遠野妖物語4

あの方が残した 着物に袖を通し 泣き暮らした 十月十日 産み落としてみれば それは人の子にあらず あの美しいお方は やはり 人ではなかったのです 松明を掲げる村人から 逃げ惑い けれど不思議と疲れることはなく そして気づいたのです 本当はもう わたくしは

原文:柳田国男『遠野物語』四(http://www.aozora.gr.jp/cards/001566/files/52504_49667.html)

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