夜桜ひとひら

月のともしびも  星のかがやきも
泡沫に消えて
空から色彩を奪う

言の葉も  内緒話も
君の笑顔もあくびも
おやすみとともに ぼくのもとを去る

時代はいつも諸行無常で
移りゆく季節とともに
新しい風が心を過(よ)ぎる

桜舞うこの季節に
行き交う出会いと別れに
一縷の感謝を

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