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日々に遅れて

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詩・散文詩の倉庫03
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2022年4月の記事一覧

普通の空

仕事場のドアを開けると 早く来て掃除をしている筈の君がいない 代わりに卵がひとつ床に転がっていた とうとう君は卵になってしまったのか 私には何も言ってくれなかった 淡いピンク色をした卵を 手のひらで包むと生あたたかい 君が見ている夢の温度なんだろう 私は軒下の燕の巣の中に 卵になった君をそっと置いた いつか君は雛になって 燕として成長して 今日とあまり代わり映えのしない 普通の空へ飛んで行くのだろう それが君の夢だったから その時が来れば やっぱり私は泣くのだろうか 普