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先染めの501??-①とは?編-
バイヤーの大山(かっぱ)です。
最近の気候は暖かかったり、寒い日があったり。さすが仙台という東北の中間期を象徴するような日々が続いております。
そうです、毎年来る「今日何着りゃぁいいんだよ!?」な毎日です(笑)
ですが、仙台はGWの終わりまで「蔓延防止等重点処置」の対策がとられており、不用意な外出をお勧めできる状況ではございません。
このブログはこの状況下でなかなかご来店できない方々に少しでも「今」が届くように書いていこうと思います。
ということは、長くなるということです(笑)
お付き合いよろしくお願いいたします。
「先染めブラックの501」をご存じでしょうか?
時々古着屋で見かけるイイ感じにブラックが色落ちして綺麗にグレーになってる”あのデニム”です。
これ!このグレーの感じですね~
このグレーのデニムパンツが日本の古着屋から消えかけているわけです。
古着あるあるですが、定番で買えていたものかもうなかなか買えなくなる。
最近ですとチャンピオンのリバースウィーブ、70年代頃のUS.ARMYベイカーパンツ...etc
もう、だいぶ相場が高くなってしまいました...
これもまた...
そんな先染めブラック501とはどんなパンツなのかを説明させていただきます。
リーバイスがブラックデニムを製造し始めたのは1980年代の後半。一説によると赤耳が終わる1986年頃からと言われております。
その中でもこの先染めブラックが製造されていたのはその1980年代後半から1990年代の前半までと言われています。生産年数は10年満たないとか。数あるリーバイスのデニムの種類の中でもかなり生産年数は短い物になります。故に希少性が高いアイテムです。
(ブラックデニムに関しましてはまだまだ情報が不明確で年代等は断定できない現状ですが、今までも何十本とブラックデニムを見てきましたが1990年代のアメリカ製の物だけであることは確かです。)
これを世界的なデニムブームの今、世界のビンテージハンターやファッショニスタたちが目を付けないわけがない。
「ネクストビンテージ」と言われ、どんどん世界の古着市場からなくなっているのをここ数年買付をしながら目の当たりにしております。
では、後染めではなく先染めが良いのか。
90年代の後半以降主流となる後染めブラックは製品にしてから黒に染めるため表も裏も黒。
故に漆黒といった色合い。履きこんでもなかなかグレーまでは色が落ちません。
それに対して、先染めブラックデニムは表糸に黒染めを施した糸を使用し、裏糸にホワイトの糸を使用、表は黒、裏は白。
↑※これが本当に重要!
この綺麗に色の落ちたグレーは着古し、表のブラックの色が落ち裏の白と混ざることでできる色なのですね!これは先染めブラックでしか出ない経年変化なのです。
↑※ということです!
後染めはいくら頑張っても先染の様な色落ちは難しいんですよ...
そう!このグレーが
個人的に ”今” 一番履いているパンツです。
ファッションに関して常日頃から"新鮮さ"を大切にしています。
着慣れた服もいずれマンネリし、とりあえず着ている服に変わる。
もちろん飽きずにずっと着れる服は沢山ありますが、やはり着用時の高揚感は新鮮さからくるものが多いです。
簡単に試着後のリアクションで表現すると
『今までにないわー!』
『久々に良いわー!!』
この感じが試着後に感じられたら僕は真っ先に手に入れます。もちろんカッコいいというのは前提で。笑
それが今、この先染めブラックのいい感じに色の落ちたグレーデニムというわけです!
フォーマルカラーであるグレー
着回しやスタイリングの自由さは今までも感じてきているとは思いますが
そこにデニムの特有の色落ちやデニムのガシッとした生地感で
ほどよいアメカジ古着の ”アジ” という雰囲気が混ざる。
アメカジの"アジ"でグレーにアメリカ的な男らしさや雰囲気で奥行きが出てくる。
デニムだけどアメカジすぎない。
黒だけどモードじゃない。
安定して履けるのにどこか新鮮。
そんなパンツだと思います。
これで、先染めブラック501の説明は以上となります。
次のブログでは、サイズ選択について書いていこうと思います。
このブログを読んで少しでも気になっていただけたらそちらも是非ご一読ください。
では!
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