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秋冬のスタートとして。


こんにちは!まつやんです!

お久しぶりです。


先日、私の所属するUtah店舗では夏SALEを行ったわけですが、SALEが終わるといよいよ秋物がスタートします。


倉庫には今期分の秋冬商材が着々と集まり始めている中、何をどうご紹介していこうかスタッフで練りに練って考察している最近です。

なんせ仙台という都市は、いくら東北圏とはいえ30℃越える日が多くなるのが8月。(今は台風やらなんやらで20℃...)そんな不安定な時期にトップスを提案するというのも、正直無茶な話しにはなります。笑


私にとっては「はい、またこの時期きたよ」といった感じです...。笑


ですので、僕からはまず「パンツ」をご紹介していきたいと思います。


パンツというのはあまり暑さに直結しませんし、我慢しようと思えばトップスよりはできるわけです。色々と考えのですが、まずはやっぱり自分の好きなジャンルを直球にご提案していこうと思います。笑


なんせ、今年の秋冬の一発目ですから...。笑


では何をこの場で、ご紹介していこうかというと


『ヴィンテージデニム』


です。



USA買い付けを続ける私共の会社の醍醐味とも言えるのがヴィンテージデニム。

以前、僕のブログでご紹介した

『デニムペインターパンツ編』も思いの外、ありがたいことにご好評につき、掲載以外のストックも含め完売することができました。自分にとっては忘れられない良い機会になりました。

この場を借りてお礼申し上げます。

ありがとうございました。

今回のブログもそのデニム編第二弾ぐらいの気持ちで読んでいただけると光栄です。笑


それでは始めていきますと、

まず、始めに考えないといけないのがこれからのシーズンは秋冬提案となりますので、「オーソドックス」なパンツの提案を今一度やらさせていただきたいです。

秋冬は必然と綺麗めなスタイリングが増えてきますから、このタイミングでのパンツ提案はマストになるのではないでしょう。


そこで私の今回のテーマは、

「シンプルに履けるデニムパンツ」


です。


意外と店頭で接客していてもお持ちではないという方もちらほら..


まず、「シンプル」を追求したときにみなさんはどんなパンツをイメージするでしょうか。

現在、時代はワイドシルエットの思考の方が多いかと思いますので、色々な意見はもちろんあると思いますが、僕としてはシンプルといえば『Levis501』に勝るシルエットは今尚、出会えておりません。


言わずと知れたジーンズの元祖【Levis】リーバイスですが、中でも看板モデルの「501」は古着のデニムパンツとして入口と捉える方も多く、1873年に誕生して以降、人々のニーズや技術革新とともにマイナーチェンジを繰り返し、進化を遂げてきました。

そして現代では、あらゆるブランドから多種多様なデニムパンツが提案されておりますが、なかには歴代の「501」からインスピレーションを得たデザインも少なくはありません。

つまりヴィンテージの名作を理解することで、最新のデニム、延いては今日のカジュアルファッションに対する見方も違ってくるということです。

ですので、こうやってここで改めて紐解いてご紹介する必要はあるのかと思います。


シルエットとしては、「ストレート」と言われておりますが、そんな501にテーマをつけるとするなら「すごく普通のシルエット」という感じでしょうか。

「普通」ってオシャレなの?と思われるかもしれませんが、「普通」でいてくれることで、ちょうどよくどんなロケーションにもフィットしてくれる強みもあります。

癖のないシルエット故に、バチバチにオシャレしたい時はもちろん、目上の方と会う重大なシチュレーション、異性との大切なデートの日など、自論ですが、100点ではないとしても80点越えはしてくるシルエットかと思います。

そもそも「普通」の癖のないシルエットだからこそ歴史も深く、長く受け継がれてきたといっていいいでしょう。


現在、Levisデニムは、当たり前のように古着屋に存在し、ご提案されておりますが、近年ではその当たり前が当たり前じゃ無くなってもきております。


ここからがポイントとなるお話です...。


アメリカ製の501は特に、近年の価格高騰が一年周期でもとどまることを知らない上がり幅になっていることです。年々、価格の高騰は続いております。

ですので、こうしてこの場で私がブツブツと熱く語るのも数年後には「ほら、言わんこっちゃない」という時代がくるのは目に見えた話しなわけです。笑

さて、ではそもそも、古着のデニムパンツはどのように値段が付けられるているか、ご紹介していこうと思います。

それは、そのデニム自体の希少価値に加え、サイズバランスや年代インディゴの残り方などよっても変わります。当然、値段的にも未使用のデッドストックの方が高く、穿きこまれて色が薄くなるほど値段が下がります。

今回は、そんな枯渇してきているLevisデニムのとんでもないスペシャルデニムが入荷してきましたのでご紹介いたします。




今回、なんとかご用意できたこちらのモデルは、

「66前期」通称"single"と言われるモデルです。

弊社は、メインにヴィンテージ物を構える店舗ではないため、こちらのデニムの入荷は、非常に珍しいケースになります。当店では、アメリカ製にこだわりつつも基本的には90年代物の入荷が多いのが現状です。

「66前期」というのは、1973年頃から1976年頃までに製造された501のデニムパンツのことを指します。

さて第一にヴィンテージデニムというのは、細部のディテールをまず見定めなければならないので、ここからは軽くではございますが、そのポイントをいくつかご紹介していこうと思います。

ディテールもちゃんと分かるお手本のようなパンツですので、ここでご紹介しないわけにはいきません。笑

①バックポケット裏のステッチ


66モデルかどうかの半分以上は、これで見分けることができます。

前期・後期の分かれ目はバックポケットの上部裏が「シングルステッチ」かどうかで断定できます。

これは66前期の特徴のスペックです。それもあり、前期モデルのことを66"Single Stitch"と呼ぶことがあります。ここがチェーンステッチになると【66後期】以降に製造されたモデルということになるわけです。

②トップボタン裏の数字

これは品質管理のため、生産工場を特定する識別番号とのことを指します。 
"66モデル ” はトップボタン裏に「6」と刻印されている個体が多いです。




③紙タグの数字

型番を見極めるディテールとして、

デニム内側の紙タグを見ると、製造年がわかります。こちらは欠損しているケースも多いです。

この写真でいうと、ロット番号の「501」の数字の下の列の9 4 6の数字の羅列を見ます。これは6番工場にて、19*4年の9月に作られた、という意味になっております。ディテールから見ても66モデルであることは間違いないので、結論、1974年9月製造ということになります。

④セルビッチ(赤耳)

通称"赤耳"と呼ばれるディテール。 


名前は聞いたことあるという方は多いのではないでしょうか。

80年代以前のリーバイスの501は、アウトシームの両側にセルビッジがあるのが通常の仕様です。このリーバイスの使用しているデニムには、白いセルビッジの中央部に赤色が縦に入る事から、通称これを”赤耳”と呼びます。

したがって、この①〜③の時点でディテールから詳細は分かるわけですが、こちらのディテールからも80年代より古いLevisデニムということが分かるわけです。


したがって、このデニム

今からおよそ50年前のデニムということになります。笑



ですが、恐ろしいほどコンディションが良く、色味もほとんど使用感のない「濃紺」の状態の美品。


色々と語ってはきてますが、これはほんと


滅多にない逸品です...。







74's Levis501 "66前期" denim pants.

W28,L30 

※縮みにより実寸レングスは28インチになっております。

裾のチェーンステッチの仕上げ方を見ても丈詰めなしのオリジナルレングスかと思われます。

ウエスト : 72cm
股上 : 32cm
股下 : 71cm
ワタリ幅 : 28cm
裾幅 : 19cm

着用STAFF 165cm 54kg


サイズ感が小さめなゆえ、プライスを相場より抑えめに設定しております。コンディション等も加味した上、値段設定いたしました。


¥55000 (in tax)



いかがでしたでしょうか。


私自身もヴィンテージデニムは所持しておりますが、自分用にストックしときたいくらいの逸品です...。個人的にもこの年代でこの色残りはほとんど見たことがありません。 


是非一度お試しください。

こちらは、8/14(土)12:00より店頭とオンラインストアにて同時販売とさせていただきます。


※下部をタップいたしますと、オンラインストアに飛べます。是非ご覧ください。

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