【放送ログ】2022年10月#2:仮想に生きる人、時代を築くAI
まえがき
これは【10月14日】に放送したラジオの内容をテキスト化したものです。
実際に番組内で話した内容をそのまま文字起こししたものではありません。大体こんな感じの事を話している、というものになります。
番組はインターネットに接続すら出来る環境と、音声ファイルを再生することが出来る機能が付いていれば聴くことができます。もしよろしければ実際に放送している内容を暇つぶしや静寂潰しのお供にどうぞ。
私の番組については記事の一番最後に紹介させて頂いてます。
今回は「いきる人といきるAI」です。
ドラえもんはAIか?
AI技術の記事はいまや、探さなくても見つかるほどには盛んに生み出されている。その技術の進歩、その使い方の研究は日に日に拡大され、深く深くなっている。
しかし、残念ながらAIは、少なくとも今の時点では「AI」でしかなく、多くの製品に使われることになってもその人格を認められることはないとも言われている。前回の記事でも触れたとおり、AIは「AI」であり、そこにタマシイだのイノチだのを認め、住民であることを証明することもなければ、社員であることを証明することもない。
そう、これは今のはなし。
では……例えば「ドラえもん」はAIなのか? 「アトム」は?
彼らを実現させようと思うなら、それはきっとAIによって実現する。では、その時、彼らが自らの意志で働き、人を助けるようになったら……それは魂が宿っているといえるだろうか。命が宿っているというだろうか。
この話題を引っ張ってしまうと、恐らくその原作作品の設定やあらすじを、懇々と、日が暮れて夜が明けるまで説明されることになるかもしれない。また、既存のペットとしてのAIも、家族としてお迎えしている人とそうでない人とでは熱量が違う。
これはAIに向き合う人の差を思わせる。
将来的に何が起こるか?
これまでにも『人間以外』に住民票が発行されたり、架空のキャラクターとの結婚が認められたりすることが日本で起こっている。
既に起こったことに対し、私は意見を申したいわけではないことを先に伝えておきたい。これらに対し、事実を否定しようというのではないことを信じてほしい。
将来的に何が起こるか。これを考えたい。
遠くないうちに「AIの人権保護を」「人工知能は差別的な言葉では」となるのではないかと思っている。ここまでいかなくても、「AIを介して宿った人格を認めるべき」とする機運が高まることがあるのではないかと思う。
現状、ペットも「器物」となっていることにも反感を抱いている人が少なくない。AIがどんな広がり方を見せるのかは未知数だが、「人間のような振舞いをするAI」は必ず開発される。そのとき、きっとこんな話題が出る。
「人間よりも、人間らしく、美しく、そして優しい」
「なぜ『器物』だとか『処理』だとか、そんな冷たい言葉が使えるのか」
「人間こそが無機質だ」
架空に生きる人、時代を築くAI
全てが入れ替わることはなくとも、AIが人の価値を奪ったり、失わせたりする可能性は既に語られている。その世の中で、自分が出来ることはなにか。多様性の中にAIの人権は含まれるのか。そこまで進んだ人類の文明に、どこまで自分がついていけるのか。
次の5年、10年はもう、今の生活や世相が変わっているに違いない。
その時私は、それを嘆いているだろうか。
この記事について
■note
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ErikTanghe
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Side-B(チャンネルB)/毎週金曜日/22:00~22:30
「こまえゆりのくるくるまこま」
・番組使用BGM
前半:capsule
後半:Clémentine
・番組中盤で流した曲
Jamiroquai:Virtual Insanity
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