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場所はいつも旅先だった


これは8年前の私の気持ちを変えてくれた本。

当時はまさか振られると思ってなかった彼氏に振られて、絶望の中にいて。

けど学校の課題の締め切りはやってくるし就活は始まるしで大変だった。

その時の課題のテーマを「旅」にして(テーマも自分で自由に決めれる)

半年前にバンクーバーに1人で旅行にいった写真を使って1冊の本を作ろうと考えてた。



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バンクーバーに行ったのは21歳になる夏で、兄ちゃんが住んでるうちに行かないと!と思って必死でバイトしていった初めての海外旅行。


今でも伊丹空港から成田空港にいって、飛行機の時間まで5時間くらい1人で時間潰したこととか、

入国審査がドキドキすぎて、通る前に心の中で「sightseeing」て練習してたこととか、今でも鮮明に思い出せる。

海の周りのスタンレーパークを2人でサイクリングして、綺麗な夕日を見てはしゃいだことも忘れない。

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兄ちゃんが寝てる中、朝ひとりで海まで散歩したことも。

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兄ちゃんが「撮りすぎやってくらい写真は撮っときや、絶対」
って言ってくれたことすごく感謝してる。

写真を見ただけですべてが思い出せる。



半年後、写真は沢山あるから課題の本は作れる、けどそれにあう文章がない、、と悩んで検索してでてきたのが、この「場所はいつも旅先だった」。

amazonでひたすら「旅 本」で調べていて、このタイトルにびびっときて即購入してしまった。

これは作者の松浦弥太郎さんのエッセイで、
松浦さんが世界中を旅したときの話が短編で描かれている。

その短編にあう写真を、自分自身で撮った写真にあわせてレイアウトするのがすごく楽しかった。


本ができて、兄ちゃんが一時帰国したときにプレゼントしたら、想像以上に喜んでくれて
バンクーバーに持ち帰って、友人がくるたびに紹介してくれたらしい。


当時兄ちゃんの年齢は26歳。いまの私より2つも下なんて信じられない。
当時はなんとも思わなかったけど、今は妹がきてくれたのが嬉しかったんだろうなという気持ちがすこしわかる。



もう今は兄ちゃんは結婚して、年に1回しか会わんし、
もう二度と、兄妹2人で自転車に乗るなんていう旅行をすることなんてない。

けどこのときの写真を見たらいつでもこの時の感情に戻れる。


ハンバーガー食べながらコーラ飲むって外国っぽい!て喜ぶ私に付き合ってくれた兄ちゃん優しかったな。




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