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ギタリストたちよ!そのエフェクターを使う理由を述べよ。

皆様こんにちは。ウタタネのWataruです。
今日はギタリストお待ちかねの「エフェクター」について話してみようと思います。

楽器屋さんに行くとショーケースに赤・緑・黄色・青などのカラフルな箱型機械を見かけると思います。
初心者にとっては「あれなに?」って思うかもしれませんが、そうです、それが「エフェクター」です。

値段も様々で、数千円のものから数十万・・・物によってはそれ以上・・・。
その絶妙な価格設定も手伝って、ギタリストたちを沼に引きずり込む魔性の小箱・・・。「エフェクター。」

そもそもこのエフェクターは何なのか?
なんでそんなに値段ちがうのか?
なんでそんな高いのに買うのか?

それについて書いていきます。

【エフェクターを使う目的】
・かっこいい
・上手い人っぽい
・所有欲
・気持ちがアガる
・音が変わる

人がエフェクターを使用する目的は様々です。

「え?そんなもん、音が変わるからでしょう?」

と思ったアナタ。「あまい!」
エフェクター道とはそんなにシンプルなものではないのです。

実際、私を含むギタリストたちの中で、純粋に「音」だけでエフェクターを選んでいる人は一握りと言っても良いかと思います。

その証拠に、
「A社の〇〇というディストーション、B者の〇〇というディストーション、目隠しで聴き分けて!」
と言われたら、どんなに凄腕ギタリストでも、カリスマ楽器屋店員でも、少しドキドキしちゃうと思います。

エフェクターの魅力は音以外の要素が8割と言ってもいいくらいです!(ごめんなさい少々言い過ぎました)

えっ、、、音以外の要素?

それでは一つ一つ見ていきましょう。

【要素1:かっこいい】
好きなギタリストがステージ上でエフェクターを使ってる図を想像してみて下さい。
「この人、すげーいっぱいなんか並べてるなぁ!」
「あ、この人はファズ一個だけなのねー」
「何あのワウペダル!見たことない!」

・・・いろんな感情が湧き上がったと思います。
そしてそれらの言葉の後には決まってこの言葉が続きます。

「かっこい〜〜〜!!」

そうです、エフェクターはかっこいいんです。
使わなくたって、並べてるだけで、なんかカッコいいんです!

【要素2:なんか上手い人っぽい】
ステージ上で、なんかよくわからないエフェクターがズラーッと並んでて、それを巧みに踏み分けている人を想像してみて下さい。
なんか、それだけでもう上手い人っぽい感じしませんか。

そうなんです、エフェクターが並んでるだけで、うまそうに見えちゃうんです!

下手だって良いんです。お金貯めて買えば上手い人っぽく見られることができるんです!

【要素3:所有欲】
ギタリストが3人集まって酒を飲み始めれば15分以内にエフェクターの話が始まるという有名な論文が・・・多分ありませんが、きっと始まると思います。

それくらい
ギタリストはエフェクターが大好きです。

私はMXRのエフェクターの広告動画などみるだけで、なんか無性に欲しくなっちゃいます。

↑この手の広告、キケンです・・・

そういうツボ、どのギタリストにもあると思います。

例えばオールドエフェクター。
エフェクターは工業製品です。同じ部品を揃えればだいたい同じ音がするはずです。
そうじゃなければ工場長に怒られます。そして工場長は本社に怒られます。
そして企業の人たちみんな毎日一生懸命に頑張ってエフェクタ―作ってくれてます。
なので音は新型のほうが良いに決まってるんです。

それなのに「初期型〇〇、実売価格〇〇万円!」とかなっちゃってます。
どういうこと・・・?

「現行品はもう回路に当時の〇〇を使ってないから、新型ではあの音はだせないんだよな。当時の〇〇の部品はもう手に入らないからさー。」

・・・確かにそれはそうだと思います。

でも、それに変わる部品を一生懸命に開発部のプロフェッショナルたちが、日々研究して、選んで代替部品を入れているわけです。
もちろん厳密に言えばちょっと違うとは思いますが、
ほぼ同じか、前より良いと判断した形になっているはずです。

でもそこには「ロマン」的な要素があります。
きっと音の些細な差、なんてどうだっていいんです。
「このエフェクターの初期型を〇〇が好んで使ってるらしい。それで〇〇が録音された」
などの付加情報のほうが重要です。
それぞ「ロマン」です!ロマンが入るとお金を払う価値が出てきます。

人々がこぞってオールドエフェクター等を買うのは、この「ロマン」の要素が大きな原因だと思います。

【要素4:気持ちがアガる】
これは要素4というよりも、要素1〜3すべてに言えちゃう事かもしれませんが、4つ目の要素に挙げさせて頂きました。
例えば、憧れのギタリストが使ってるのと同じ機種のエフェクターを買ったら・・・

ふふ〜ん、これ〇〇と同じなのよねん、ふふ〜ん」

って気持ちがむっくりと頭を出します。
実際どう使うか、なんてどうでもいいんです。その「ふふ〜ん」が重要なんです。

【要素5:音が変わる】
ここに来てようやく音の話です。

エフェクターを繋ぐと、音が変わります!

当たり前ですよね・・・笑

でも、どう変わるか?っていうのをまず知ることが大事です。
理屈はどうでも良いので、まずは繋いでみて、各ツマミを目一杯上げてみましょう(音量注意)
どこまで回すとどうなるか、を知っておくのが重要です。
そして、良い音だな、って思える適量のところに戻しましょう。
もしOFFにしたときの方が好みなら、そのエフェクターはそっとしまいましょう。

「回した結果何にも変わらないぞ・・・ナニコレ」

ってときは、ググりましょう
「エフェクター名 ツマミ名 使い方」と入れてググれば、絶対解決します。


以上が、エフェクターの正しい使い方です。

いかがでしょう。「ふざけるな!」って思った方もいらっしゃるかもしれない・・・。でも本当なんです・・・。


ここから本題です。

どんなエフェクターを買えばいいか?どのように使えばいいか?が不安に思っている人。

まずはエフェクターを買う理由を考えてみて下さい。

「いや、当然いい音がほしいからでしょう」

本当ですか?本当のこと言ってますか?自分に正直になって下さい。
そもそもいい音ってなんですか?

いい音のエフェクターをお探しの方に、一つ衝撃な事実をお伝えします。

「どんなエフェクターでも、つなぐと音質は劣化します」

音の信号だけでいうと、間に抵抗が挟まる分、少しずつ確実に劣化します。
でも、1個じゃわからないくらい微々たる劣化です。だから気にしなくてもいいです。
でも劣化はしていきます。ノイズも乗ってきます。

それでも付加したい要素が必要なときに、エフェクターを使うのです。
それはそもそも、音の変化とは限りません。

上で挙げた5つの要素、すべて重要な要素です。

「音は悪くなるけど、なんかかっこいい」

これも立派な動機です。だったら迷わず使いましょう!
かっこいいんですもん。間違いありません。

「音質は悪くなるけど、これ足元にあると上手い人にみえる」

「音質は少し悪くなるけど、アンプじゃ作れない歪みがほしい」

「音質は少し悪くなるけど、音の立ち上がりを良くしたい」

「音質は少し悪くなるけど、ビンテージのこれ持ってるだけで、気分的に盛り上がる」

「音質は少し悪くなるけど、大好きなギタリスト〇〇がこれと同じものをもってた。なんか一緒のつかいたい」

全部まともな理由です。胸を張って使って下さい。
間違いではありません。それでいいんです!
上記の理由が見えているのなら、選ぶものも決まってきます。
お財布と相談し、素直に突き進みましょう。

良くないのが、本当は上の理由のくせに、自分で理由も分からずに

「なんか・・・音が良くなるらしいんだよね・・・」

って漠然となってしまっていることです。
コンプレッサー、EQ、クリーンブースター、ノイズゲートなどで起こりやすい現象です。
特にマルチエフェクターのセッティングで困ってる人に多いです。

そうなってるなら、使わないほうがよいと思います。

自分は何のためにこれを使っているのか?
音以外の効果も含め、目的を持つのが、エフェクター道の第一歩だと思います。

最近よくそう思うので、今回はその記事を書いてみました。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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