とさせ、SFファンの血潮を滾らせる。

バイオ・パニック通して描かれる悪夢の如き細胞の無尽蔵な爆発的増殖。そこに、「自我」を求める感情エネルギーの凄まじさを投影されており、この表現が、利己的な再生医療技術の濫用がもたらす悲劇、そして人類に弄ばれる生命の悲痛と絶叫を、生々しく社会に訴えかける。そして、ストーリーは最終的に「自我を規定するのは生命の成立ちではなく、「意思」である」という作品のコアメッセージへと集約し、温かな「生命賛歌」で物語を締める。この構成たるや、見事!

いずれ再生医療が「工業化」されるであろう近未来。その多大なる恩恵に安住しつつも、「生命論理感」によりギリギリ首の皮一枚で均衡が保たれている、脅威と背中合せの社会像を、高い寓話性で描き切るSF的洞察力と描写力は圧巻!さすがは地上波でハードSF「正解するカド」をやり切った、村田和也監督。彼の非凡なSFセンスが存分に活かされた、文句無しの名作!普通なら間違いなく覇権レベルの作品だが、今期は「B : The Beginning」が突出しすぎていた。

3. 銀河英雄伝説 Die Neue These

日本SF史に燦然と輝く、長大なるスペース・オペラ大河傑作のI.Gによるリブート。現代の技術でラインハルトとヤンの宿命と因縁の、気高く英俊なる歴戦の記録を追体験出来る至福!
そして、銀河戦争と宇宙を巡る権謀術数の中で語られる、高い普遍性を有する政治哲学と国家論。その作品性の圧倒的厚みたるや、タマランけしからん(*´?`*)!SFファンなら、何が何でも見るべき作品。

4. ダーリン・イン・ザ・フランキス

1クール目も盤石の面白さで駆け抜けた、トリガー & A-1 制作の、「ダリフラ」の2クール目。セカイ系ロボットものの中で、人間に憧れる'鬼'とヒト(パラサイト)との種族を超えた心の交流を描く作品。

確固たる自我と繋がりと承認を求め、自虐と葛藤と自己問答の迷路に嵌り込み倒錯と暴走を繰り返す、出口のない10代の心の嘆きと激情を、壊れゆく世界とシンクロさせながら鮮烈な演出力と映像センスで、抉り込むように我々の魂に刻印する「エヴァ」的要素。そして、血湧き魂滾る、熱血ロボットバトル・フェーズの痛快な視聴感で、モヤモヤを残さず締める所は心地よくしっかり締める、「グレンラガン」的要素。
この2つ要素が、いい塩梅で同居する事で、ロボット・エンターテイメントの痛快さを失わず、かつ、作品IQも下がり過ぎず、しっかりとメッセージを描き込むシリアス性も担保している、非常にバランス感覚の優れた作品。

まさに、トリガーだからこそ作れる作品。そして、堅実な仕事をこなすA-1が脇に控える事で、中盤以降のクオリティ低下を招くこともなく、毎回高い作品水準をキープしている。1クール目でのキャラクター造詣の描き込みも完了し、規模がスケールアップし、作品世界の謎が氷解していく2クール目に期待が膨らむ。

5. メガロボクス

「あしたのジョー」オマージュの熱血ボクシングアニメ。プロットは「あしたのジョー」とほぼ同じだが、敢えてレトロな作画で描く、無駄なものを取り払った、アニメ原体験的なシンプルで剥き出しの「熱さ」が堪らなく心地良い作品。

6. ヒナまつり

超能力少女とヤクザの若頭のドタバタ同居生活を描く、ソフトコメディ作品であり、汚い「アリスと蔵六」。
とにかく安定してギャグのクオリティが高く、ツッコミのセンスと間の置き方が秀逸。お笑いをしっかりと研究している事が伺える。また、テンポ感もよく、飽きさせる事なく楽しめ、各エピソードを温かな感動をもたらす、ちょっといい話締めるため、視聴感も良く、毎回コンスタントに65点以上を出せる盤石な安定感のある作品。

7. 宇宙戦艦ティラミス

「ガンダム」をパロった世界観設定の中で、「坂本ですが?」的センスで、ノンストップ・シュールギャグをやり尽くす、ただそれだけの作品。
とにかく、ギャグの感性が堪らなく好きw(*´?`*) 今期作品中で、ある意味毎週最も楽しみにしている作品w 今期のギャグ枠は、「ヒナまつり」と「ティラミス」の2トップかな(*´?`*)

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期待度・評価: ★★★★
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8. シュタインズ・ゲート ゼロ

もはや言うまでもない、名作中の名作「シュタインズ・ゲート」の続編。

時系列的には前作の続編だが、タイトルが「ゼロ」であることが、既にトリックを仕掛けてあるような気がしてならないw。SF的に読むならば、1作目の冒頭へと繋がるような、空間軸にも時間軸にも交わらない「因果軸のループ構造」でもやろうとしているのだろうか。だとすれば、前作で描いたテーマ「時間干渉による世界線の増殖」の対となる概念、「世界線の収束」をどんな理屈で描くのかが非常にたのしみであり、注目したい。

もっとも、今やっている「複製意識」のテーマのみで、時間跳躍的なテーマに全く触れずに終わる可能性すらあるがw時間干渉を扱わないシュタゲは、やはり魅力が薄れるので、扱ってほしいところではある。3話視聴時点で、物語が未だにほとんど動いていないため★4としたが、今期トップクラスの期待作であることには変わりない。

9. あまんちゅ!~あどばんす~(第2期)

自然と人間の温かさと美しさに包まれ、心が浄化される、高クオリティ環境アニメ「あまんちゅ!」の2期。
1期はテコの成長に焦点を当てていたが、2期では部活要素が強くなって来そうな予感。抜群の癒やし効果を有し、見ていると寝てしまう事が多い。

10. Lostorage conflated WIXOSS

WIXOSSシリーズ4期目の、シリーズ総決算的作品。Selector, Lostrageシリーズの主要キャラが勢揃いするオールスター感や、1期で戦ったあのピルルクがセレクターバトルを終わらせる為凛々しく戦う姿に、非常に燃える。また、作品の雰囲気とダークな世界感がとても良い。
WIXOSS自体のバトル戦略性とは対象的に、アニメで描かれる「WIXOSSバトル」は戦略も何もなく、根性論のみで勝敗が決まる点が残念。やってること「BREACH」と一緒やないか!w

11. ゴールデンカムイ

極寒の北海道雪山での、生々しく泥臭いリアルなサバイバルをやっている点がとても良い。ただ、3話の時点で作画が怪しくなってきているので、最後まで持つか心配w

12. 踏切時間

通学時の踏切の場面のみを切り取った、オムニバス形式のショートギャクアニメ。
なかなか笑いのセンスが高く、毎週楽しみで仕方がないw(*´?`*)

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期待度・評価: ★★★
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13. ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン

SAOの3期。ラノベの中では、奇をてらわず素直にそして丁寧に作ってある作品で、毎回安定して面白い。
だが、それが良い所でもあり、悪い所でもある。個人的には、もっと突き抜けた「エグさ」が欲しい。

14. Caligula -カリギュラ-

スタイリッシュな作画が特徴的な、仮想現実世界幽閉もの。
舞台が横浜のため、知っている場所がいくつも出てきて個人的に楽しめる(*´?`*)また、作画は丁寧なので、とりあえず視聴継続。

15. ウマ娘 プリティーダービー

競走馬を擬人化させた萌えアニメで、ジャンルとしては新しいが、やってる事はただの学園陸上もの。しかしPAの丁寧な作品作りと、ヘイトを集めないキャラのみの構成で、毎週何も考えずに雑味なく楽しく見れる。

16. こみっくがーるず

今期のきらら枠で、ロリ百合JK漫画家のキャッキャウフフサイコレズトキワ荘コメディ。
1、2話こそ普通だったが、3話から主人公のかおすが変態性を発揮しだし、面白くなってきた(*´?`*)?

17. 弱虫ペダル

唯一魅力的なのは、御堂筋くんのみィィィィィィ!!他はどうでもええ!ワイは御堂筋くんが躍動し、勝利する場面のみが見たいんや!!
キモッ!キモッ!キモッ!キモォォォォォォォォーッ!!!(*´?`*)

18. 刀使ノ巫女

2クール目に突入した剣戟レズアクション。
サブメインキャラのエピソードを掘り下げる回も出てきて、軌道に乗って落ち着きが出てきた感があり、なかなか面白い。

19. 重神機パンドーラ

ディストピア世界におけるSFロボットもの。なんか凄い敵と戦っていて、割と面白い。あと妹が可愛い(*´?`*)

20. 奴隷区 The Animation

駆け引きが楽しく、割と楽しんで見れている。奴隷にしておいたキャラが、伏線となって後で色々と活きて来そうなので楽しみ。

21. されど罪人は竜と踊る

何かドラゴンと戦う話。ラノベものとしては割といい方。たまに含蓄の深い台詞が出てくるので、「おっ!」と思うことがある。

22. 東京喰種トーキョーグール:re

原作は、無印の「東京喰種」までは買っていたが、「:re」以降は一向に面白くならないので、買うのを止めてしまった。
まず、メインキャラが絶望的に魅力がない。典型的な、「スタイリッシュ病」をこじらせた結果、「仏像作って魂入れず」状態になっている。描きたいキャラ出はなく、「ウケる」ためのキャラを仕方なく描いているのが、手に取るように分かる。唯一魅力的なのが、働いたら負け系のニートちゃんのみ。とりあえず視聴継続。

23. 食戟のソーマ 餐ノ皿(遠月列車篇)

おなじみのソーマの4期。もうそろそろいいかな…と思い始めてるw

24. デビルズライン

劣化版トワイライトだが、意外と素直でピュアな純愛を描いている所は悪くない。

25. ひそねとまそたん

現時点で特筆すべき点は無いが、樋口真嗣 & 岡田麿里なので視聴継続。

26. ラストピリオド —終わりなき螺旋の物語—

メタギャク満載のドタバタコメディで、そこまで悪くはない。

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期待度・評価: ★★
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27. LOST SONG

とにかく古い!20~30年前を感じるアニメ。だが、こういう違和感のある作品の方が逆に見たくなると言うのも事実…

28. ソードガイ The Animation

Netfrixオリジナル作品だが、これはイマイチな印象。

29. 3D彼女 リアルガール

オタクとビッチ系JKのラブストーリー。
赤尾でこ脚本で、柔らかい世界感が特徴。結構作画崩壊してるので、崩壊マニアにはオススメ!

30. フルメタル・パニック! IV

1話のみ見たが、ながら見だったので内容忘れたw

31. ありすorありす

萌豚アニメ(*´`*)

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期待度・評価: ★
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32. 魔法少女サイト

「まどマギ」と「魔法少女育成計画」の、表面的な部分のみ持ってきて、中身と思想性が全く伴ってない作品。
主人公があらゆる周りの人間から虐げられ、搾取されているが、その理由について説得力のある言及がされていない。そのくせ、主人公のキャラは「虫も殺せぬ慈愛に満ちた優しい人格」として描いており、ますます虐められる理由が見当たらない。
「とにかく不幸な少女」を配置し、魔法少女化する理由を力技のゴリ押しで作るという、荒すぎるプロット。「とりあえずクズとバカを投入して、物語をドライブさせる」という、私が最も嫌いな手法でストーリーが展開される。現時点では不快さのみが残る作品。

33. 立花館To Lieあんぐる

イマイチ。

34. ピアノの森

1話視聴。時間があれば2話以降見る。(多分見ない)

35. 魔法少女 俺

 1話見たが内容忘れた。

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期待度・評価:
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36. 蒼天の拳 REGENESIS

原哲夫の画をCGでやったらアカンでしょ…

37. 実験品家族 -クリーチャーズ・ファミリー・デイズ-

安定の中華クオリティ、余裕の5分切り。デフォルトするポイントがおかしい!キャラを適当に、生ゴミをリアルに描いてどうする…!

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