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フラッパーの戦い

【タイトル】
「フラッパーの戦い」
殺し屋シリーズ・1部5話

【キャスト総数】
4(女:4)

【上演時間】
20分

【あらすじ】
「情報屋」としての裏の顔を持つカフェ「フラッパー」。
仕事熱心な店主は今日も不在。
入口のドアには滅多に見かけることのない
「Closed」の看板がかけられたまま。

チームで仕事を行う殺し屋、シャークとセンチピード。
静まり返った店内で二人は潤沢なデータベースにアクセスしていた。
――代金は後払いだ。

そこへやってきた一人の女。
その女「不運(アンラック)」。
ひたすらツキのない殺し屋。

撃鉄が起こされた。

【登場人物】
・シャーク(女)
3人組(チーム)で仕事を行う殺し屋。
荒っぽい言動が目立つ。

・センチピード(女)
3人組(チーム)で仕事を行う殺し屋。
ゲーム好き。

・ブルズアイ(女)
3人組(チーム)で仕事を行う殺し屋。
色男には目がない。

・ベレッタ(女)
業界では「不運(アンラック)」の名で知られる殺し屋。
ゲーム好き。

【本編】
 情報屋の顔を持つカフェ「フラッパー」店内。
 表には「close」の札が揺れている。

 がらんとした店内に店主と客の姿はない。
 カウンターの奥側ではセンチピードが複数のパソコンモニターの前でキーボードを叩いている。
 椅子に腰掛けたシャークがセンチピードに呼びかける。

シャーク:どうだ、ムカデ。
センチピード:もうちょっとかな。
センチピード:さすがにセキュリティは万全ね。
センチピード:情報屋は伊達じゃないわ。
シャーク:こんなところルージュに見つかったらぶっ殺されるだろうな。
センチピード:かもね。まぁ仕方ないでしょ。
センチピード:こっちも急ぎだし否応無しってことで。
シャーク:しかしあいつが店空けてんの珍しいな。
シャーク:バカンスにでも行ってんか?
センチピード:お店休んでるところ見たことないわ、私。
シャーク:……あたしもだ。
センチピード:そんなワーカホリックの彼女がこの不用心。
センチピード:らしくないと思わない? 匂うわねぇ。
シャーク:探偵なんざ気取らなくていいからよ、アクセスできたのか? データベースには。
センチピード:コンプリート。造作もないわね。
シャーク:お前のその妙な特技はどこで覚えたんだ?
シャーク:ハッキングだのピッキングだの、ご苦労なこったな。
センチピード:射撃以外のスキルも身につけといた方がいいわよ、シャークちゃん。
センチピード:いざって時に役に立つからね。
シャーク:けっ。みみっちいのはゴメンだ。
センチピード:不器用なのは頭の中だけにしときなさいよ。
シャーク:あ? オイどういう意味だよ。

 シャークを無視してパソコンに向き合うセンチピード。
 やがて目的のデータにたどり着く。

センチピード:んー……っと、これかな。
センチピード:あったわよ、次のマトのデータ。
シャーク:プリントアウトしといてくれ。
センチピード:自分でやれば?
センチピード:できるでしょ、それくらい。
シャーク:うるせぇな、ついでだろ。
センチピード:そんなだから先生に愛想尽かされるのよ。
センチピード:残念だったわね、会えなくて。
シャーク:ぶっ殺すぞ。黙ってやれ。
センチピード:もうやってる。
センチピード:あーあ、コーヒー飲みたかったのに……。
センチピード:どこ行ったのかしら、ルージュは。
シャーク:今戻られても困んだろ。
センチピード:ま、それもそうね。

 その時、入口のドアが勢いよく開く。
 突然の来訪客に身構えるシャーク。
 視線の先には満面の笑みで両手を広げるベレッタの姿。

ベレッタ:ねっえっさーん! やっと帰ってきたんスか!
ベレッタ:もー寂しかったッスよー!
ベレッタ:珍しいじゃないッスか、こんなにお店空けてるなんて……。

 ようやくシャークと目が合い、固まる。
 だんだんと笑顔が引きつっていく。

シャーク:……わりィな、人違いだ。
ベレッタ:……いえ、すいません。こちらこそ。
ベレッタ:わァ〜、めっちゃ恥ずかしい……。
センチピード:誰? 客?
センチピード:ここからじゃ見えないのよね。
シャーク:ああ、客だな。
シャーク:おそらく裏の方だ。
センチピード:へぇ。
ベレッタ:あのォ。
シャーク:ルージュなら留守だ。
シャーク:あいにくだったな。
ベレッタ:あ、そうッスか……。
ベレッタ:あなたたちはここで何を?
ベレッタ:コーヒー飲みに来たって感じじゃなさそうッスよね。
シャーク:先にこっちの質問に答えてもらってもいいか?
ベレッタ:は、はい。何でしょう。
シャーク:てめぇ何モンだ?
シャーク:外にはブルズアイが張ってたはずだ。
シャーク:同業ならなおさら素通りさせるはずがねぇ。
ベレッタ:あ! あー……。
ベレッタ:やっぱあれブルズアイさんだったんスか。
ベレッタ:立ち姿からもうやべぇ雰囲気はしてたんスよねぇ……。
シャーク:質問に答えろ。
ベレッタ:いや、はは。
ベレッタ:昔っからコソコソ立ち回るのは得意でして。
シャーク:あいつが気配見逃すなんざ、そうそうねぇけどな。
ベレッタ:ですかねぇ……。
シャーク:もう一度聞く。
シャーク:てめぇは誰だ。

 シャークの問いかけに対し、肩を落とすベレッタ。

ベレッタ:……はぁ。やっぱりツいてない。
ベレッタ:なぁんでこんなタイミングで鉢合わせしちゃうかなぁ。
ベレッタ:巡り合わせにしちゃタチ悪すぎっしょ。
シャーク:おい、ブツブツ言ってんじゃねぇぞ。

 シャークが距離を詰めていく。
 瞬間、眼前に銃口が突きつけられる。

シャーク:……ッ!
ベレッタ:すいません、仕事なんスよ。

 突然の出来事に足が止まるシャーク。
 自らに向く銃口に対し体が動かない。

シャーク:てめぇ……いつ抜きやがった……。
ベレッタ:名乗る程のもんじゃないッス、私は。
シャーク:くそったれ……!

 つかの間の拮抗の中、カウンター裏から飛び出したセンチピードの銃口がベレッタを狙う。

センチピード:伏せて、シャーク!
シャーク:っ!

 数発の銃声が響く。
 身を引いて銃弾をかわしたベレッタはテーブルを盾に潜み、シャークたちはカウンターの裏へ滑り込む。

ベレッタ:っとォ、あぶねぇ〜……。
ベレッタ:今のは……センチピードさんかな?
ベレッタ:んー、判断早いなぁ。

 遮蔽物の端から相手をうかがいつつ口を開くセンチピード。

センチピード:油断大敵。死んでたわよ、あなた。
シャーク:くそっ、何モンだ、あいつ……!
センチピード:「不運(アンラック)」でしょ、あの子。
センチピード:ちらっとしか見えなかったけど間違いないと思う。
シャーク:あいつが!?
センチピード:腕利きの顔くらいは入れときなさいよ。
シャーク:……ちっ。
センチピード:さぁて、どうする?
センチピード:このまま籠城しても埒が明かないわ。
シャーク:わかってる。
シャーク:フロントであたしが餌になるから、お前はそのスキに殺(と)れ。
センチピード:あら、珍しく弱気じゃない。
センチピード:捨て石が必要な相手?
シャーク:……あいつは、やべぇ。
シャーク:ファストドロウが目で追えねぇなんて初めてだ、クソッ。
センチピード:噂通りってわけね。
シャーク:とにかく楽にやれる相手じゃねぇ。
シャーク:合図で出るから、お前は合わせろ。いいな。
センチピード:わかった。
ベレッタ:いやはや、お褒めにあずかり光栄ッス。
シャーク:!?

 カウンターの上から声が投げかけられる。
 咄嗟に声の方を向く2人。眼前にはそれぞれ2丁の拳銃が突きつけられている。

センチピード:いつの間に、あなた……。
シャーク:何なんだよ、てめぇは……!
ベレッタ:あっ、動かないでくださいね。
センチピード:ふぅん……噂以上の化け物だわ。
ベレッタ:いやぁ全然ッス、私なんか……。
ベレッタ:あっ! やばいなぁ。カウンター汚しちゃった。
ベレッタ:ねえさんに怒られちゃう……。
シャーク:ねえさん……ルージュのことか?
ベレッタ:はい! 私、常連なんッスよ。
ベレッタ:ここは私のオアシスで……。

 楽しそうに話すベレッタの背中に銃口が向けられる。

ブルズアイ:ハァイ、そこまで。
ブルズアイ:お喋りが過ぎるわねぇ、「不運(アンラック)」ちゃん。
ベレッタ:げっ……!
ブルズアイ:銃を捨てて、ゆっくりカウンターから降りてくれる?
ブルズアイ:死にたくないなら、手はそのまま、頭の後ろ。
ベレッタ:はぁ……。やっぱツいてない。

 ベレッタの手から銃が落ち、両手が上げられる。

 数分後。
 両腕を拘束され動けない様子のベレッタ。

ブルズアイ:危なかったわねぇ、2人とも。
ブルズアイ:私ってば命の恩人じゃなぁい?
シャーク:けっ。そもそもあんたがあいつを見逃してたのが原因じゃねぇか!
ブルズアイ:うーん、確かにィ。
ブルズアイ:ごめんねぇ、しっかり見てたつもりだったんだけど……。
センチピード:やめましょ、不毛だわ。
ブルズアイ:ルージュがいないんならさっさと入っとけばよかった。
ブルズアイ:それでデータはあったの?
センチピード:ええ。ここに一式。
ブルズアイ:んー、さっすがぁ。
センチピード:代金は後払いってことにしときましょうか。
ブルズアイ:バレなきゃ別にいいんじゃなーい?
センチピード:バレるわよ。
センチピード:痕跡は消したつもりだけど、相手は現役の情報屋だしね。
ブルズアイ:はー、私との仲もお金で解決できるんならそうしたいわぁ……。

 話し合う3人組に恐る恐る声をかけるベレッタ。

ベレッタ:……あのォ。
シャーク:んだよ。
ベレッタ:ほどいてくれませんかねぇ。
ベレッタ:もうやる気ないッスから。はは。
シャーク:ハイそうですかとはならねぇだろ。アホか。
ベレッタ:うう……ですよねぇ……。
ブルズアイ:つくづく凄腕には見えないわねぇ、こうしてると。
シャーク:いや、気に入らねぇが本物だ。
シャーク:強すぎるぜ、こいつ。
ブルズアイ:珍しいわね、シャークちゃんが褒めるなんて。
ブルズアイ:ねぇ、「不運(アンラック)」ちゃん?
ベレッタ:ベレッタと申します。
ベレッタ:あんま好きじゃないんスよねぇ、その名前。
ブルズアイ:あらそうなの? ごめんなさいね。
ブルズアイ:ベレッタちゃんはお仕事で来たの?
ベレッタ:いえ、たまたまッス。
ベレッタ:いつものように客として来たら偶然マトのあなたたちがいた。
ベレッタ:それだけのことッス。
シャーク:そりゃあ巡り合わせだわな。とんだ不運だ。
ブルズアイ:どこの誰だか知らないけれど、私らをマトにかけるなんて上等切ってくれるわねぇ。
ベレッタ:まさにそれッス!
ベレッタ:ブルズアイさんたちが相手とか荷が重すぎるッスよ。
ベレッタ:ああ、ツいてねぇ……。
シャーク:じゃあ何で引き受けたんだよ。
ベレッタ:ペイが良かったもので……。
シャーク:何なんだこいつ……。
ブルズアイ:で、どうするぅ?
ブルズアイ:もうやる気ないみたいだけど放すのもヤバいでしょ。
ブルズアイ:金にならないけどバラしとく?
シャーク:……。

 横目でベレッタを見るシャーク。
 どこからか電子音が聞こえてくる。
 過敏に反応するベレッタ。

ベレッタ:んっ? あれっ、この音って……。
シャーク:おい、ムカデ!
シャーク:お前こんな時にまでゲームなんかしてんじゃねぇよ!
ベレッタ:ム、ムカデ!?
ベレッタ:今、ムカデって言いました!?
ブルズアイ:え、なになにどうしたの?
センチピード:話はまとまった?
センチピード:私はどうでもいいもの、この子の処遇なんか……。
ベレッタ:センチピード……。ム、ムカデ……っ!
ベレッタ:あ、あのぉ、すいませんッ!
センチピード:私?
ベレッタ:失礼ですけど、それ何のゲームをしてらっしゃるので!?
センチピード:え、これ?
センチピード:「トリガーハッピー」だけど。
ベレッタ:プ、プレイヤーネームは……。
センチピード:ムカデ。
ベレッタ:あわわわわ……!
バレッタ:ムカデさん……ッ!

 縛られた両腕のまま、深く頭を下げるベレッタ。

ベレッタ:弟子にしてください……!
シャーク:おい、マジで何なんだよこいつ。
ブルズアイ:さぁ……。
センチピード:へぇ、ベレッタってあなただったんだ。
センチピード:いつも私のスコアに食らいついてて目ざわりなのよねぇ。
ベレッタ:はい! マジでリスペクトしてるんスよ!
ベレッタ:あのホレボレするようなテクの数々!
ベレッタ:いやぁまさに神業。
ベレッタ:こんなところで本人に会えるなんてなぁ。
センチピード:言っとくけどもう二度と抜かせるつもりはないから。
ベレッタ:望むところッス!
シャーク:おい、いい加減にしろ!
シャーク:馬鹿かてめぇら。ゲームの話で盛り上がってんじゃねぇよ!
シャーク:さっきまでタマの取り合いしてたんだぞ。
センチピード:それとこれとは別じゃない。
ベレッタ:はは、すいません。テンション上がっちゃって。
シャーク:ちっ、調子狂うぜ……。
ブルズアイ:それで、どうするか決まった? シャークちゃん。
シャーク:ああ。

 ベレッタに向き合うシャーク。

シャーク:……ベレッタっつったっけか。
ベレッタ:は、はあ。
シャーク:単純な勝負なら完全にあたしは負けてた。
シャーク:てめぇをここでやるのは簡単だがそれも気に入らねぇ。
ベレッタ:み、見逃してくれるんスか? マジで?
シャーク:ラッキーだったな。お互いよ。
ベレッタ:私が懲りずにまた狙ったら、どうするんスか?
シャーク:そん時はきっちり殺してやる。
センチピード:手も足も出なかったのによく言うわ。
シャーク:うるせぇ!
ブルズアイ:ふふ、筋が通ってるわねぇ。
ブルズアイ:サムライの血でも混じってるんじゃないの、シャークちゃん。
シャーク:悪ィか?
ブルズアイ:いいえ、そういうの嫌いじゃないわよぉ。
ブルズアイ:良かったわねぇ、ベレッタちゃん。
ブルズアイ:命拾いして……あら?

 ふと気付けばベレッタの姿はない。
 いつの間にか拘束が外されている。

シャーク:なっ……いつのまに外しやがったあいつ!
シャーク:どこ行った!?
ベレッタ:いやぁウルフさんの言った通りの人ッスねぇ、シャークさん。

 声の方を向く3人。
 出入口のドアの前に立っているベレッタ。

センチピード:油断も隙もないわね……。
シャーク:おい待て! ウルフだと……。
シャーク:てめぇ、先生を知ってんのか!?
ベレッタ:はい。それはもう色々と聞いてますよ。
シャーク:どこにいるんだ、先生は。
シャーク:先生はブージャムを殺(と)る気なのか?
ベレッタ:秘密ッス。余計なことは喋るなって言われてるもんで。
シャーク:何だと……。
ベレッタ:ひとつだけ伝言があるッスよ。
ベレッタ:「ブージャムには関わるな」とのことッス。
シャーク:関わるな……? どういうことだ。
ベレッタ:私のマトなのに伝言頼むなんてワケわからないッスよね、あの人。
ベレッタ:それともこうなることを予想してたり?
ベレッタ:ふふ、だとしたらさっすが、ダーリン……。
シャーク:何ゴチャゴチャ言ってやがる!
シャーク:てめぇ、知ってることがあるなら全部吐け!
ベレッタ:それは勘弁ッス!
ベレッタ:それじゃ、さよーならっ!

 素早く逃げ去っていくベレッタ。

シャーク:待てっつってんだろ! オイッ!
ブルズアイ:はーい、ここまでよシャークちゃん。
ブルズアイ:手に負えないわあの子。色んな意味でね。
シャーク:……くそっ!
ブルズアイ:あとさぁ、私の聞き間違いかもしれないんだけど……。
ブルズアイ:あの子、ダーリンって言ってたような……え、ウルフちゃんのことよね?
シャーク:んなワケねぇだろうが! 馬鹿言うな!
ブルズアイ:あー……うん、そうだよね……。
ブルズアイ:いやー、ドンマイっ!
シャーク:死にてぇみたいだな、オイ。
センチピード:「ブージャムには関わるな」、ねぇ。
ブルズアイ:まぁ関わるつもりはないけどねぇ。
ブルズアイ:ヤクネタの相手なんてごめんだわ。
センチピード:そうもいかないかもね。
ブルズアイ:え?
シャーク:どういう意味だよ。
センチピード:これ、次のマトの資料。
センチピード:このヤレフっておじさんが経営してる「ナイトホークス」って店、表向きはナイトクラブみたいだけど、売春とかヤバめの取引もやってるみたいよ。
シャーク:それが何の関係があんだよ。
センチピード:ブージャムの息がかかってる。
センチピード:ほら、こいつ……オウルだっけ。
センチピード:頻繁に出入りしてる記録があるわ。
ブルズアイ:ああ、あの可愛い顔した坊やね。
センチピード:まぁ、彼らを殺(と)るわけじゃないから特に気にしなくていいかもだけど。
センチピード:関係者なら鉢合う可能性もあるでしょ?
シャーク:金になるなら降りる理由はねぇだろ。
シャーク:野郎には借りもあるしな。
ブルズアイ:それもそうねぇ。
ブルズアイ:じゃ、やることもやったし帰ろっかぁ。
ブルズアイ:なーんか疲れちゃった。
センチピード:そうね、
センチピード:コーヒー飲みに来たのにドンパチすることになるとは思わなかったわ。
シャーク:……。
ブルズアイ:ちょっとぉどうしたの、シャークちゃん。暗いわよぉ!
ブルズアイ:ほらっ、元気出して。飲み行こーよ。
シャーク:うるっせぇな、触んじゃねぇよ。
センチピード:……「さっすが私のダーリン」……だっけ?
センチピード:ああいう子が好みだったのねぇ先生は。
センチピード:もうちょっと愛想出してみたら?

 いたずらに笑うセンチピードを睨み、距離を詰めていくシャーク。

シャーク:殺す。今日という今日は殺す、ムカデ!
センチピード:ははっ、いつも通りじゃない。
シャーク:待て、てめぇ!

 伸ばされた手を颯爽とかわし、走り去っていくセンチピードと追うシャーク。

ブルズアイ:えー、元気じゃん2人ともぉ。
ブルズアイ:疲れてんの私だけぇ?

 苦笑しながら2人の後を追っていくブルズアイ。

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