階段、それは甘美な囁き

ウォークマンを引っ張り出して昔のBUMP OF CHICKENを聴いたら、あまりにも魂がしなやかで泣いてしまいそうでした。

僕が中高生の頃、BUMP OF CHICKENは神だったので、しかもLINEではなくメールが主流だったので、あらゆる人のメールアドレスは「○○ OF CHICKEN@ezweb.ne〜」みたいな感じでしたね。
今だとそういう扱い方をされるのは誰になるんでしょうね。やっぱ米津玄師かな。

そんなわけで、歌詠み鳥のOF CHICKENの方です。歌詠みCHICKENですね。僕は何を言っていますか?

では今回桜木さんから提示されたテーマは「人には理解されない好きなもの・こと」

これはねえ、階段ですね。
僕は階段というものが非常に好きです。登るのがではなく、見るのが。
登るのはダメです。歳なので。すぐに息切れしちゃう。

王宮とかのゴテゴテに装飾された煌びやかな階段じゃなくて、和室で洗濯機は外かコインランドリーだろうなあと予想できるボロボロの古い木造アパートの錆びた階段とか、大型ショッピングモールの外に剥き出しで存在する非常階段とか、それ意味あんの?という位置に配置された螺旋階段とか、そういう階段が好きです。古い町並みやなんかを歩いていると、今はもう建築法的に無理、みたいな構造の素敵階段を見る事が出来て良いですね。

あの踏むとカンカンと乾いた音がしそうな見た目。錆びた手摺り。螺旋階段のしなやかな曲線。苔むした石階段。およそ機能性とはかけ離れた造形、など。興奮します。

こういう話をまあまあの熱量で話してよく人に「へぇそうなんだ、いいね」って全然よく思っていなさそうなトーンで言ってもらえます。俺は悲しい。

ちなみに手頃に体感出来てかつ近場(僕基準)の良い階段は、西武新宿駅に一番近いカラオケ館の外階段ですね。良いですよ、あれ。カラオケ館の階段は信用できる。

後は橋とか好きですけど、橋なんてみんな好きですからやめましょう。橋を見てワクワクしない人間などいない。

あとね、自分が音楽やってると周りも音楽やってる人が増えるから忘れがちですけど、「曲を作る/歌詞を書く」これですね。

自作のポエムにメロディつけちゃおなんてのは結構変態の所業なので、音楽やっていない人に言うとひかれたりする事もあります。
あと音楽やってても曲作ったり歌詞書いたりするの嫌いという人もいますね。
僕は好きです。何かにぶつけないと処理できない感情を自分の内側に留めていられるほど大人じゃないし。
だから小説書いたりするのも好きですね。

あとは近所のインドカレー屋の店員さんの「マンゴーラッシー」の発音が好きです。良い発音してやがるぜ。

そんな感じで、他にもたくさんあるっちゃありますが、是非階段を眺めてみてください。きっと素敵です。きっとね。

それから、12/7(土)に歌詠み鳥で企画ライブをします。良い感じなので是非観に来てください。ネガティブな僕が「良い感じ」と今の段階から言うくらいですから間違いないです。

場所: 阿佐ヶ谷 ON THE ROOF plus
前売り2500円/当日3000円
+1D
OPEN 17:00
START 17:30

出演:歌詠み鳥/シガタイスケ/天邪鬼/タマハシスグル/フジノ/森崎舞華

そんな感じで、次回は桜木さんが更新します。テーマは「懐かしい」

懐かしい物でも人でも思い出でもなんでも良いです。懐かしいと思ったものを書いてね。それでは。

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