読了日記01 謎の彼女X

はじめに

今回から読んだ漫画の感想を残すべくしたためていこうかと思います。
これきっかけで読んで欲しいという思いもネタバレ上等で共有したいのもあるので区切ってやっていきます。

あらすじ

平凡な高校生の主人公 椿明(つばきあきら)のクラスにある日、転校生の女の子 卜部美琴(うらべみこと)が現れる

美琴は目元を隠すように伸ばした前髪を始めとしてどこか人を寄せつけない風貌でクラスメイトの歓迎にも目もくれず突き放すような態度を取り、授業中も休み時間も机に突っ伏して寝続け瞬く間に変人のレッテルを貼られる。

ある日、クラス委員の仕事で遅くなった明が教室へカバンを取りに行くと放課後にも気づかずに寝続ける美琴を見かける。

彼女を起こそうと机に近寄った時に彼女の机に垂れるヨダレを見つけふと気になりヨダレを口に入れ、その日は何事も無かったように美琴を起こして帰宅するが次の日から原因不明の熱に明はうなされるようになる。

学校に来ない明に何らかの確信を持った美琴が明の家に行きそこで自分のヨダレを舐めたせいであなたは恋の病にかかっていると言う。
自分の口に指を入れヨダレを明に舐めさせると、たちまち熱が下がり美琴の言葉が確信に変わりその日から明と美琴のヨダレによる奇妙な絆の恋人関係が始まる

自分でも書いてて不安になるけどだいたいこんな感じでカオスなのが伝わると嬉しい

出会い

2012年のアニメ版を見てました。
本作の根幹になるヨダレを通して描かれる人間模様と独特な世界観に惹かれるものはあったけれど当時は若く(社会人一年目)、色んな余裕も無いため原作まで手が伸びませんでした。
その後、電書デビューしてからふと思い出して購入していたものをひょんなことから読み始め今に至ります。

キャラクター

椿明
本作の主人公で卜部美琴の彼氏。高校2年生。
幼少期に母を亡くし父と姉との3人暮らしで友人も居るしちょっとスケベなとこもあったりないわゆる普通の男子高校生。
ヨダレをきっかけに美琴と交際することになりその後も様々なハプニングをヨダレを通した絆で乗り越えていく。
実は映検の幽霊部員だったりする。
色んな女子から一目置かれる描写が多く、本人も満更でもないが美琴との絆を守っている。

卜部美琴
本作のヒロインにしてもう1人の主人公、椿明の彼女。高校2年生。
家族と引っ越してきたマンションは何度も出てくるが両親は未登場のまま完結。
ヨダレを舐めさせたり舐めることで相手の考えていることや記憶が分かる能力があり、明だけでなく友人等のヨダレでも能力が発揮されている。
パンツにハサミが挟まれていて明が不埒なことをしようとしたり照れた際にはスカートの中からパンツが見えても気にせずはさみを取り出し周りにあるものを細切れに切り刻む必殺技を使う。
目元が見えないほどに長い前髪と彼氏にすら滅多に笑顔を見せないが友人曰く素直なタイプ。
スタイルが良くハサミの扱い以外でも非常に運動神経がいい、泳ぎが好きでクラスでも1.2の速さで泳ぐ。
思い切りが良く突飛もない行動で明をびっくりさせることもしばしば。

上野公平(うえのこうへい)
明の親友で美琴の友人である丘歩子の彼氏。高校2年生。
眼鏡をかけている以外は特に特徴がなかったりする明同様、普通の男子高校生。
丘の露出を他の男子に見られることを嫌っていて独占欲があるフシがある。(もっとも作中の人物で見てもそんなに酷いものでは無い)
ある日の放課後に教室で丘とキスをしている所を明に見つかり交際がバレるが明と美琴の仲は知らなかったりする。

丘歩子(おかあゆこ)
美琴の友達で上野の彼女。高校2年生。
眼鏡をかけた小柄な女子で頭1つ分以上小さく描かれがちだが、非常にグラマーで私服だとかなりハッキリわかる。
勉強と料理が得意で上野には勉強を教え一緒の大学への進学を希望していたり、美琴と仲良くなるために昼食を食べない美琴の分の弁当を作り餌付けすることで友達になったりとかなりの行動派。
年頃の女の子らしく他人の色恋にも目ざとく、美琴と明の関係を知っている数人のうちの1人。
どんどん美琴に対する距離感が近くなりセクハラをしたり隠し事をする美琴のヨダレを強引に舐めて暴いたりとおっさんじみた所が出てくる。
上野とはキスをしていたり胸を触られたりといったスキンシップは解禁済みだったりする。

椿陽子(つばきようこ)
明の7歳年上の姉で母代わりな女性。24歳。
妙に色気のある人妻感があるが恋人はおらず家事ができない父と明のために実家で家事手伝いをしている。
高校生の頃、将来を予感した恋人が居たが進学を気に疎遠になり自然消滅している。
度々、美琴とエンカしており互いに相手を気に入っている。(美琴に将来、あんなお姉さんが欲しいと言わせたほど)
明が成人するまでは面倒を見ると決めており諸々の立場や立ち振る舞いは姉と言うより母のそれだったりする。

その他情報

作者は植芝理一(うえしばりいち)
全12巻(完結済み)
サザエさん時空で四季は巡るが学年が進むことはなく進んでいく

感想


ヨダレだけでなく時代背景が掴めない作中の描写や夢の中として描かれる独特な世界がエキセントリックで見てて楽しい。
こういう高校生活を送りたかったとか体験してなかったのに体験したような錯覚をするノスタルジーな雰囲気がスーーっと沁みる。
画風も作風も万人に受けるタイプでは無いが好きな人はとことん好きになると思うので興味が出たら読もうね。


ネタバレ有り感想

兎にも角にもみんな可愛い
高校生男子の愚かさもそれに向き合う女の子達もみんな可愛い。
アニメの話になるけど上野と丘のキスシーンでメガネがぶつかるカチャって音が最高で集めたんですよね。(メガネフェチ)
特に丘の小柄でグラマーなのが今だとロリ巨乳とか言われるんでしょうけどあえてこう言いたい、ここを書くためにこのノート書いてます。
いいですか?

トランジスタグラマーはいいぞ

もちろんね、美琴のハサミ使いや随所で挟まれる裸系イベント(お触りなし)もたのしいんですけどやっぱり僕はね、メガネでトランジスタグラマーで距離感近くてしたたかで計算高いけど年頃な所のある丘歩子が好きで好きで仕方ない。

キャラ紹介が長くなってしんどくなったので省きましたけど諏訪野亮子の魔性もいいよね…いい……
高校生男子にはね、思わせぶりな女の子がクリティカルヒットするんです、僕には未だにヒットしました(メガネかけるし)

お姉ちゃんも亡くなったお母さんにそっくりという設定もあってかなり人妻感があるんだけどそんな人が高校の制服着てまだイケるらとかやるんですよ?24歳のコスプレでもキツイのにそんなひとがやるんですよ????
キツかわですよね、めちゃくちゃ美味しい。
この漫画がめちゃくちゃな流行りであればきっとかなりの数のお姉ちゃん本が作られたことでしょう、絵が描けるならやりたいぐらい魅力的な人。

とまあ、美琴のことをないがしろに早口で言いましたけど最後に彼女の話をね……

ラブコメってどんな作品でも結局主人公の良さを引き出すのはヒロインですしそんなヒロインを引き立たせるために主人公がいると思うんです。
明が結果的に1本筋の入った硬派な男子高校生に落ち着いたのは間違いなく彼女のおかげなんですよね。
ドキドキさせるためにパンツ脱いだり裸エプロンしたり時には全裸を見られたりと1歩間違ったら大人の階段数段飛ばしになりそうなイベントはしっかりあった作中でも彼女の鋼鉄の精神が作品を守り抜いたと言っても過言ではなかったりします。
裸で寝てたら淫夢(アレでなく)を見るとパジャマを着だしたりそれでもエッチな夢を見て明に悟られまいとドギマギする美琴はかなり魅力的な女の子でした。
最後まで二人の関係は変わらないことが描かれましたけどこれが本当に素晴らしい、正直ノスタル爺よろしく抱けーーっ!ってなる時もありましたけど、あの最終回を見るとそんなことより大事なものがあるなんて思わされました。

感情のままに書いたのでここの部分はさらに読みにくそうですがここまでお付き合い頂けたなら幸いです、ここまで読んで未読の方がいらっしゃれば是非とも読んで頂きたいところです。

今後もこのようにnoteを書いていきたいので何卒よろしくお願いします

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