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塩対応                    ――画像しりとりはじめました(#208)

(#207) 黒人裸足→「し」→塩対応

フーッ……

だから、ただ祈れば
何でもかんでも助けてくれるおもたら大間違いやっちうねん

どこの阿呆や、そんなテキトー広めた奴わ



えーと……犯人は、ここの阿呆です👇👇👇

こらこら、誰が阿呆やねん💢

彼の名は法然房源空ほうねんぼうげんくう。教科書等では単に「法然」という名で知られるお坊さんだ。
美作国久米 (現在の岡山県久米郡久米南町) の押領使 (*1) ・漆間時国うるまときくにの子として生まれる。幼名は勢至丸せいしまる

*1:押領使:律令制下の令下官の一つで、現在で言うところの警察的な役割を担う官職。音の響きだけをとると、むしろ悪い事をしでかしそうな感じもするが (それは「横領」やw)

勢至丸が9歳の時、土地争論のゴタゴタに巻き込まれて父が殺されてしまうという悲劇が起こるが、その父の「仇討ちなんてアホなことはすな」という遺言に従い、彼は母方の叔父の僧侶・観覚の下に引き取られて、以後、僧侶の道へと進むこととなる。

当時の最高学府でもある比叡山延暦寺で修業を積んだ勢至丸は、わずか2年で師匠をして「もう教えることなんてないよ」と言わしめ、18歳で「法然房源空」という僧名を得る。ありていに言ってめっちゃ優秀なのだ。

そんな法然、43歳の時に回心を体験したことにより、比叡山を下りて新たな宗派「浄土宗」を開くことを決意する。

御時世的には末法思想 (*2) が世にはびこり、誰もが極楽浄土に生まれ変わりたいと願うような時代背景であったが、さりとてそれ (極楽往生) は一般庶民にとっては夢物語でもあった。
なぜなら、この時代において極楽浄土へ旅立ち救われることが可能なのは、正しく修行を積んだ一部の人間だけ。

例を挙げると、浄土へ生まれ変わるための修業の基本のひとつに『乾燥念仏』……もとい『観想念仏』という方法がある。
簡単に言えば、仏の相好や浄土の様子を心に思い描くことなのだが、具体的に言うと、これがたいそうめんどくさい。

  • まず仏さまの眉間にある白毫びゃくごうを思い浮かべてスタート

  • 次に、徐々に仏さまの身体全体を思い浮かべる

  • さらに仏さまが鎮座まします蓮の花を思い浮かべる

  • 仕上げに、その下の蓮の池、さらに極楽全体を思い浮かべる

――て感じ。

いや、いきなりで悪いけど白毫びゃくごうてなんなん?(*3) (・_・)💦てあたりからすでに難易度っか💦
と言わざるを得ない( ̄∀ ̄)

てか、そもそも論で、
テレビもねぇ、漫画もねぇ、映画も全然やってねぇ――という、きわめてビジュアル薄弱な時代背景に生きる一般ピーポーが、一体全体どうやって仏さまの御姿だの極楽浄土の様子だのを正しく思い浮かべられるってのよ💦💦――て話ぞ。

*2:末法思想:仏教における概念で、釈迦が説いた正しい教えが世に広まり、正しく修行して悟る人がいる「正法」という時代が過ぎると、その次には、教えが行われても外見だけはマトモだが悟る人はいない「像法」という時代に突入し、それが過ぎると、いよいよ人も世もどっしょもない「末法」という時代が来る、といった歴史観。

*3:白毫びゃくごう:仏さまの眉間のやや上に生えている白く長い毛のこと。右巻きにカールしていて伸ばすと1丈5尺 (約4.5m) もあるらしい。罰当たりな私なんぞは、思わずかつみ・さゆりのさゆりねーさんの「ぼよよーん」を「観想」してしまいそうだ( ̄∀ ̄)

こんなん、日夜御山で修業積んでる坊さんたちならまだしも、一般人で下々のオイラたちにゃあ、到底ムリだよなぁ……(*´Д`)
そんなあきらめムードの、まさに「世も末」だったのだ。

あきらめたらそこで試合終了じょうぶつしっぱいですよ👓


と、そんな世相に法然が一石を投じた。

彼が編み出した方法は――

専修念仏せんじゅねんぶつ


……専修念仏せんじゅねんぶつ?(・_・)?

至極ざっくり言えば、ただひたすらに

南無阿弥陀仏なむあみだぶつ

と念仏を唱え続けさえすれば、誰でも極楽浄土へ行けるぜっ(o^-')b♪
てこと。あまりにもシンプルだ(≧▽≦)♪

これには、世の中の般ピー、びっくり仰天☆の話題騒然☆

Q:俺は殺生を生業とする猟師だけど、そんな俺でも極楽浄土へ行けるんですかい?
A:「南無阿弥陀仏」と唱え続ければオッケーです(o^-')b♪

Q:私は世間さまからは賤しいと蔑まれてる遊女です。こんな私も極楽往生できるのですか?
A:毎日「南無阿弥陀仏」と唱えてください。無問題モウマンタイです(o^-')b♪

こいつぁ、いいぜえ!!\(^o^)/🎉

今までは決して手の届かない高嶺の花子さんだった極楽浄土が、こんなシンプルな方法で一気に身近な存在になったのだから、一般庶民の喜びようと言ったらない(⌒~⌒)♪

自らの修業によって悟りを開くのではなく、阿弥陀仏の本願 (*4) によって成仏を果たそうとするこの新しいムーヴメントは「他力本願」と呼ばれ、一気にブレイクするのだった(o^-')b♪

ま、そらそうだ。
こんなシンプルなやり方で極楽往生が遂げられるなら、むしろブレイクしない方がおかしい( ̄∀ ̄)

*4:阿弥陀仏の本願:現世に迷い苦しむ総ての衆生を救おう!と心に誓った法蔵菩薩 (後の阿弥陀仏) が、永遠とも例えられるほどの長い時間を修行に費やし功徳を積み続けた末に極楽浄土を完成させ、「南無阿弥陀仏を唱える者を必ず極楽浄土へ生まれさせ、成仏させる」という願い。

一方で、そんな「他力本願」が面白くない連中もいる。
それは、日夜厳しい修業を積み極楽浄土へ成仏を遂げようと頑張っている南都北嶺のお坊さんたちだ。

ま、こちらの気持ちも分からんでもない。
こちとら毎日毎日厳しい修業に明け暮れて、それこそ必死に功徳を積んでるのに、下界の連中は何か? たーだ「南無阿弥陀仏」を唱えるだけ。そんなんで極楽往生が遂げられるなら世話ないわっっ!!

――もちろん、表立ってそんなことを言うバカ正直……もとい、不心得な坊さんはごく一部かもしれない。
が、法然が唱えた「他力本願」を曲解して
「南無阿弥陀仏」さえ唱えとけばどんな悪さをしても成仏オッケーだぜっ!
とかいって悪さをしまくる、そんな輩も出てきたのは由々しき事態であり、少なくともこちらに対しては眉をひそめ問題視することにも理があるというものだ。

ついには、そんなアブない「専修念仏」なんて禁止したらどうだ、という動き (*5) さえ起きてしまっている。

*5:「専修念仏」なんて禁止したらどうだ、という動き:他力本願のブレイクが腹に据えかねた延暦寺の坊さんたちによって、1204年10月、専修念仏の停止ちょうじを訴える決議が行なわれた (延暦寺奏状) 。
 また、翌年9月には、興福寺の坊さんたちからも法然に対する九箇条の過失を挙げ (興福寺奏状)、専修念仏の停止ちょうじを朝廷に訴え出ている。

そうした、庶民にとって大きな光といささかの闇とを内包した「他力本願」隆盛下で大事件が起こったのは1206年の年の瀬のこと。

法然門下の弟子たちが京都は東山鹿ヶ谷で念仏集会を開催したのだが、当時めっちゃ人気のフェスだったこの念仏集会の噂を聞きつけ、宮中の侍女までもが参加してきた。

それだけでもまあスゴいことなのだが、この侍女たち、たちまちにしてその美しい説法にメロメロの虜となり、なんとそのまま出家して尼僧になってしまったのだ!( ゚Д゚)!

しかも、この2人の侍女――松虫と鈴虫――は、泣く子も黙る後鳥羽上皇がめっちゃお気に🎵で寵愛していた侍女だったからさあ大変。

熊野詣に出かけていた後鳥羽上皇が宮中に戻り、事の顛末を知るや大激怒💢

儂の可愛い侍女を誑かした不届き千万な生臭坊主は誰だぁあああ!!

と💢怒髪天を衝きまくり💢、

後鳥羽上皇 (イメージ図)


首謀者となる魅惑の説法デュオ、

住蓮じゅうれん

お客さん、今日はどうされますか?
坊主でお願いします

そして、

安楽あんらく

田中さん、助けてくださいよぅ

……いや、そっちじゃなくて(・_・)
ていうか、多少タイムリーではあるが、なんて分かりやすく安直でヤバめのボケよ……(・_・)💦

で、こっちじゃない方の

安楽あんらく

ワシは無理やり下着を剝いだりはせぇへんで
パッと見は大滝秀治やが中身はゼントルマンやからな

以上の二名は即刻、

斬首くびちょんぱ!( ゚Д゚)!


さらには、その師匠に当たる法然もまた讃岐国へと島流しの刑に処された。

せっかく専修念仏がブレイクしてきたのに……(*´Д`)

まさに、

〽まっさかさぁまぁにぃ~ 堕ちて流罪るざい

(by クルクル☆カッピーさん)

――である( ̄∀ ̄)

なお、讃岐に流された法然は、10か月という流罪期間の中、讃岐国中に「専修念仏」を布教しまくっていたという^m^
……タフなヤーツ( ̄∀ ̄)🎵

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

塩対応とは、
そっけない、愛想のない、冷淡な接し方といった感じの意味を持つ言葉。

まだ各国語辞典等には掲載されていない (*6) 、いわゆる「新語・流行語」の類に属する言葉だ。

*6:各国語辞典には掲載されていない:とりあえず、手元にある新明解国語辞典、広辞苑、日本国語大辞典には掲載はなく、ネットで検索できる大辞林、大辞泉、新辞林、及び明鏡国語辞典、いずれもヒットしなかった。
ネット上で言及が確認できたものは2つ。
一つはデジタル大辞泉を出典とするgoo辞書で、
"俗に、思いやりを感じない対応。すげない態度で応じること。→神対応"
もう一つはウェブ版実用日本語表現辞典で、
"そっけない、愛想のない、冷淡な接し方を指す言い方。いわゆる「しょっぱい」対応という意味の語。"

ただ、「塩」は本来「しょっぱい」ものである。
決して「そっけない」だとか「愛想のない」だとか「冷淡な」とかいう意味はない。

ある意味、「そっけなく」「愛想のない」「冷淡な」塩( ̄∀ ̄)

「塩」がそのような意味を持つに至る過程は、ちょっと調べてみるとそこそこ面白いことが分かった。

もともとのスタートは、大相撲の隠語からきている。
元来、豊穣や豊漁を占う神事であった相撲のこと、土俵入りの際、神聖な場所である土俵を清めるために塩を撒くのは、現代にも受け継がれている周知の作法だ。
この、「塩が撒かれた土俵に這いつくばってばかりいるイコール弱い」を暗に表す隠語として「しょっぱい」という言葉が誕生したらしい。

……まあ、実際に塩混じりの土俵に倒されその土を舐めたら、さぞやしょっぱいことだろうて( ̄∀ ̄)
なんだったら、悔し涙も混じってよりいっそう塩味が効いたりなんかして(≧▽≦)♪

この「しょっぱい」は、後に同じ格闘技の世界――プロレスの世界にも転用されていく。
プロレスに転用された「しょっぱい」は、プロレスが勝敗を競うスポーツであると同時に試合内容やパフォーマンスでも魅せる興行でもあるという点も踏まえてか、単に「弱い」というだけでなく、
「観客を満足させるには物足りない試合」や
「リング内、時にはリング外でも観客を魅了するパフォーマンス能力に欠けるレスラー」に対しても

しょっぱい

と評するようになった。

その端緒となった有名な試合が、1994年10月30日、新日本プロレスのSGタッグリーグⅣ決勝戦である。
この試合終了後にスーパー・ストロング・マシンこと平田淳嗣ひらたじゅんじが言い放ったマイクパフォーマンスこそ、伝説の「しょっぱい」だ。


相撲界での「しょっぱい」にせよプロレス界での「しょっぱい」にせよ、
それはあくまで一部のスポーツファン内でのみ通用するローカルな「隠語」にすぎない。

しかし、この「しょっぱい」は、次に芸能界、特にお笑いタレントが使うことによって、より広いステージへと引き上げられていった。

はっきりとした起源は定かではないが、個人的な感覚では2000年代以降のウッチャンナンチャンの内村光良あたりが、この「しょっぱい」をよく使っていた印象がある。

また、上記の動画はテレビ朝日系列のトークバラエティ『アメトーーク!』の一部であるが、お笑い芸人の中には相撲やプロレスといった格闘技ファンは数多く、
「つまらない」「情けない」「恥ずかしい」「けちくさい」……といったネガティヴな意味を包括的に扱える「しょっぱい」は、彼らが使う定番の言葉として容易に広がっていった。

まあ、お笑い芸人が活動する土俵フィールドは、それこそ「しょっぱい」ことを笑いに変えてナンボのトコがあるからねぇ( ̄∀ ̄)🎵
ぶっちゃけ、使い勝手が良いのよ、

しょっぱい

は。

そして、主にお笑い芸人が多用するこの「しょっぱい」が、それを見て笑う視聴者=一般ピーポーの言葉としてその日常に浸透していくのは、もはや火を見るより明らかだ。

さらにこの流れは、後にアイドルの握手会あたりでも転用された。

普段は遠く離れた存在であるアイドルがファンと直接触れ合う握手会。
常にニコニコと笑顔を絶やさず、ファン一人一人に心を込めて握手をするアイドルが多い中、一人異彩を放つアイドルがいた。
それが、

島崎遥香しまざき はるか

彼女は、アイドルの握手会にも関わらず、笑顔もそこそこ、態度もどこか上の空……というか、実に素っ気ないことで有名だった。

この、ある意味アイドルにあるまじきw独特の対応を受けたファンの中に、件のプロレスラーの発言、あるいは芸人の発言を転用して
しょっぱい対応をされた」という表現が使われ始めたのだ。

この表現は、重厚長大を嫌う若者文化の習いとしてより短く表現されるようになり、

塩対応

という言葉がいよいよ世に出始めることになった――というわけだ。

相撲、プロレス、芸人、そしてアイドル。
ここまで広がると、あとは早い。特に後ろの二つは若者を中心に相当強い伝播力を持っているので、「塩対応」という言葉が市民権を得るのにはさほど時間は要しなかったことだろう。

かくして、「塩対応」は2014年の「ユーキャン新語・流行語大賞」にノミネートされ、2015年版の『現代用語の基礎知識』にも掲載されるような「新語」となった。

なお、アイドルの握手会での素っ気ない対応が「塩対応」というのなら、その反対に、並んでくれたファンの心に残り、思わず涙を流さんばかりに感動してしまうような対応をとってくれた場合は何というのだろうか。
言わば「塩対応」の対義語にあたる言葉ということにもなるのだが、これは単純に「砂糖対応」ではない^m^

神対応

と呼ばれる。

まあ、「砂糖対応」ぢゃ、そもそも語呂が悪いしね( ̄∀ ̄)
(「シュガ対応」とか言えば多少は語呂が良くなるかもしれんけど)
また「砂糖」からイメージされる「甘さ」は、"sweet" というポジティヴな甘さと同様に、"naive" (*7) というネガティヴな甘さも持ち得るから、意味という面でもちょっとビミョーだし^m^💦

*7:naive:英語の "naive" は、日本語のカタカナ語の「ナイーブ」即ち、「繊細な」とか「純真な心を持つ」という意味ではなく、「経験不足で世間知らずな」とか「考えが甘い」とか「馬鹿正直で騙されやすい」という意味である。

ちなみに、塩対応の代表格がぱるること島崎遥香だとするなら、神対応の代表格は、

須田亜香里すだ あかり

その人だろう。

「握手だけでAKB選抜総選挙2位の地位を獲得した」とまで称される (これはこれでいささか失礼な物言いのよな気がするが(・_・)💦) 彼女の握手会での対応は、まさに神がかっている。

相手の目を見てギューッと握手&満面の笑顔は基本中の基本。
「全員に特別扱い」をモットーとする彼女の握手会は、ファンそれぞれの名前はもちろんのこと、住んでいる場所や趣味等、得られるデータは可能な限り頭の中に叩き込まれていて、それに沿って会話が弾む。
そのソースは、握手会での実際の会話でのやりとりであったりもするが、「もらったファンレターは総て熟読し、ノートに写してまとめてある」という不断の努力もモノを言っているようで、そのノートは13、4冊にも及ぶという。
……ひょっとしたら、彼女はお水の世界でも天下を取れるかもしれない
( ̄∀ ̄)

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

神対応といえば、スポーツの世界での神対応、それもレベルがいささか異次元クラスな神対応が話題となったのが、大谷翔平のグラブ寄贈

さる11月8日、M L Bメジャーリーグベースボールロサンゼルス・エンゼルス (当時) 所属の野球選手、大谷翔平が、日本の全ての小学校に各校3個ずつグラブを寄贈する、と発表された。

日本の全ての小学校に各校3個ずつグラブを寄贈
――って、一体全体どのくらいの個数でどのくらいのお金がかかるんやろ?

下世話な話だが、ちょっと気になる( ̄∀ ̄)🎵

そこでまず、「少年用軟式グローブ」で検索をかけてみると、安いものでは3,000円台で買えるものもチラホラあるが、そのほとんどは10,000円以上、中には20,000円を超えるものも見受けられる、というのが相場のようだ。
やっぱ、高いねぇ、野球のグローブ(・_・)💦

そして、日本の国立、公立、私立の小学校に特別支援学校も含めると、その数は
国立小学校   67校
公立小学校 18,668校
私立小学校      244校
特別支援学校   1,178校
合計     20,157校 (令和5年度学校基本調査による)

グラブの値段をざっくりと10,000円、小学校の数を20,000校とすると、ここにそれぞれ3個なので
10,000 (円)×20,000 (校)×3(個)=600,000,000――めっちゃゼロ多いな💦
いち、じゅう、ひゃく……

6億円!( ゚Д゚)!ヒィィ

もちろん、彼が使用しているグラブの契約会社ニューバランスからもある程度の金銭的サポートがあるとは思われるが、それにつけても6億円だからねー( ̄o ̄)

……なんかすげーわ^m^

また、「各校3個」という数とその内訳――右用2個と左用1個――が、またニクい。
ちゃんと、左利きの子のことも考えてはる大谷翔平、ここらへんはさすがである。

生来左利きだが、幼少期からすべての利き手を右へと矯正され、野球を始めるにあたって「グローブ買って」とお願いしたら喜んで「右利き用グローブ」を買ってもらった私のような「悲劇のスイッチピッチャー」(笑) からすれば、こういう心遣いには思いっきりスタンディングオベーションで感謝の意を表したい\(^o^)/🎉

もっとも、この「大盤振る舞いのプレゼント」に対しては、次のような反対意見も見られる。

  • 各校3個ぢゃ野球でけへんやん

  • そもそも、全部の学校に野球クラブがあるわけじゃない

  • 1校に3個じゃ、使える子と使えない子ができるから不平等だ

  • 結局、いたずらされて使い物にならなくなることを恐れて、校長室の飾り物になったりしてww

――まぁね。
分からんではないという部分もある。
実際問題として、小学校での「野球人口」は明らかに減少傾向にあるし (下図参照)、

体育の授業以外でよくやるスポーツや好きなスポーツでも、野球の順位は昔と比べればさほど振るわない。
学研調べでは5位、バンダイ調べでは7位、ニフティ調査のものあたりだとベスト10にすら入ってこない (*6) という惨状だ(;^_^A

バンダイ調べ

*6:学研調べでは5位、バンダイ調べでは7位、ニフティ調査のものあたりだとベスト10にすら入ってこない:それぞれ脚注のリンク先を参照されたし。

また、今年MLBで2度目のMVPにも輝き、3月のWBCでも日本優勝の立役者となった大谷翔平国民的ヒーローからの「贈り物」なので、畏れ多くて使えたもんじゃない💦💦
――そうビビってまう気持ちも、ほんの少しは解る気もする。

ただ、大谷翔平が投じた「3個のグラブ」はきっかけにすぎないのだろう。

もとより、各小学校にもれなく野球チームを作ってアカデミー化せよ――なんて大袈裟なことを考えてるわけでもない。
それこそ「3個のグラブ」なんだから、それだけでできることってキャッチボールくらいだし、またそれで十分なんだとも思う。

大谷翔平が好きで好きでたまらない「野球」というスポーツ。
野球の楽しさは見ているだけでも伝わるけど、実際にやってみたらもっと楽しいよ\(^o^)/
ワリと単純にそう思っているだけなんじゃないだろうか。

いつまでたっても
どこまで昇りつめても
大谷翔平は「永遠の野球小僧
そんな気もするし。

実際の投資規模を浮き彫りにしてまうと、その天文学的数字に圧倒されてしまうのだが、今回の「グラブ寄贈」って、彼の中では
親戚の子どもの誕生日にグローブをプレゼントしたり、
母校の野球部にボールの差し入れをしたり、
という気持ちの単純な延長線上にあるのかなー、とも思う。

だから、
心無いよこしまな悪戯心でボロボロにされるのはさすがにアカンけど、子どもたちがキャッチボールしたり実際に野球したりする中でボロボロになっていくなら、贈り主としてはこれほど嬉しいこともないんじゃないか――
私は大谷翔平ぢゃないからその心の中までは分からないが

「野球しようぜ」

には、そんな彼の気持ちが見てとれる気がするのだ。

受け取るオトナがあれこれ考えて塩対応なのは、いささか勿体ないような気もする。

「野球させようぜ」(o^-')b♪


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

今宵の〆の一曲は、GARNiDELiAで『極楽浄土

アニソンやゲーム音楽、番組主題歌等を多数手がけている2人組ユニット
GARNiDELiAガルニデリアの楽曲で、中国のオンラインゲーム、『陰陽師』のキャンペーンソング。

そんなタイアップ関係もあり、中華圏でどエラいバズり方をした曲でもある( ̄∀ ̄)

ホワイトバックで淡々と踊るボーカルのMARiAメイリアと2人のダンサー (みうめと217) が、なんかごっつ無常感( ̄∀ ̄)🎵があってよろしい。

……そういえば、ヘッダ画像で煙草ふかしてはる仏さまは、弥勒菩薩。
現在、極楽浄土ではなく兜率天という天界で修業ちうの身である。
このお方、現在の仏さまであるゴータマ・ブッダの次のブッダとなることが約束されているのであるが、彼が修行を終えて降臨するのはゴータマの入滅から

56億7千万年後

のことなので、今の弥勒菩薩に極楽往生を祈ったところで詮無きこと――むしろ、修行の邪魔だと追い払われたりして( ̄∀ ̄)


そんなこんなで、
明日も、なるべく多くの人が、塩対応よりは神対応、神とまではいかなくても、せめて人並みの対応ができる、そんな普通の一日でありますよう🌈


■ おまけ

今回の画像しりとり列車 (208両目) の前の車両です。タイトル「黒人裸足」と下のネタ画像で、なにこれ?て引っかかりを覚えた方がおられましたら、時間が許すような時にでも、覗いてみてやってください。


■ 参考・出典

● 島崎遥香、AKB時代の“塩対応”に「そうしないと生きていけなかった」

● 令和5年度学校基本調査 (速報値)


こんなダラダラと長ったらしい記事に最後まで目を通していただき、その忍耐強さと博愛の御心にひたすら感謝☆です ありがとうございます ご覧いただけただけで幸甚この上なっしんぐなので サポートは、私なんかではなくぜひぜひ他の優れたnoteクリエイターさんへプリーズ\(^o^)/♪