深夜のおでんは友情の味がする

ブタクサの花粉、ちょっと強力すぎませんか?
ティッシュの消費量がエグすぎる。オイルショックよどうか起きないで。

歌詠み鳥の一年中鼻が致命的な方です。
花粉症とアレルギー性鼻炎をコンプリートしてるから生きていけない。

今回のテーマは『冬の思い出』との事で。
まだ秋だぞ。

冬はイベントが多いですね。
クリスマスとか大晦日に正月、節分、バレンタインデーなど。
あと僕は誕生日が1/24なのでそれもあります。
節分ってこいつらと肩並べてて良いのか?

が、僕は割とイベントに無頓着な所があるので上記の思い出はあんまりないです。
街が幸せそうな空気は良いと思うし、年末年始の年末年始感は好きです。でもそれだけです。

冬の思い出。
一番強く残り、これからもずっと思い出し続けるであろう記憶は大学生の冬。

大学から一番近いセブンイレブンの裏の駐車場で、友達とおでんを食べた深夜。
僕らは典型的な貧乏大学生だったから、70円セールの時しか行けなかったけど。
稼いだバイト代の大半はギターの弦とスタジオ代と酒に消えていたと思う。全部酒が悪い。

大学は田舎にあったから駐車場はとても広くて、多分20台くらいは停められるのだけれど、いつも多くても5台くらいしか停まっていなかった。ましてや深夜だし、人も来ない。

僕らは(70円セールの時は)毎晩そこに集まり、酒を飲んで、おでんを食べて、僕らによって飼いならされた野良猫に魚肉ソーセージをやりながら色んな話をした。
まだ夢と現実を直接結び付けないで語ってもギリギリ許される年齢だった。許されたいと思う年齢に片足くらいは突っ込んでいたかもしれない。

音楽は辞めずにいたいよねとか、早く告白しろよとか、この講義は出席確認の小テストが毎回あるからピ逃げはマズいとか、そういう話ばかりをしていた。
ピ逃げというのは、出席だけとってサボる事だ。学生証をかざす時の音が「ピ」だからそういう名前になった。ピ逃げという共通言語が出来るくらいには、大学生はよく講義をサボる。
当時はそれが正しいと思っていたし、大学は年間数十万円で青春延長戦を買う所だった。
本当は学びたいことなんてなかった。多少なりあった学びたいことは専門書を読む事で大概は学べた。そんな気になっていた。

おでんを食べるって、一瞬なんですよ。
僕は大概たまごと厚揚げと大根を買うんだけど、冷たい外気温にすぐ熱を奪われるから猫舌の僕でもすぐに食べることが出来た。
多分食べ終わるのにかかっても2分とかその程度。それを食事と捉えては無かったけれど、食事と捉えるのであれば本当に一瞬。呆気ないとすら言える。

でもその一瞬が永遠のようだったし、きっとそういうなんでもない記憶が、大人になってからは思い出になる。宝物だった。
当時は別にそんなことは思ってなくて、ただなんかいいなあという空気だけがあった。

今の事とか先の事は大体わからないのだけど、今の日常の中にあるただなんかいいなあという空気。これもきっといずれは宝物のように輝き出すのかもしれない。

昔はそんな矮小な記憶を大事に大事にする事を寂しい事だと思っていたような気もするけれど、そんな記憶すら宝物に出来るほどに僕は大人になった。

矮小な記憶を手繰り寄せて宝箱に放り込む時、矮小な大人は磊落な少年に還る事が出来ると思う。多分。

そんな、おでんを食べながら語っていた頃の夢が1つ叶います。

12/7(土) 歌詠み鳥で初の企画ライブを行います。
企画ライブなんてやろうと思ったら誰でも出来る簡単な事です。
でも、やろうと思う事は結構難しかったりします。

是非遊びに来てください。
良い演奏をします。

場所 : 阿佐ヶ谷 ON THE ROOF plus
前売り2500円/当日3000円
+1D
OPEN 17:00
START 17:30

出演 : 歌詠み鳥/シガタイスケ/天邪鬼/タマハシスグル/フジノ/森崎舞華

歌詠み鳥はトリで20:50からですが、素晴らしいメンバーが集まってくれたので是非スタートから遊びに来て頂けると嬉しいです。

そんな感じで、次回は桜木さんが更新します。テーマは『尊敬する人』

小学生の作文みたいなテーマを人に振るのにハマってます。よろしく。

それでは。

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