遠野妖物語2

その夜、母は そっとわたくしを揺り起こしました。 流れる黒髪は銀河の如く それは美しい殿方が わたくしの手を取りました。 蓮花を受けた姉も、 それを盗んだ妹も、 彼の星を含んだ瞳に 弾かれたのです。

原文:柳田国男『遠野物語』二(http://www.aozora.gr.jp/cards/001566/files/52504_49667.html)

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