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ドイツ歌曲の楽しみ Freude am Lied

10月にドイツ歌曲の夕べLiederabendを歌う予定でした。希望をもってチラシ&チケットを準備、印刷…。けれども「是非いらしてください!」と言えない状況での開催にはどうしても踏み切れず、結局ホールをキャンセルすることに…。

と、ここで完全にストップしてしまうと思っていたのですが、ご一緒するはずだったピアニストさんと相談して「未来につなげるため!」と、予定していたプログラムを少しづつ録音することに!!!

コンサートでは“今まさにここで生まれる音楽”を共有していただける喜びがあります。こちらでは、その時間を1曲1曲切り取って“今まさに”のひとかけらでもお届けできたら!と頑張ってみます!!

最初の曲はメンデルスゾーン♪ …ひとかけら、届くかな?

メンデルスゾーン Mendelssohn:歌の翼にのせて Auf Flügeln des Gesanges

ソプラノ 川田亜希子 ピアノ 松井 理恵 

歌の翼にのせて 恋人よ
おまえを連れてゆこう
ガンジス河の流れの向うの
素敵な場所に

そこでは静かな月光に
花園が照らされ
蓮の花が優しい姉妹を
待っている

すみれはくすくす笑いながら
星空を見上げ
バラは密やかに
香り高い物語をささやく

すると賢そうな鹿がやってきて
耳を傾ける
遠くから
聖なる流れの音がきこえてくる

そこに僕らは横たわろう
椰子の木の下で
愛と安らぎを語らい
幸せな夢をみよう

恋人を花園に誘う…ハイネの甘い詩。メンデルスゾーンの歌曲にはピアノパートに十六分音符の刻みが多く見られ、刻一刻と変わる時の流れや感情の変化を巧みに表現しています。この曲でも川のざわめきや花々のささやき、恋人を誘う声色の変化がピアノパートから聞こえてきます。歌い手はその上でただただ言葉に忠実にメロディを紡ぐだけで甘い香りのする花園をぐるりと巡ることができます。


…録画して、編集して…何もかも初めてのことで、1つ1つにドキドキしながらチャレンジしてみました。歌も“今まさに”感満載ですが、楽曲自体は本当に素敵なんです、お楽しみいただけたら幸いです!。

そして、もう一言! こちらでの発信を勧めてくれましたピアノの松井理恵さんに大感謝です!!彼女のインスタでこんな風に紹介してくれています♪↓


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